フォーラムの概要を簡単にレポートします。内容は受講した内容のメモです。よって参考情報としてお読みください。
1血液と血液がん
1)疾病の基本概念と血液がん治療の現状
血液のがんは、それぞれの疾患ごとに造血のどの部分でがん化するのか、病気と治療を理解するための基礎学習講座です。「同じ血液がんだが隣の患者さんとは病態も治療も少しずつ違う」ことを知り、自分の疾病を学びます。
2.血液がんの治療
1)薬物療法の基本理解
最初に抗がん剤が癌細胞に効く仕組みを御説明いただきました。
抗がん剤は細胞分裂が盛んな細胞に良く効きます。
血液の細胞→血球の減少
2−3移植療法の基本理解
3−1血液病棟のナースから
手指清潔 流水による手洗い、速乾性手指消毒剤が基本です。
3−2 外来化学療法
チーム医療で行っています。
2−2 治療と鬱(うつ)
がんと心の関係
の身繕いをしなくなったなど
・睡眠障害 鬱の80%以上にみられます
・仮性の認知症状態 記憶力、判断力、集中力、作業能力などの低下が見られます
合い、分からなければ質問することが必要です。社会的問題は医療ソーシャルワーカに相談す
るとよいでしょう。
分科会(CML)
最初に金倉先生より病気の概要を説明して頂き、その後Q&Aを行いました。
CMLの治療の歴史、治療途上の目標のお話しがありました。もし薬の効果が見られない場合は治療法を変えることがあります。3,6,8,12ヶ月でそれぞれのレベル目標が達成されるように治療します。5,6年飲み続けて急性転化しなければ悪化する可能性は非常に低いです。
し残っている状態。増量も考えられます。
Q:2年前より貧血。ヘモグロビンが7.5~7.7。副作用は貧血、浮腫み、心臓の周りに水、筋肉痛ですが普通の生活は送れています。タシグナに変えようかという話がありました。副作用は同じようでしょうか。また、グリベックに戻る事は可能でしょうか?
A:タシグナにすると軽減する傾向があるような印象です。しかしその方が軽減するかどうかは服用してみないと分からないという所です。イマチニブに戻すことは出来ます。副作用が出たものに対しては少量から始めることも可能です。
Q:H2よりインターフェロンで治療中。グリベックに変更すべきでしょうか?マルクでは少なくなっていると言われているが問題ないでしょうか?
A:インターフェロンで1割から2割の方がPh(フィラデルフィア染色体)が消える方がいます。もし副作用がないのでしたらPhが消えているのであればグリベックに変える必要性はないと思います。
Q:グリベックを6錠服用していましたがスプリセルに変更しました。副作用についてお聞きしたい。
A:よく言われているのは胸水貯留が出ると言われています。しかし、日本ではそれほど起こらない方もおられるし、それもケースバイケースだと思います。長期にわたる副作用は分からないですが。こむら返りの対処法では漢方を使用する人もいます。暖めたり、温湿布をすることも良と思います。クーラーなどで冷やすとよくありません。
Q:タシグナ1日2錠を服用しています。セカンドオピニオンを聞くには何が必要なのでしょうか。
タシグナが3ヵ月処方から2ヶ月処方に戻ってしまいました。
A:医療費の問題があって、抗がん剤は基本的には書面上は2ヶ月くらいまでは許されています。日本の国で違いがあるのは保険の審査官が認めるか認めないか。大都会はだいたいOK、なぜなら血液の医師がちゃんと見ているから。しかし、ある所では3ヵ月処方をしない所もあるのは事実です。
セカンドオピニオンは絶対OKです。医師によって意見が異なる事は多少あるかも知れません。新しい薬剤を使用する時は意見が分かれる事があるかもしれません。
Q:高額医療費が委任払いにならないか。
A:一般的に通院に関しては委任払いになりません。
(しかし、会場に委任払いでやっている患者さんが1名おられました。その方は市と1年くらい交渉
して実現したそうです)
Q:男性の場合、子供をつくるのに問題ないか?
A: 3ヵ月休めば薬の影響を少なくする事が出来るとも言われています。グリベックを飲む前に凍結保存することが一番安全ではないでしょうか。
Q:ここ2ヶ月くらい浮腫みが出て困っている?何か良い方法は?
A:浮腫みは初期には出るが、だんだん軽減していくというのが一般的ですが、微妙な問題なので他に腎臓や、心臓などの余病がないか調べてもらう事も必要です。一番簡単なのは利尿剤ですがよく主治医と相談して処方する事です。
最後に金倉先生に感謝の拍手で会を終えました。(村上、篠原、田村記)
以上