第4回 Macハードウエアの情報源

私の作ったルポ/Mac変換ソフトには、これが動作するMacintoshと動作しないMacintoshがあります(1997年8月現在)。その原因になっているのが、周辺ハードウエアchipの一つであるFDC(floppy disk controller)のversionの違いです。CPUではなくFDCというのがなかなか一般の人には理解しにくいところです。しかしソフトの内容が、Macintoshとは違うフォーマットのフロッピーディスクを読むことに主眼があるので、ある意味では当然の帰結なんですが。(詳しい情報はここ

とにかく、あるMacintoshでこのソフトが動作するかどうかを予測するには、FDCとしてSWIM2が使われているか、SWIM3が使われているかを知る必要があります。


(1)Macintoshのハードウエアになにが使われているかを知るには、GURUというフリーウエアが便利です。これはNewer Technologyという拡張用ボードの製造会社(?)が作っているもので、ここからダウンロードできます。GURUといっても某宗教の教祖様のことではなく、GUide to Ram Upgarades の略だそうです。なんといってもRAMボードの販売促進用のおまけなので、その目的に必要な情報しか掲載されていませんが、いろんな機種を一覧できる機能はすばらしいと思います。ここには最初のMacintosh 128Kに始まり、最新の(いわゆる)MacOS互換機にいたるまでのハードウエアの情報が網羅されています。残念ながらアメリカの会社のため、パイオニア機の情報はありませんでした。


(2)私がいつも頼りにしているハードウエアの情報源は、Apple社が公開している"Developer Note"という文書です。代表的なMacintoshの機種ごとに1つの技術文書としてまとめられています。以前はApple Developer Mailingで配布されるCD-ROM等でしか入手できなかったのですが、最近ではFTPサイトでも公開されており、ここからダウンロードして、フリーで手に入れることができます。この文書はAdobe Acrobat形式で保存されているので、テキスト文書だけでなく、コネクタ/スロットの信号表や外形寸法図などの画像による情報も見ることができます。

なかでもFDCの種類を知るには、Architectureの章にあるBlock Diagrams and Main ICsを見るのが一番わかりやすいです。Macintosh全体のブロック図と各ICの解説があります。

記1997年8月29日


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