SimpleTextのバグに御注意


SimpleText1.1.1には印刷ルーチンにバグがあります。全文印刷だけをしている場合にはわからないのですが、途中ページからの印刷をしようとすると、このバグが現れます。例えば、
2ページ目からの印刷を指示すると、3ページ目からの印刷がはじまります。
3ページ目からの印刷を指示すると、5ページ目からの印刷がはじまります。
4ページ目からの印刷を指示すると、7ページ目からの印刷がはじまります。

SkipPrintを使って両面印刷するときには、裏面を印刷するのに2ページ目からの印刷を指示します。このとき問題のSimpleText1.1.1を使っていると、1ページ目の裏に3ページが印刷されてしまうという、困ったことになります。

なおこのバグはversion 1.1.1に特有のもので、version 1.2以降にはありません。またSimpleTextの以前のTeachTextにもありませんでした。

一度 お手持ちのSimpleTextのversionを調べてみて下さい。SimpleTextを立ち上げたあと、アップルメニューから「SimpleTextについて...」を選択して下さい。現れるダイアログの中にVersion J1-1.1.1(日本語版)またはVersion 1.1.1(英語版)とあれば、問題のversionです。 該当するようならすぐに新しいversionのものと入れ替えましょう。

version1.1.1というのは漢字Talk7.5(MacOS 7.5 )に付属して出荷されたようなので、この当時の古くからのユーザーのHDにはまだ残っている可能性もあります。 自分のHDから追い出してしまえば安心かというと、そうでもありません。雑誌の付録についてくる、最近のCD-ROMの中にもこのversionのものが結構あるのです。CD-ROMのソフトの説明書をダブルクリックして、これをそのまま印刷するのはよくあるケースです。このとき、HDにあるSimpleText ではなく、CD-ROMについてきたSimpleText1.1.1が立ち上がっていたとしたら、このバグからのがれることはできません。

このバグを見つけて下さった松本則之さんに感謝いたします。

記1998年6月24日 出石宗久