アルツハイマー病が劇的に改善した!

米国医師が見つけたココナツオイル 驚異の効能  メアリー・T・ポート

    



米国人医師が若年性アルツハイマーに罹った夫を救うために見出した治療法と、その効果に関する本です。



 一言で言うと、食後すぐにエネルギーとして利用されやすい中鎖脂肪酸(ココナツオイル、MCTオイル)を用いて、血中のケトン体を上昇させることが治療になるというものです。



 脳神経ケトン体栄養療法と言う言葉が解かりやすいのではないでしょうか。



理論的背景として、アルツハイマー病の脳細胞が、グルコースを取り込むことができなくなっていることが指摘されています。 すなわち、エネルギー不足で脳細胞が壊死脱落していっているという仮説です。(アルツハイマー病は最近では3型糖尿病といわれているらしい)



中鎖脂肪酸で神経細胞に栄養を与えるというわけです。



この本の報告では、アルツハイマーだけでなく、前頭側頭葉型認知症、ALS、けいれん発作、ハンチントン舞踏病、緑内障、ジストニア、末梢神経障害などが記載されています。



糖質セイゲニストであれば、すぐに糖質制限によるケトーシスを思い起こすでしょう。

「糖尿病の解決」のバーンスタイン医師も、糖質制限食の短期記憶改善効果を述べています。

おそらく、糖質制限の方がより安定してケトン体の供給ができるのではないでしょうか。



小児難治性てんかんに対するケトン食(誤診:メリルストリープ監督)、ALSに対するケトン食の治験などについて調べたときは、「ケトン体の脳保護作用」という記述だったと思います。

ぶどう糖を使えないので脳神経が栄養欠乏状態に陥り、萎縮するという仮説はシンプルですが魅力的です。



ココナツオイルにしても、糖質制限にしてもデメリットがない治療法なので、脳神経の変性疾患に試してみるとよいと思います。



  読書メモ

@認知症の部分症状としてのうつも、ココナツオイルで改善している。

A江部先生の血中ケトン体は400-1200マイクロモルである。

Bこのドクターのご主人は主夫として二人の娘を育て上げられたそうです。読んでいて著者の情熱の理由を感じました。

C正直に次のように書いています。

スティーブの病気のことを調べているあいだに、栄養についていろいろなことを知った。

医師として訓練を受け、診療をしてきた30年間より、この5年で学んだことのほうが多い。


私も2年半前まで何も知りませんでした。

Dヘルペスとアルツハイマーの関連性?




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