2013年4月23日
ここがおかしい日本人の栄養の常識
2007年に出版された本で、炭水化物に対するする問題意識がややうすかった時代の本です。
そのためか、日本人の栄養失調を訴える中で、「糖尿病は増えていない」「砂糖は悪くない」など、カロリー制限と糖質制限が分けて考えられていない印象です。
全体的には、「介護されたくなかったら粗食はやめなさい」の内容に近く、日本人の動物性タンパク質および脂質の摂取不足を説明しています。
また日本人男性よりも長寿の地域の食事をとりあげていますが、これらの地域(香港、沖縄、ハワイ日系人)では、動物性蛋白および脂質の摂取量がより多いとのことです。
その他、食肉の重要性、牛乳摂取の必要性、鶏卵摂取が問題ないこと、食事の欧米化が平均寿命を延ばしたことなどを述べています。
以下に筆者らの指針を挙げました。
毎日の食事目安
@卵は1個食べる。日本人は少し卵の摂取が少ないため。
A牛乳は200ミリリットルとる。それに相当するチーズ、ヨーグルトでもよい。
B魚介類と肉類を1対1におのおの80-90グラムとる。最近の日本人は少し下回っている。
C豆腐3分の1丁、またはそれに相当する大豆製品。
D野菜は350グラム、3分の1は緑黄色野菜とする。海藻、きのこ類も混ぜる。
E油脂類を十分に摂取する