2012年12月17日
難治性小児てんかんに対する高ケトン食療法についての映画「誤診(邦題、原題は
First do no
harm)」についてです。
実話に基づいているとのことです。
私が感じたポイントについて書いてみました。
(1)アメリカの医療制度、医療保険制度の貧困(この家族は家を失いそうになります)。
日本がTTPに参加して日本の医療がアメリカ化しないことを祈るのみです。
(2)医者同士の会話で、「科学的とは、二重盲検定試験のことをあなたはいってるのかね?」というフレーズがありました。
創傷の湿潤療法のように、明らかに有効な治療方法に二重盲検定試験は不要です。
(3)邦題の「誤診」はややずれています。
「First
do no
harm(まず害をなしてはならない)」が内容の通りと思います。
医者は、誠実に職務にあたっているので、悪者ではないはずですが、
「無知の知」が足りなかったと言わざるを得ないと思います。