2005年3月に長野県で行われた軽度の知的障害者のスペシャル・オリンピックに出場したジャマイカとトリニダード・トバコのカリブチームの通訳をボランティアでされた兵庫県姫路市在住の糸瀬麻央さんにお会いできました。
このオリンピック以来、すっかりジャマイカファンになったという糸瀬さん。スペシャル・オリンピックでの楽しくも大変でもあったエピソードをうかがって、やっぱり何でも一番になりたがりで自己主張バンバンの熱いジャマイカ人、いっつも女の子に興味津々の男の子たち、レゲエが大好きで陽気に愛想をふりまくジャマイカ人像が私の中でさらにはっきり、くっきりした気がします。
「とても純粋でいい子たちなんです。ジャマイカに行ったら絶対会ってきてほしい!」との糸瀬さんの想いをスーツケースに詰めて、会って来ますよ、彼らにきっと。コーチの方がまたとってもいい方らしいので、まずは彼に連絡してみたいと思っています。その折は「ジャマイカ日記」でご紹介しますからね! お楽しみに。
スペシャルオリンピック −カリブの人達に囲まれて―
スペシャルオリンピック カリブ諸国 SS DAL 糸瀬麻央
スペシャルオリンピックでカリブ諸国担当の通訳に選ばれ、彼らの顔を最初に見るまでは期待と不安で一杯でした。彼らの強いアクセントつきの英語は私のみならず、他の通訳も慣れるまでに時間がかかりましたが、彼らの楽天的で人なつこい性格と笑顔は私達の不安、緊張を解きほぐしてくれ、毎日を楽しいものにしてくれました。
カリブ諸国チームはジャマイカとトリニダード・トバゴが合わさったチームで、互いの国の人達が初めて顔を合わせたのが日本に来る途中のLAの空港という特異なチームです。その為、限られた時間での練習は他のチームとは違い最終調整という風には行かなかったと思いますが、私にとっては初めてチームとなって練習しているとは思えないほど素晴らしいチームだと思いました。
スピードスケートと、フロア―ホッケーという競技にエントリーしていたカリブ諸国はどこに行っても皆の人気者でした。きっと彼らの人柄なのでしょう、誰もが彼らと話したがり、写真をとりたがりで、いつもたくさんの人たちに囲まれていたのが印象的です。競技では誰もが個人の高い身体能力を余すところ出し、誰もがメダルを首から下げる事が出来ました。忙しい毎日に追われながらも一生懸命、練習に励んできた結果だと思います。メダルの色は何色にせよ、私は彼らを誇りに思います。
試合の無い日は基本的に自由なのですが、実際のところ自由になる時間はほとんどなく、会場に缶詰状態というのが続く毎日でした。その為、買い物や、観光に連れて行ったり、または日本食を食べさせたりする事が出来ず、彼らには可哀相なことをしたなと思っています。なにせ、毎朝早く起きて会場に行き、夜は又ホテルにとんぼ返りという日々が帰国するまで続いたのですから可哀相としか言いようが無いですよね。
食事も毎日ほぼ決まったものを食べ(まあ健康と考えて、オリンピック側が用意しているのですが)本当のおいしい日本食を食べてもらいたかったなと思います。
最初から最後まで彼らの時差ぼけが直ることはなく(最後には時差ぼけの生活に慣れてしまっていました)ホテルでは早寝早起きの生活が続きました。毎晩、御飯後19時から20時くらいには就寝し、夜中の3時4時に起床するという生活です。部屋で大人しくしてくれていれば問題ないのですが、廊下をドタドタ、ドアをコンコン、電話をリンリンさせるので、時差ぼけのない私にはたまったものではありませんでした(笑)今となっては良い思い出ですがね。
最後にこの2週間は本当に良い日々でした。毎日バタバタして自分のプライベートな時間もなく、大変な日々でしたが、それも今では一生忘れられないものになるでしょう。スペシャルオリンピックで知り合った全ての人に感謝し、私の仲間の活躍を誇りに思います。
To Team Caribbean:
Thank you
for helping me all the time. That
was my pleasure being with you as a DAL. I was very happy with that. Hope you all have wonderful days and see
you guys again!!
With much love Mao
Itose
Special Thanks to:
Team Caribbean
DAL of Caribbean
People I met in Special Olympics