三鷹国立天文台の国立天文台特別公開に行ってきました。
なんと三鷹の国立天文台では年に一度特別公開日があり、 通常公開していない施設などを見学することが出来るのです! 今回の目玉はなんといっても国立天文台の教授による公演です。 公演は14時からでしたので14時頃に出向きました。 まず意外と人が入っているのにびっくり。客層は親子連れ4割、 マニア(?)4割、その他2割、といったところでしょうか。 私は無論マニアに入るのかな? 今回の日記では巡った施設及び公演について書いてみます。(長い...) @アインシュタイン塔と天文学 [公演] 解説:日江井榮二郎(国立天文台・名誉教授) こちらの公演では、アインシュタインの一般相対性理論で予言された現象を実証する為の観測についての有名な例の解説から、三鷹のアインシュタイン塔の役割についてのお話しでした。 相対性理論の検証は「水星の近日点移動」「皆既日食による空間のひずみの観測」「時間の遅れ」「重力波(未検証)」などがありますが、その他に「スペクトル線の重力赤方偏移」があります。本場のアインシュタイン塔はドイツのポツダム天文台にあり、こちらでは太陽光の重力赤方偏移を調査する為に作成されています。三鷹のアインシュタイン塔は同じ観測構造、機能を持っている為、この名称が愛称となりました。(正式名称は太陽分光写真儀室)」日江井名誉教授は実際にアインシュタイン塔で観測を行われた方であり、当時の様子などを懐かしみを込めて語ってくれました。三鷹のアインシュタイン塔は実際に相対性理論の検証は出来ませんでしたが、日本天文学に与えた功績は当時としては最新技術を駆使しており、また鉄筋コンクリート造りのスクラッチタイル装飾という建築様式は大変貴重で、1998年7月23日に国登録有形文化財として指定されている程です。 ・アインシュタイン塔 Aアインシュタインの奏でる宇宙からのメロディー 〜重力波 [公演] 解説:川村静児(国立天文台・助教授) こちらの公演は@から一転して大変興味深かったです。アインシュタインの相対性理論が予言した「重力波」についての詳しい解説から、現在の検出方法までのお話しでした。 重力波とは一般的に「潮汐的な時空のひずみ」であると言われています。音波、電波と同様に重力による波のことで速さは光速と同じ、そしてなんでも透過してしまうという性質があります。発生源としては「連星中性子星の合体」「ブラックホールの合体」「超新星爆発」「宇宙創生時」に発生すると考えられています。しかし、非常に小さい揺れである為まだ観測されていないのが現状です。しかし、科学技術の発達により2016年までには観測可能だという展望があるそうです。観測装置は非常に巨大で日本には三鷹国立天文台にある「TAMA300」という300メートルの装置があります。世界最大のものはアメリカのLIGOでこちらは4Kmにもなります。現在日本では岐阜のスーパーカミオカンデの横に3KmのLCGTを建設予定であり、また、2014年には宇宙空間に衛星を利用した500万KmのLISAを建設予定だそうです。LISAの完成により、日本ではTAMA300、LCGT、LISAにより理論上観測対象が発生する重力波による空間の歪の領域をほぼカバー出来る為、これらの連動により重力波が検出出来ると断言されていました。重力波の検出が容易になればあらたな重力波天文学の幕開けとなることでしょう。 B重力レンズの不思議 [公演] こちらはミニ公演でしたが、非常に良かったです。 「重力レンズ」についてはなんとなく知ってはいましたが、かなり漠然としたイメージだったのです。要するに、地球と観測対象の星との間に銀河団や、ブラックホールなどの大きな重力を持つ天体が存在すると、奥の星の光は真っ直ぐに直進することが出来ずに歪められ、2に見えたりする、というものでした。そういえば中学校の頃にみたNHKの「銀河宇宙オデッセイ」という番組でこの話をしていたのを、公演を聞きながら思い出していました。良かったです。 CTAMA300用重力波実験棟 [見学] こちらはAの公演で話に出た、三鷹の重力波検出装置です。地下に300メートルの真空管がL字型にはりめぐされ、その中をレーザー光が走り、重力波による干渉効果を測定しています。噂には聞いていましたが、実際に見ることが出来て感激でした。世界最初の重力波検出は是非日本でやって欲しいと思います! ・写真1(TAMA300真空管) ・写真2(TAMA300制御装置) Dフレア望遠鏡 [見学] 太陽フレア望遠鏡という望遠鏡を見学しました。 こちらの望遠鏡の役割はいままで手動で行っていた太陽の観察(黒点の移動など)を全て自動で行う、というものです。古代より天文学者は太陽の黒点を観察し、スケッチしていたというイメージがありますが、それが自動化されている、というのは当然ですが少し寂しい気もします。とはいえ、データの蓄積、効率などを考えれば素晴らしいものです。 ・写真3(フレア望遠鏡・斜め) ・写真4(フレア望遠鏡・真横) E光赤外干渉計室 [見学] こちらでは、光赤外干渉についての実験を体験出来ました。 光の干渉効果、については書籍ではさんざん読んできましたが、実際に体験したことはなかったので貴重な体験でした。初めて、光の持つ波の性質を体感できました! ・写真5(光赤外干渉計) F子午環 [見学] 自動光電子午環を見てきました。 子午環の用途が良く分からなかったので聞いてみたところ、恒星の赤経や子午儀の設置地点の経度を正確に求めることができるもの、ということでした。望遠鏡自体はさほど大きくはないのですが、周りの大気のゆらぎによる観測結果の影響を考慮して巨大なドームに覆われているのが圧巻でした。 ・写真6(自動光電子午環・全体) ・写真7(自動光電子午環・ドームを望む) ・写真8(自動光電子午環・太陽光を反射して) G4D2Uシアター [見学] こちらは3Dメガネを使用した宇宙を立体的に体感出来るプログラムで、「銀河の世界」というテーマで上映していました。 なんというか自分が宇宙空間にいるような気持ちになることが出来ます。再現している宇宙モデルはスーパーコンピュータによる計算を元にシュミレーションしている正確なもので、最初は地球脱出から始まり、太陽系の脱出、銀河系の脱出、太陽系の属する局部銀河群、局部超銀河団をも脱出し、銀河同士の衝突の様を映していました。これはまさに圧巻でした。定期的に色んなテーマで開催しているようなのでまた行ってみたいと思っています。 H購買 色々買いました。 ・銀河ポスター これによりMATRIXのスミスのポスターを剥がすことに) ・星座早見表 HOMESTARを買ってから星座に興味が出てきたので ・オリジナルポストカード これは綺麗 ・銀河クリアファイル ポストカード同様綺麗で衝動買い 沢山買ったので購買のおばさんに「いっぱい買ってくれてありがとうございます」と言われてしまった。こちらこそいい商品を沢山ありがとうございます、という気持ちでした。 I総括 国立天文台の特別公開、毎年やっているようです。いままで知らなかったのが残念、でもこれからは毎年こようと思います。現在の最新の研究情報、生の研究者の声、などなど最高でした。決してマニアックではないので(公演も分かり易い)、普通にお勧め出来ます。質問コーナーで「2重太陽系のなりたち」「暗黒物質の謎」について聞きたかったのですが、こちらは時間切れで聞けませんでした。次回の観望会の時の質問コーナーに持ち越しです。楽しかった(・∀・)! |
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