登録外品種 あ行〜か行


暁獅子 (あかつきじし)


その名の通り「暁」の変化種で、葉形色彩は「暁」に似ていますが、葉先を巻き込む
獅子芸を持ち、半球形の株姿に成ります、日照にはさほど強くないようで、
強日管理では葉焼けの傷みが生じます。


安蘇錦 (あそにしき)


普及し始めて間もない品種で、特徴を良く把握していませんが、銀金世界の細葉変化種の
ようです、銀世界同様の斑を現すようですが、我が家での斑載りは悪く、銀世界ほどの
斑のりは見られません。 まだ挿し芽をしておらず、細葉の遺伝性も確認しておりません。


綾錦 (あやにしき)


葉幅広めで隙間の少ない、整った檜葉形の大葉に、乳白色の曙斑を表します、
目立った紅葉はしないようです。


祝鶴 (いわいづる)


葉幅の狭い立ち性の常葉で萌黄色、「黄金鶴」の細葉変化種です、先祖返りの特性を持つ
準固定種のため、挿し芽をすると発芽苗の一部または多くが、先祖の黄金鶴に戻ります、
育成中にも先祖に戻る事も有ります。


絵島 (えしま)


玉織姫の太葉変化種です、葉形や斑の感じは、玉織姫に似ていますが、
葉幅が広くより大葉です。


織姫錦 (おりひめにしき)




玉織姫の変異種で白葉や白芽を現しますが、白葉を挿すと白葉で発芽し殆ど育ちません、
青葉を挿すと幼苗時に白葉や白芽を現す物は殆どありません、しかし白葉や白芽の無い
小苗でも、特徴は確実に遺伝しているようで、発芽から10年以上経った株は、白葉や白芽を
現してきます、いくつもの株を確認しているので、固定種である事は間違いないようです。



勝田富士 (かつたふじ)


常葉に手葉を交える株姿が、富士之華に似ている事から、この名を付けたものと思います。
別称を「青富士」とも云い、斑載りの良くない我が家では、冴えた色彩には成りませんが、
管理環境によっては、富士之華と見紛う程の色彩を見せる事もあるようです。


黄唐花 (きからはな)


地色が黄を含んだ淡緑ですが、葉形や斑の感じが唐花に似ている事から、この名が付いた
ものと思われます、斑乗りが悪い我が家では、本種も例外ではないのですが、
秋には地色が鮮やかな紅葉を見せてくれます。


菊姫 (きくひめ)


培養経験が浅く、他の個体も1〜2度しか見ておらず、特徴を述べる事ができませんが、
現在我が家に有る画像の個体は、葉形葉姿は「瑞泉」を少し細身にしたような感じです。


黄八丈 (きはちじょう)


分岐の少ない葉形で、葉形からは「墨染錦」や、「越ノ誉」を思わせる葉姿で、曙斑を現します、
天黄冠と同時期に普及し始めた為か、本種を天黄冠と誤認した方が、多く居られたようです。


黄牡丹 (きぼたん)


一説には黒牡丹の枝変わりの挿し芽で生まれたと言われており、
葉先の感じは何処と無くその様に見えてきます。


麒麟冠 (きりんかん)


葉幅の狭い萌黄の中型葉で、金麒麟の変異芽から生まれたと言われています。


銀河 (ぎんが


北関東で近年普及し始めた品種です、晩春から夏にかけて、白曙斑を全葉に乗せます。
株が若い内は詰んだ葉姿ですが、年数を経るごとに葉が伸びる傾向にあり、
成株では大葉になりそうです。


金鵄閣 (きんしかく)


やや平性の常葉に、乳白色の曙斑を現します、葉形葉姿は、一見「唐花」を小振りに
したような感じです、


銀獅子 (ぎんじし)


晩春から曙斑を現す「玉獅子」です、その多くは夏以降に緑を戻します、この系統は
斑に色々のタイプがあり、白味の強い斑や金麒麟の様な斑、また深く乗せるタイプや、
深く乗せないもの等もあり、管理環境でも変わることから、その判別は極めて困難です。

そのような事から、名前も色々付けられている様で、「金獅子」「黄金獅子」「黄金玉獅子」
或いは「金●獅子」等他、これらの違いを主張する方も居られるでしょうが、管理環境による
一時的変化もある事から、私は一目で識別は極めて困難、いや不可能であり、このタイプは
皆「銀獅子」としています、次の画像も私の云う「銀獅子」です。




金糸雀 (きんしじゃく)


本種を写真入で紹介した書籍では、
「金朱雀」に成っているようですが、
私が入手した当時は「金糸雀」でした、

葉の感じから「朱」より「糸」の文字が
合っており、私はあえて「金糸雀」を
今も使用しています。

栄獅子の細葉変化種で準固定種の
ため、挿し芽発芽時及び育成中に、
その多くが先祖の栄獅子に戻ります。

右の画像は、
芯から突然先祖返りを始めた品です。



金星殿 (きんせいでん)


檜葉形の大葉に、晩春から砂を撒いた様な、黄白色の斑を葉全体に現します。
秋には地色の紅葉色と、斑色が同じ様になり、斑の色があまり目立たなくなってしまいます。


銀龍 (ぎんりゅう


葉組み粗めの大葉に、砂子掛かった白斑を僅かに現します、
銀世界の変化種と言われています。


群龍 (ぐんりゅう)


肉厚の緑の一本葉で
僅かに手葉を交えます。

大株では「青龍」に似た
葉姿ですが、青龍よりは
葉肉が厚く葉も長く、
雄雄しさを感じます。

右画像は若株ですが
若株は手葉を多く有します。 
本種を「立毛登」(たつもと)と呼ぶ方も居ります。


華厳獅子 (けごんじし)


栄獅子並びに福寿を作出登録され、100歳まで巻柏を愛培した、大先輩の坂井翁が
作出して名付けた品種です。
栄獅子の実生だそうですが、栄獅子ほどは下垂しないようです。


剣光 (けんこう)


龍神閣の細葉変化種ですが固定種です、先祖返りは全く有りません。


巻龍 (けんりゅう)


緑の地色で分岐の少ない葉は、黄白色の曙斑を僅かに現すはずなのですが、
斑乗りの悪い我が家では、残念ながら、斑を見る事は出来ません。


紅昇龍 (こうしょうりゅう)


錦昇龍系特有の常葉や手葉を持つ品種で、淡緑の地色ですが、秋には宮染錦の様な
こげ茶色を乗せます。 「昇龍」(こうしょうりゅう)と、表記する方も居るようです。


好文 (こうぶん)


晃玉龍の様な葉姿に一本葉を交えます、晃玉龍より斑乗りは良いようです、
吐玉泉の変化種と聞いています。


光鳳 (こうほう)


「神龍」の挿し芽で生まれた品種と聞いています。
細長の特徴の有る葉形の常葉に、黄白色の曙斑を現します。


黒雲龍 (こくうんりゅう)


細身の葉の感じから、錦昇龍系の変異種と思われますが、春夏も緑の地色に焦げ茶色を
僅かに乗せていますが、秋にはその焦げ茶色を鮮やかな紅茶色にしながら、葉の広範囲を
鮮やかな紅茶色に染めて行きます。


黒雲龍小葉 (仮称)


黒雲龍の小葉変化種です。 随分以前に交換会で入手したのですが、正式な名称は
知りません、挿し芽繁殖等の便宜上、私は個人的に「黒雲海」と仮称しています。


寿 (ことぶき)


本種は「白扇の舞」を登録された、平松様から戴いた品で、紹介すべきかどうか迷った
のですが、私の棚以外でも幾つか見かけたので、門外不出では無いと判断し、
ご承諾を得ずに紹介する事にしました。 錦木から変化したと聞いています。



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