祝!   関根日出男先生 ヤナーチェクメダル受賞
2004.3.4


2004年1月27日、ヤナーチェク生誕 150周年記念音楽祭開催中のチェコ、ブルノにおいて、当会顧問でもあるチェコ文化研究家の関根日出男先生に対しヤナーチェク財団よりヤナーチェクメダ ルが授与されました。

授与式は、ヤナーチェク劇場における『利口な女狐』組曲とオペラ『シャールカ』(演奏会形式)上演に先立って行われ、舞台正面上でヤナーチェク財団長で高 名な作曲家でもあるL・ファルトゥス氏が、音楽学者のJ・ティレル英国ドヴォジャーク(チェコ音楽)協会会長のM・メイ スン両氏についで関根先生へメダルを渡しました。

メダルが渡される前、各人の受賞理由が、財団事務局長で音楽学者のA・ニェムツォヴァー女史から、英語通訳つきで述べられました。音楽祭開幕当初、すでに このヤナーチェク・メダルは、演出家のV・ヴィェジニーク、歌手のA・シリア、L・ドマニンスカー、R・ノヴァーク、P・ストラカの各氏に授与されてお り、指揮者のマッケラスには後日、ブルノ芸術アカデミー名誉博士号が贈られました。関根先生は受賞経過について次のように述べています:

「2003年1月、膨大なティレル氏との共著[ヤナーチェク作品目録] で名高いA・ニェムツォヴァー女史から、1年後の2004年1月“ヤナーチェク生誕150周年記念音楽祭”のために、自己紹介もかね何か書いてくれ、との 依頼状を貰いました。 彼女とは1980, 81, 88年の“ブルノの秋音楽祭”で知り合っていましたが、手紙を貰うのははじめてでした。

私はてっきり小冊子を作るものと思い、1959年のミルカ・ポコルナーの弾く『ピアノ・ソナタ』でヤナーチェクの洗礼を受けたことからはじめ、チェコで観 たヤナーチェクのオペラの感想や、日本におけるヤナーチェク作品とくにオペラの上演状況、さらには日本マルチヌー協会の活動や、クンデラ、サイフェルトら の文学作品の邦訳などに触れ、最後にわが“ヤナーチェク友の会”の活動に言及しました。しかしその後、何の連絡もありませんでした。

1月27日の朝、宿泊先のホテル・スラヴィアに突然ニェムツォヴァー女史が現れ、受賞式のことを知らされ、はじめて状況が掴めました。ですから私は今回の 受賞は、“日本ヤナーチェク友の会”を代表してのものと理解しています」




ヤナー チェクメダル

ファル トゥス氏よりヤナーチェクメダルを受ける関根先生とメイスン氏
(ブルノ国民劇場提供 © Jana Hallová)



(授賞式の写真などは以下のホームページ参照)

ヤナーチェク生誕150周年記念音楽祭
http://www.janacek.brno.cz/cz/press.html



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