2013年4月3日

ヒューマン・ニュートリション第10版炭水化物について

2000年に書かれた本で、次の版でどのように改定されるか非常に興味深いです。


江部先生も著書の中で引用されていますが、現代の非常に吸収されやすい形にされた糖質の大量・頻回摂取の問題点を指摘しています。

この点については、ニューヨーク市の「ソーダ戦争」をあげるまでもなく、異論のないところではないでしょうか。




現代の食事では、3回ごとに多量の食物を摂取するようになっており(前農耕時代では一度に摂取できるエネルギー量は限られ、食事頻度も高かったと考えられる)、またデンプンや遊離糖に由来する”利用されやすいグルコース”を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや、高度に加工された現代の食物にたいして到底適応しきれていないのである。



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