今は昔 こんな写真が有りました
青銀星冠 他
以下の写真で、青銀星冠と普通の銀星冠の違いが解るかと思います。

7月上旬の撮影で、上段の3個が青銀星冠で、下段の2個は普通の銀星冠です。

上えの写真と同じ品ですが、大きさの異なる普通の銀星冠の
左右を置き換えて真上から撮影した画像です。

10月初旬の撮影です。左の上下2個は富士錦です、
中央上下と右上の3個が青銀星冠です、右下は普通の銀星冠です。

画像左の上下は天黄冠です、ひと昔前までの天黄冠は、性質が弱く育て難いために、
絶対数が少なく、常陸の錦と同様に「幻の草」と云われていました。
しかし今からでは十数年程前頃から、従来の天黄冠よりは若干青味が強いが、
比較的丈夫な個体が出現して普及し始め、入手が容易になりました、
現在普及している天黄冠は、ほぼ全てが後発品と思われます。
画像左下の天黄冠が幻の草と言わしめた登録初期からの個体で、
左上の品が後発の比較的丈夫な品です。
ついでの、おまけ

画像は晩秋の撮影です。
常陸の錦 二態

あかぴょん様がブログで述べておられる通り、
常陸の錦には斑乗りの良い品と、良くない品が存在します。
この画像に写っている4個は、全て常陸の錦ですが、
画像上段の二個は斑乗りが極々少ない品です。
常陸の錦(下段)を挿し芽すると、発芽はするのですが、発芽時又は育成1〜2年
の内に芯葉が黄色に成りほぼ全ての苗が溶けてしまい、小苗が全く育ちません。
そんな悩みを抱えていたころ、石岡巻柏研究所様を訪れた折に、上段の青い
「常陸の錦」が有たのです、私の見た目には、斑は乗っていないが葉型は
確かに常陸の錦でした、石岡巻柏研究所様に伺ったところ、随分以前に登録元から
購入したそうです、その後大きくなってからそれを2鉢に分けたそうで2鉢ありました。
私は是非挿し芽をして見たく思い、石岡様にお願いした所、快く応じて下さったのです。
その2鉢の内のひと鉢を持ち帰り、株分けして2鉢にして管理していた時のもので、
つまりこの4個は、同じDNEを持っているはずなのです。
その後に、この青い「常陸の錦」を、数年続けて挿し芽して見たのところ、
発芽率は良いのですが、小苗に斑が現れません、そんな訳で芯から溶ける
事がない代わりに、育つ苗は全て緑一色でした、そのような訳で小苗には
「常陸の錦」の斑の特徴が現れないので、以後の繁殖は断念したのでした。
「青○○」の おまけで、青天鵞絨

画像の左側は「天照冠」ですが、右の品は一応「天鵞絨」です。
ただこの天鵞絨は、殆ど白斑を表わしません、この個体の親株があり、
画像の品はそれを挿し芽して得た小苗なのですが、親の特徴が確実に遺伝して、
生まれる小苗たちは 100% 青天鵞絨に成るのです。
実は、爪斑が良く乗る天鵞絨は、挿し芽をしても爪斑の葉先は
発芽しないために、挿し芽の効率が非常に悪いので、斑の少ない
この天鵞絨は、挿し親に最良と思ったのでしたが、世の中そんなに甘くはなく、
前述の青い常陸の錦と同様に、私の思惑は見事に外れてしまったのでした。
この他にも一時期、白斑の出現が少ない、「青丹頂」なる品を持っていた事が有り、
画像を探してみたのですが、まだデジカメを所持していなかった頃だったのか、
はたまた撮影をしなかったのか、画像が保存されていないようで見つかりませんでした。
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