か行の(か)の品種
鏡獅子 (かがみじし)
![](img211.jpg)
昭和62年度登録品種です。
天龍の変化種と言われて居ます、下垂性の葉は斑乗りも良く、半球形の株姿に成ります。
火山 (かざん)
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平成20年度(昨年)登録品種です。富士錦の変化種と聞いています、
画像の品は登録以前に頂いた品ですが、培養経験が浅く詳細が解りません。
富士錦よりは大葉になり易いよです。
中日以下の管理では葉姿が乱れますので、強日での管理が良いようです。
春日錦 (かすがにしき)
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昭和39年度登録品種です。 丹頂の変化種と言われ、芯が黄色で外葉が緑の色彩は
独特で、一度見た方は印象に残る事でしょう。 私の最も好きな品種ですが、
詰んだ葉姿は株が若い内のみで、大株に成ると葉も長めに成って来ます。
可児ノ誉 (かにのほまれ)
![](img216.jpg)
平成7年度登録の品種です。
葉組みのやや粗めの常葉に、黄白色の曙斑を現します、「立浪」の変化種と言われ、
葉形が何処と無く立浪を偲ばせる所もありますが、立浪より葉肉は厚目です。
亀綾 (かめあや)
![](img217.jpg)
明治31年からの品種ですが、昭和52年から「楊貴妃」に統合されました。
私の棚では楊貴妃も葉が伸びて、亀綾の様に成ってしまい、全く同じ葉姿に成って
しまいますので、現在は両種の判別はしておらず、個人的には、両種の違いは
管理環境の相違による、一時的変化だったのではないかと思っています。
華 鳳 (かほう)
![](img218.jpg)
昭和32年度登録品種です。
青葉もので分岐の極粗い立ち葉ですが、やはり常葉と云うべきでしょう、葉を元から見ると、
二股に分かれた葉が、その先で更に二股に分かれる、独特の葉形をしています。
榧ノ雪 (かやのゆき)
![](img219.jpg)
明治31年からの品種です。整った檜葉形の常葉に、白の刷毛込斑を表します。
天保14年からの古典品種で、本種に特徴が似た、「京更紗」と言う品種が有りましたが、
日本巻柏連合会での扱いは、昭和49年に本種「榧ノ雪」に統合されました。
唐織 (からおり)
![](img220.jpg)
万延元年からの品種で、日本巻柏連合会銘鑑には、昭和22年度の第1号から、
昭和60年の第33号まで掲載されますが、以後の銘鑑には掲載されていないようです。
明治31年の説明文は「楊貴妃 亀綾の類にては極細かき品 四季共に色よく極蔭にては
色作悪し 平になり中日を良とす」と成っています、昭和7年の説明文は「楊貴妃の如く
にして中立葉、芽出し黄の砂子斑入り、秋季紅葉して見事なり」と成っています。
画像の品が古来種の「唐織」であるのかを確認する術は無く、前記の説明文からすると、
首をかしげてしまう所も有るのですが、これが私の認識する「唐織」で、30年以上前に
入手した品の子孫です、本品は「唐花」の短葉変種で、先祖返りの特性を持つ準固定種
のため、挿し芽発芽苗の一部は、発芽時及び生育中に先祖の唐花に戻ります。
本種(本品)と唐花の関係は、紅玉錦と玉織姫や金鈴と九重錦、又、錦星と明星、等の
関係を思い浮べて頂けば良いかと思います。念のために述べておきますと、我が家では
画像の通り曙斑が殆ど現れていませんが、管理環境によっては唐花同様の曙斑を現します。
唐駒錦 (からこまにしき)
納得できる品に巡り会えず、所持していない為に、画像は有りません。
唐駒錦は、昭和12年の銘鑑からその名が見られ、日本巻柏連合会銘鑑には、第1号銘鑑
から第25号〔昭和52年〕まで掲載されますが、、昭和53年以降の記載有りません。
参考文献によると、天保14年の「頂砂子」が、その始めと書かれており、特徴は「都紅」に
似ており、両種を比較すると、「唐駒錦」の方が、細身で肉も薄く、やや小ぶり、と言った
趣旨の記述も見られます。
私も交換会やその他で、「唐駒錦」名の品に何度か出会いましたが、私にはどう見ても
普通の「都紅」に見え、入手する事無く現在に至っています
唐花 (からはな)
![](img221.jpg)
文政12年「善右衛門白斑」、天保14年「水野爪金」、万延元年から現在名の「唐花」に
成ったと云われています。 強健種で大株も多く存在し、巻柏に興味のある方なら、
どなたも一度は見ておられる筈ですので、特徴の解説は不要と思います。
臥龍 (がりゅう)
![](img222.jpg)
万延元年からの古典品種です、葉肉の厚い一本葉で、葉姿は平性です。
本種に似た品種に、龍尾が有りますが、龍尾は立性で葉肉が極厚く、立った葉の断面は
ほぼ円形ですが、臥龍の葉の断面は楕円形です、本種の根は根塊に成り難く、
根が幹状になって立ち上り難いので、龍尾の様に根幹の上で球形を成す事は無く、
通常は大きくなっても、鉢上で半球形の葉姿でいます。
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