2014年1月21日
ご存知大ヒット中の映画です。
1.まず、VFX技術を使ったゼロ戦や赤城などの映像がすばらしかった。
男子目線ですが、戦闘シーン等もリアリティがあり説得力がありました。
(子供の頃、戦記物を読んだり、ゼロ戦や戦艦のプラモデルばかり作っていました。今の子はそういうことはしないらしいですね。)
2.岡田准一扮する主人公が、わずかな時間、家へ帰るシーンがあります。
夫婦の言葉遣いや佇まいが美しいです。
3.主人公の人物像について
現代の人が共感を持ちやすい設定にしたのではないでしょうか。
別の描き方もあってよいのかと思います。
4.特攻の戦果について
新人パイロットが全く敵艦までたどり着けず、死んでいった様子が描かれています。
実際は戦果は少なくなかったようです。
フィリピン マバラカット東飛行場跡地の碑文より
「第二次世界大戦の終結まで神風はアメリカ軍艦総計322隻を撃沈または大破させ、9000人以上の海軍兵士を戦死させた。
一方、5000人の神風隊員のうち、4600人が自殺攻撃にて戦死した。神風は世界史上比較しうるもののないまったく大胆不敵なものであった。
・・・・神風を支えた信条とは、世界の全ての民族に対する機会均等と親睦が自らの死によって実現されることを心底から願って自らの身を捧げた神風志願者たちの思いである。」
日本人はなぜ特攻を選んだのか 黄文雄 著 より
5.特攻隊からのメッセージ
大西中将の言葉
「まあ、待て、ここで青年が起たなければ、日本は滅びますよ。しかし青年たちが困難に殉じていかに戦ったかという歴史を記憶する限り、日本と日本人は滅びないのですよ。」
「しかし、特攻により、敵を追い落とすことができれば、7分3分の講和ができる。そのためには、フィリピンを最後の戦場にしなければならない。しかしこれは九分九厘、成功の見込みはない。ではなぜ見込みがないのに、このような強行、愚行をするのか?
ここに信じてよいことがある。いかなる形の講和になろうとも、日本民族がまさに滅びんとする時に当たって、身をもって防いだという若者たちがいたという歴史が残る限り、500年後、1000年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう。」
日本人はなぜ特攻を選んだのか 黄文雄 著 より