久々に国立天文台の天体観望会に参加しました。今回の観望天体はなんと土星。観望会は何度か参加していますが、土星は初めて。受付開始は18:30でしたので丁度に到着、この日は天候も悪く微妙な状態。普段ならばかなり閑散としているのですが・・・さすが土星!物凄い親子連れの数。なんといっても分かり易い、かくいう自分もワクワク感が他の天体とは違うものを感じていました。
観測した時間帯は空にうっすら雲がかかっていて肉眼で土星は見えない状態。しかし望遠鏡は肉眼より遥かに多くの光を受け止められることから、薄雲くらいではなんの問題もなく観測出来るのです。(これは初めて知りました)そしていよいよ観望。見た直後の、前に並んでいた子供のはしゃぎようから期待感が高まります!結果は・・・写真そのままでした。今日の土星の輪は横ではなく、縦にかかっている状態。そして右上には微かに瞬く衛星タイタン、これは贅沢。観測した望遠鏡は50cm反射望遠鏡で、見た時の倍率は300倍。木星なら大赤斑も余裕で見れるはず。望遠鏡、やっぱりいぃ(・∀・) さて、観望会の後に国立天文台の院生が主催する「天塾(あまのじゅく)」にも参加してきました。今回の話題は"ダークマター(暗黒物質)"。最初は帰って楽器の練習をしようと思っていたのですが、タイトルを見た瞬間これは聞くしかない!と即決。現在分かっている宇宙の構成要素は約4%に過ぎなく、他の物質は今回話題のダークマターが約25%、そして残りの70%はダークエネルギーと呼ばれるものが占めていると考えられています。どちらも未だ解明には至っていませんが、今回はダークマターの最新の研究結果を紹介してくれました。 まず、ダークマターの存在証拠、有名なものとしては、銀河の回転はダークマターの存在なくしては説明出来ないというもの。回転の遠心力を支える重力が星の質量だけでは明らかに足りないという計算結果より、ダークマターの存在が予測されています。また、銀河団のガスの温度もダークマターの存在なくしては説明出来ないとされています。 途中の説明は(正直理解不能な点が多々ありましたので)実際のところダークマターは何なのか?という話では以下のような状態となっているそうです。生きているうちに完全解明されるといいなぁ。 ・ダークマターは存在が未確認、またはその確認が極めて困難な粒子であると思われる。 ・確認が困難なのは、電荷を持たない粒子であり、電磁相互作用を行うことがない為、光らないからである。 ・宇宙にある物質の質量の大半をになっており、構造形成における重力相互作用を支配している。 ・重力により集積されたダークマターは銀河・銀河団にもっとも多く存在する。 (どこにでも存在はするが、存在する割合が銀河・銀河団に多い) ・銀河・銀河団中のダークマターの分布は世界中で精力的に研究されている。 |
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