以上ですが必要に応じて、発泡スチロールの上に、化粧砂等を乗せて押さえ板を隠すと、
見た目には植え付けてある物と同じに見えます。
この方法は前記したような利点もあるのですが、私の考えには相容れない部分があり、
私は実施に踏み切れません。
この方法を否定するつもりは有りませんが、私が実施しない理由を以下に記して見ます。
1、湿度を保つ植え土が無く、地中根も無く全く活躍しない訳ですので、根が地中の水分を
吸い上げて、根塊の湿度を維持保湿する術が無いので、乾燥が激しくなると思われます。
2、頻繁に水を与えられない場合は、乾燥を防止するために、必然的に株間に詰め物を
する等の対策が必要になります。
3、詰め物を多用する結果になれば、詰め物内で新根が活躍を始め、葉は若返って
一時期は元気になりますが、機能しなくなった本来の幹(根塊)の死滅を招きます。
4、 特大株の根幹ですから幹(根塊)は太く、死滅しても相当の年数は持ち応えるでしょうが、
死滅した根塊は、やがては朽ち果て、ばらけて倒れてしまうのではないかと思われます。
5 少しでも地中根が活躍している幹(根塊)は、永久に生き続けると思われますので、
私は少ない地中根でも大切にしたいと思い、あえてこの方法は実施せず、用土に植えて、
地中根が少しでも多くなる事を願いつつ管理しています。
やむおえず私の手を離れる時が来ても、愛培を引き継いでくれる趣味家の手によって、
この巻柏が永久に生き続ける事を願って、将来を見据えた管理をしています。
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