丹毒




丹毒


起床時より左目周囲に発赤と疼痛。昼に診察した時は少し赤味薄くなり、圧痛も軽い。

この方は約3年で3回目の発症。

ペニシリン系抗生剤で治療。



一発診断100より

丹毒は真皮に限局した皮膚・軟部組織感染症である。原因菌は連鎖球菌が最も多い。糖尿病・アルコール・免疫不全・静脈血流不全などがあると再発しやすい(習慣性丹毒)。

顔面あるいは下肢に正常皮膚との境界が明瞭な、やや盛り上がった紅班、腫脹を認め、疼痛を伴うことが多い。発熱、頭痛、食欲不振などの全身症状もみられる。



鑑別診断 蜂か織炎

感染部位が真皮から皮下組織で、ブドウ球菌が原因であることが多い。正常皮膚との境界が不明瞭で、盛り上がりは少なく、硬結を伴う。 臨床上、丹毒との鑑別が難しいこともある。



ピットフォール

 高熱、消炎鎮痛薬を内服するほどの激しい痛みで、水泡、紫斑、壊死などの皮膚所見があれば、さらに感染部位が深い壊死性筋膜炎を疑う。




トップへ戻る