2013年4月28日 脂質摂取目標について

まず、日本人の一日の平均脂肪摂取量は55g前後で推移しています。

ところが、70歳以上のシニア世代についてみると、男性45.7g(内動物性脂肪23.3g)、女性41.9g(内動物性脂肪20.6g)となっています。(2004年データ)。

脂肪摂取量が一日40g以下になると、総死亡率および脳卒中による死亡率が上昇する(ハワイ日系男性のデータより)と言われています。

日本人よりも平均寿命の長いハワイの日系人は、平均70gを摂取していることなどから、60g程度が良いのではないかとする意見があります。

いずれにしてもシニア世代の現状として、脂質とくに飽和脂肪酸と単価不飽和脂肪酸の摂取不足が考えられています。



以下「介護されたくなければ粗食をやめなさい」より

飽和脂肪酸:単価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸の摂取比率が1:1:1が理想。

我が国のシニア層の魚介類と肉類の摂取バランス比から推定すると、圧倒的に魚介類に偏って食べているため、飽和脂肪酸と単価不飽和脂肪酸の摂取不足が推定される。




ちなみに飽和脂肪酸はバターや肉や牛乳の脂です。単価不飽和脂肪酸はオリーブオイル、さば、豚肉などの脂です。多価不飽和脂肪酸にはn-3系の青魚などの脂とn-6系のリノール酸(日本人はこれに偏っている)があります。


 

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