コステルニチカ,「教会のおばさん」(Ms):
イェヌーファの継母。ブリヤ家次男(シュテヴァの父の弟)の未亡人。その厳格な性格から村の礼拝堂の管理を任されている。
イェヌーファ(S):コステルニチカの継娘。シュテヴァ,ラツァとは従兄妹関係。
シュテヴァ・ブリア(T):ブリヤ家の若き当主。美男のプレーボーイでイェヌーファを妊娠させてしまう。
ラツァ・クレメニュ(T):シュテヴァの異父兄,すなわちシュテヴァの母の連れ子にあたる。イェヌーファに恋している。
ブリヤ家の祖母(A):ブリヤ家の祖母。目が不自由だが水車小屋の家事を司っている。
水車小屋の親方(Br):ラツァの親方。
村長(B)
村長の妻(Ms)
カロルカ(S):村長の娘,シュテヴァの婚約者
牧童ヤノ(S) 他
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第3幕 ラツァはイェヌーファに愛を誓うとともに,過去を水に流すためシュテヴァを式に招待したと告げる。やがてシュテヴァとカロルカが登場し,イェヌーファは二人を暖かく迎える。村娘たちが民謡調の祝婚歌を歌い,教会に行く前にブリア家のおばあさんが二人に祝福を与える。 ついでコステルニチカが祝福しようとした時,牧童のヤノが駆け込んできて,凍りついた川の中から赤ん坊の死体が発見されたことを報告する。走り出たイェヌーファは,それが自分の子であることを確認し,父親がシュテヴァであることを皆の前で告白してしまう。村人達は怒りに駆られて彼女を乱暴に責め立てるが,ラツァが必死に護る。その時,コステルニチカが皆の前で自分の罪を告白する。イェヌーファは慄き,ラツァは罪の意識に引き裂かれ,シュテヴァは恥じ入る。ショックを受けたカロルカが母に連れ去られると,イェヌーファはひざまずいている継母をやさしく助け起こし,罪を許し悔い改めの道を与えようとする。 コステルニチカは村長に連行され,村人達も立ち去って二人だけが残される。二人は,困難な将来を思いながらもお互いの愛を再度確認し合う。 |
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モラヴィアの婚礼衣裳 |