2005年の活動報告
2005年3月 西インド大学暴力防止プロジェクトのカウンセリング・ルームにマジック・ミラーを寄付
(2002年10月のチャリティー・レゲエ・コンサートの収益金による)
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■2005年2月23日
2月はじめ、女の子ばかりのウオルトリーホームと障害者の施設、ベスト・ケア・ロッジを瀬川めぐみさんと一緒に訪問しました。
(文責・高橋加代子)
ウォルトリーホーム
何らかの理由で親と暮らせない女の子たちがここで生活してます。教育が行き届いているようで、皆とても素直で明るい子ども達ばかりです。広い敷地内に悠々とわずか12人の子ども達が生活しています。幼い女の子もいますが、中には恋もしたい年頃だろうと思わせる、女性としての魅力を持つ子もいました。
周りの人に言われるのですが私はオヤジっぽい性格だそうで、実際に女友達の外見にあまり関心がないのですが、ウォルトリーホームの女の子たちは、するどくチェックしています。「このスニーカーはかわいい」「眉は剃っているのか?」・・・私の女友達と同じような内容で話しかけてきます。
世の女性の視点はほとんど一緒。ウォルトリーホームを訪れたいと思われている方、女性ならではの弾む会話がきっと楽しめると思います。
(英会話のスキルはそれほど必要ありませんので、大丈夫です!)
このホームページでも報告してありますように(参照)、ジャマイカでは、親の愛を受けずに大人になった子ども達が親と同じことを繰り返したり、犯罪に走ったりする現状があります。今日のジャマイカの治安の悪さはこのようなところも原因となっていることは否定できません。
彼女たちが施設を出た時、素敵な男性に出会い、また愛のある家庭を築けることを願っています
また、匿名希望の方からいただいた下着はウォルトリーホームへ届けました。これまでの当会の活動に対する皆様方からのご支援が、この新品の下着に凝縮されているように思え、大変嬉しく思いました。ありがとうございました。
ベスト・ケア・ロッジ
様々な障害を持った子ども達が生活しています。歳をとっても大きくならない子、手足が極端に短い子、関節が普通ではない方向に曲がっている子、下半身に何も身につけてない子もいます。
それぞれに共通しているのは皆、人の肌に触れたい、スキンシップを求めてくるということ。自分の足で歩けない子も皆、様々な格好でどやどやと追いかけてきます。最初はまともに顔を見ることができませんでしたし、彼らと顔を近づけてしゃべっている間、正直言って、自分が突然叫びだしてしまうんではないかと自分で恐ろしくなってしまったのも事実です。しかし、スキンシップというのはこの場合に限らず人間関係を築く上で非常に重要なもので、わずかな時間でその不安も消えました。
トイレまでついて来る子もいて、めぐみさんに見張り番をお願いしましたが、そのめぐみさんにも子ども達がくっついてまわるので、その隙に開けられてしまいました。トイレのドアには取っ手がないので抵抗することもできず、「めぐみさーん!」と大声でヘルプを求めた場面もありました。
このベストケアロッジのように国の補助金を受けている施設にしても人手が足りなく、なおかつ衛生的とはいえない労働環境の中、安い賃金で働いています。ストレスを感じることも多いと察します。運営資金は国からの補助金と企業からの寄付金ということです。ジャマイカの所得税は給与の15%で、実際に納税しているのは富裕層だとか。ジャマイカは貧富の差が著しく、日本のように中間所得層が極端に少ない上、低所得者が圧倒的に多く存在する中、ご存知のとおり治安も悪化の傾向にあります。低所得者層はその日生活してくのが精一杯であるがゆえ、税金など納めません。ゲットーや海沿いのバラック小屋で生活する人たちは恐らく役所に届出などしてるはずもなく、国に管理されることもありません。税金が入らないと結局のところ、ベストケアロッジのような施設にもお金が行き届きにくくなるという悪循環が生じています。
しかし一方で、日本からの借入金によって道路が整備されるとのこと(確かにジャマイカの道路は歩行者が車にひかれそうになったり、渋滞が多いけれども)。当然、返済には税金が充てられることになります。先日わが国でも2005年度の予算案が決定されましたが、聖域と呼ばれる関西国際空港の施設整備費をはじめとする全国の自治体管理空港への補助事業費などのハードな部分に関してはほぼ満額計上されることとなりました。加えて、小規模(福祉)作業所などへの補助金を削減するなどしていることに対し抗議が寄せられているという点では、日本とジャマイカ、似たようなものを感じます。
とにもかくにも、今与えられた環境の中でたくましく生きるジャマイカの人たち。職の少ない状況の中、いつかメジャーなDJとなって成功を夢見る貪欲な彼らの放つ力が良くも悪くも、皮肉にもこの国を訪れる人たちを魅了し続けるのでしょうか(極端かもしれませんが、多い)。ジャマイカへの観光客はいっときをピークに減少傾向にあるそうですが、それでもジャマイカで沢山の日本人を見かけました。皆レゲエ大好きです(そもそも私がジャマイカに関心を持ったのは、生命力あふれるレゲエミュージックがきっかけです。恐らくこのホームページを見てくださっている方も同じ理由からではないでしょうか)。
加えて、人間らしく喜怒哀楽の感情表現がストレートであることは、私たち日本人がジャマイカが好きだとする理由の一つになっていることでしょう。快感を覚えるほどの人間臭さです。しかし、その犠牲となってしまった、観光向けのパンフレットでは見えない現実もあるのです。
そして、日本に戻る飛行機の中で、気持ちに余裕が出来たのか、ジャマイカで一緒に時間を過ごした子ども達のことを思い出して涙が出てきて止まりませんでした。あの子たちはこれからどうやって暮らしていくのだろと考えると胸がつまるような思いでした。
しかし、これまで彼らはたくましく生きてきたわけですし、数日もすれば一緒に過ごしたわずかな時間など忘れてしまうかもしれません。そのたくましさを信じ、ささやかではありますが日本から彼らの健やかな青春時代を応援していきたいと思います。
今後とも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
■2005年1月19日
2004年12月クリスマス前に、皆様からいただいたクリスマスグッズを持って姫路市の青空バザールに参加しました。いつも沢山の物資を本当にありがとうございます。2004年はバザールで約20万の資金をつくることができました。感謝申し上げます!
コーヒー、石鹸、洗剤、その他贈答品、未使用の衣類などフリーマーケットで売れそうなものは大歓迎です。どうぞ兵庫県姫路市の事務局まで送ってくださいね。
ジャマイカへの文房具、おもちゃ、ぬいぐるみなども随時受け付けています。壊れていないもの、きれいな状態で送ってくださるようお願いいたします。また、その折は、送料が高額ですので500円切手を同封してくださるようお願いいたします。
2005年も皆様のあたたかいご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。
2004年12月25日、大阪で募金箱を置いていただいているお店へ募金を回収に伺いました。
写真はサンデーパークさんです。お店を持つ前はよくジャマイカに行っていたというマスターの中川さん。この日いただいたカレーは最高においしかったです。ジャマイカのホットスパイスをちょっとかけて食べるとまた格別です。
全国で募金箱を置いてくださっているお店の皆様、ご協力ありがとうございます。大阪、神戸以外は回収に伺えず申し訳ありません。お忙しいとは存じますが、送金のご協力をお願い申し上げます。
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