2008年4月 オルトリーホームでボランテイアしてくださった
西川綾乃さんのレポート



私は以前4年間保育士として保育園で勤めていました。
去年の春 退職をし、3年越しで ずっと行きたかったJAMAICAに行きました。
始めてのJAMAICAで1ヶ月滞在しました。観光に音楽堪能に・・・充実した1ヶ月でした。 1ヶ月と言う短い期間でしたが ぼぼ観光者で終わり帰ってきました。
 
帰国後 更にJAMAICAと言う国を知りたくなり自分なりにまわりの友達などに情報収集を行い JAMAICAの状況や教育、犯罪、治安、情勢など 少しばかり知っていきました。 やはり教育現場で少し働き 子供と接してきた 私としては とても理解しがたい事ばかりでした。 私はレゲエを通して 人生が変わったと言っても良いくらい大きな影響をもらいました。 そんな国 JAMAICAが大変な事情である事を知り 私も何か力になりたい!!と言う気持ちが芽生え このJAMAICAを支援する会を知りました。
 
それと同時にまた JAMAICAに行く事が決まり 今回の施設訪問を平松さんに相談し アポをとって頂き・・・
 
4月に施設訪問をしました。  初めての事なので とても緊張し想像だけが膨らむ一方で こどもたちは受け入れるのか?とか語学力がそんなにない私に きちんとコミュニケーションが計れるのか?など 色んな不安がありました。
施設には現地のスタッフの方について行って頂きました。
私が訪れた施設は女の子ばかりで 施設もとてもキレイで驚きました。
食堂に招かれ 待っていたら ぞくぞくと子供たちが集まってきてくれ、自己紹介や歌やダンスを披露してくれました。その時の子供たちの顔はとても笑顔でお友達と歌ったり踊ったりしているのを見て、歌と踊りの素晴らしさを再確認したのと 想像と全く違った施設事情に 少し心が落ち着きました。
もっと 汚くて 援助も行き届いていなかったりするのだろな?と思っていました。  全く 逆でとても丁寧に施設運営している事に驚きました。
初めは お互い緊張ぎみでしたが 折り紙を出して遊ぼうと働きかけると 子供たちも寄ってきてくれ打ち解けました。
それから 持ってきた鉛筆とノートをみんなに配ると ありがとう☆と日本語で言ってくれました。
この日は それで帰ってきました。 それから私なりにJAMAICAの教育 こどもたち・・・について 実際生活の中でも色んな体験や経験をし まだまだ勉強が必要であると言う事をしりました。
 
今回 泊まっていた所にいた家族は お父さんもお母さんも定職に着いておらず お父さんは働く事を辞めたそうで あまり生活に余裕がないらしく こどもの学費で 喧嘩をし始めて エスカレートしお父さんがお母さんに暴力を振るい それを見た子供が泣き出したのです。  そんな事が きっと普通に日常で起きているのかと?と考えると鳥肌物です。。。
生活に余裕がないと言う事は心にも余裕がなくなってくるのもだとは思うのですが・・・  明らかにそれはお父さんのエゴなだけでお母さんや子供たちが耐えなくてはならない状況に、生活の苦しさだけでなく 精神的な苦しさを考えると とても不安な気持ちになりました。
 
それでも 今の自分に 即解決できるすべはないので どうする事も 残念ながらできませんでした。。。
 
こういった家庭もありながら もう一方の 私が知り合った家族は・・・    お父さんはラスタでとても教育熱心で・・・ 朝は早くに起きて子供たちを学校に送って行き 生活の中でも タバコの煙は子供に良くない!!とか食事の前は手を洗いなさいとか・・・日本では当たり前の事だけど、なかなか そこまで考えて子育てできてるとは思えないこの国では 珍しい?なと思いました。
子供のことを1番に考えているののが すごく伝わりました。  お母さんが居ない時は ご飯を作って シャワーをさせて寝かせて・・・と とても忙しそうでした。  いつも Busy、tired・・・ と言っていました。  私も時々シャワーを手伝ってあげたり 食事を一緒に食べるだけでも喜んでくれました。
このお父さんは 私の話しもよく聞いてくれたり 今のJAMAICAに何が必要なのか?親はこうあるべきであると言う気持ちを持った上で子育てしているようでした。
 
生活に余裕があるから 学校にも行ける、十分な子育てもできる。と言う事も一理はあるかとは思いますが、やはり子供は無力なのでそこを親だったり 大人である私達が 教え助けてあげなくては あらないのに それすらできないのがとても残念で仕方ないです。
 
今回 私は多くの貴重な体験 経験をしました。  これを 次にも繋げていきたいです。