仙人園出身品種


飛鳥 (あすか)


自然実生、檜葉形の大葉で、春から現れる曙斑が白鳥の斑に似ている事から、
挿し芽時の仮称を「大白鳥」としたが、後に「飛鳥」と改めました、改める前に
何人かの方にさし上げましたので、その方が繁殖した品は、「大白鳥」の名で
他の方に渡っているかもしれませんが、本種とは異名同種です。

基本的には後眩みの春の曙斑ですが、深く乗せた斑は翌年まで持ち越します。
白鳥より大葉です。


鎧扇 (がいせん)


誕生は、とある園芸センターで、鉢植え樹木の根元に生えた、極小さな岩檜葉が目に
留まりました、葉の形が将来面白くなりそうなので、その鉢植えを購入して帰宅し、
育成繁殖させたものです。
一芽の時の株姿が、扇型の葉を鎧のように身に付けた様に見え、「扇鎧(せんがい)」と
考えましたが語呂が悪く、凱旋に引っ掛けて文字の前後を入れ替え、「鎧扇(がいせん)」と
名付けました。 青葉物で斑は現しません。


翠掌龍 (すいしょうりゅう)


青龍の手葉挿し芽で生まれました。 滅多に手葉を出さない青龍に、手葉があるのを見つけ、
その手葉を挿し芽して生まれたものです。
最初は「司青龍」とも考えましたが、幼苗では一本葉より手葉の方が多い事から、司青龍は
やめて、()青い、()手を持つ、(龍)龍葉物で、「翠掌龍」と名付けました。


華麒麟 (はなきりん)

 

玉麒麟の黄色芽の挿し芽繁殖です。玉麒麟は潜在的に黄色芽を現す特性を持つ様で、
我が家以外でも黄芽を持った玉麒麟を何度か目にしました。
その黄色芽の葉を挿し芽して繁殖させたものです。


紅楊貴妃 (べにようきひ)
 
 

楊貴妃の色彩変化種です。 葉形や斑は全く楊貴妃ですが、下段左の画像の様に、夏から
地色部が茶色になり始め、秋に向かって茶紅色に成りながら、下段右の画像の様に、
紅葉色を深めて行きます。 本種は地色が茶紅色に成る事から、強日管理で曙斑を深く
乗せるよりは、中日管理で曙斑乗りを抑えた方が、その特徴が強く現れるようで、
斑乗りの悪い我が家向きの品種かもしれません。


夕映 (ゆうばえ)

 
天乙女の色彩変化種です。
紅葉期には紅を強く現し、春にも名残り紅を永く残しますが、夏は天乙女と判別できません。
秋の夕暮れに、この紅葉が夕日に映えて、ひときわ目立つ事から、「夕映」と名付けました。


瑠璃獅子 (るりじし)



玉獅子の色違いの一芽の葉を挿し芽繁殖させたものです。肥料を多めに与えて管理すると、
夏は「群青錦」あるいは「中国ノ華」の様な、深緑色に成ります、夏は深緑一色ですが、
秋の紅葉は紫を帯びます、この色合いから「瑠璃獅子」と名付けました。


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