2013年4月24日 書評「ここがおかしい日本人の栄養の常識その2 肉は悪い食品か?

ここがおかしい日本人の栄養の常識


肉のアミノ酸バランスが最も優れていることが説明されています。栄養関係の本ではいつもこの桶の図が出てきます。



悪い食品の中に肉を含めることは、あいかわらずテレビ番組の常識になっている。高齢になったら肉をやめて魚介類と野菜中心にしよう、などという栄養士もめずらしくない。

 しかし、肉のタンパク質のアミノ酸構成は人間にとって最も好ましいものなのである。

 肉を禁止する発想の背景には、悪い脂肪である飽和脂肪酸を避けようという意図がある。

肉を避けることをアドバイスする栄養士は、できるだけ肉の脂を調理の過程で減らすこと、また牛乳も低脂肪のものを勧める場合が多いことからもそれは伺える。

しかし、これは二重の無知の産物である。

 まず飽和脂肪酸を他の2つの脂肪酸と同じくらいとる必要があることを知らない。さらに、肉に最も多い脂肪酸は飽和脂肪酸ではなく、一価の不飽和脂肪酸であることも知らないのである。




ヒトはおかしな肉食動物より抜粋



この一番低い部分がリジンだとすると、「摂取アミノ酸がアミノ酸として利用される割合はリジンの要求量比によって規定され、残りのアミノ酸はいわば余分なものとして炭水化物代謝あるいは進んで脂肪代謝の中で処理されてしまい、アミノ酸として利用されない」という概念的な事実を表現しています。

 

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