剣ヶ峰・堂平山・笠山を登る


●20011年11月21日(月) 快晴

●コースとタイム
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白石車庫 (60分) 白石峠 (20分) 剣ヶ峰 (20分) 堂平山 (30分) 七重峠 (30分) 笠山西峰(昼食) (5分) 笠山東峰 (5分) 笠山西峯 (60分) 萩平(トイレ休憩) (30分) 皆谷バス停
【歩行距離:約10km 所要時間:約4時間20分】 (所要時間は、私達が歩いた参考時間です)

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ハイキングコースはここをクリック(別画面で開きます)


【ハイキング日記】

ここ二日間、秋には珍しく暖かな日が続いている。明日も今日同様、穏やかな小春日和の一日になるとの予報であった。そこで、久しぶりに外秩父の山、「堂平山」と「笠山」に登ることにした。

地元の山なのでいつでも登れると思っているので、なかなかその気にならなかったが、そろそろ紅葉の便りを聞く季節になったので、ひょっとしたら紅葉も見られるかも知れない。そんな期待を込めて秋の一日、妻と二人でハイキングに出かけた。
自宅近辺から見える外秩父の山並み

「堂平山」・「笠山」への登山は、東武東上線の「小川町」駅からイーグルバスで終点の「白石車庫」から、または途中の「皆谷(かいや)」バス停から登るのが一般的である。

どちらから登っても、大差ないのだが、帰りの「小川町駅」行きのバスは、「皆谷」からの方が本数が多い(皆谷始発有り)ので、登りは終点の「白石車庫」からにする。

「白石車庫」行きのバスは本数も少ない上、「土・日・祭日」と「平日」では運行時刻が異なるので、事前に必ず時刻表を確認しておいた方が良いでしょう。

イーグルバスの時刻表は「東秩父村ホームページ」の「村の情報(バス時刻表・運賃表)」を参照ください。
たまたま今回は平日なので、小川町駅「8時24分発」「白石車庫」行きのバスを利用することにした。(2014年8月現在)

バスの接続を考えて、小川町駅「8時16分着」の電車に乗ることにした。ところが4分程電車が遅れてしまい、乗り換え時間がわずか4分程となり、トイレに寄れない事になってしまった。もう少し時間の余裕を見ておくべきだったと反省である。

幸いなんとか座ることが出来たが、我々に続くように20人近い団体さんがどやどやと乗り込んできた。これで、バスはほぼ満員になってしまった。すぐに出発である。

途中「橋場」で、「大霧山」方面に行く人達が下車。続いて「皆谷」で団体さん達が下車したので、バスはがらがらになってしまった。結局終点「白石車庫」まで乗ったのは、我々二人以外、男性4人グループの6人であった。

9時04分、終点「白石車庫」に到着。まずはトイレということで、バス停の西側「槻川」の橋を渡った左側にあるトイレに寄ってから支度を済ませ出発である。この先、萩平までトイレはないので、なるべくここで済ませておくようにしましょう。

白石車庫バス停
白石峠へ(左ソバ屋)
里山を登り始める

9時10分バス停をスタートする。最初の目的地は「白石峠」である。定峰峠とは反対(東側)の林道が登り口になる。登り口の左側にソバ屋「やまびこ」がある。まだ時間が早いせいか、開店していないようであった。

このコースは「外秩父七峰縦走ハイキングコース」の一部になっていて、白石車庫から白石峠間はエスケープコースになっている。また、コースの要所要所に「外秩父七峰縦走ハイキングコース」の案内板が立っているので、注意していればまず道に迷うことはない。

風もなく穏やかな朝である。抜けるような青空に真っ赤な柿の実がたわわになっている、少し色づき始めた里山風景の中をゆっくりと登り始める。

白石神送り標柱とお堂
右、白石キャンプ場へ
路傍の馬頭観音像

3分程歩くと左側にお堂があり、その手前に「村指定民俗文化財 白石の神送り」と書かれた標注と、説明板がある。(詳細は ここをクリック )

続いて右側に「白石キャンプ村入口」の標識があり、キャンプ場に行く道がある。その先、左側に石仏(馬頭観音)があり、「馬頭観音」の説明板(*1)があった。

(*1)馬頭観音
古い峠道では、道の神として、しばしば馬頭尊(観音、観世音)が見られます。
馬の背を利用して荷物を運搬した昔、険しい坂道で馬がたおれることもありました。飼い主は、馬のたおれた場所に供養の塔を建て、また危険な所には、観音様の加護を祈って碑を建てました。これが今日に残る馬頭尊で、これは徳川時代中期から、自動車交通が発達し、荷駄が衰退する昭和10年代頃まで造られていました。
(「馬頭観音」説明板より)

左、「笠山林道」
湧き水かな?
林道と分かれ右登山道に入る

バス停から約700m(10分)程で、左側に「笠山」方面に続く「林道笠山線」が表れる。この道を行くと「七重峠」に出るが、ここはやり過ごし直進する。道の左側に塩ビ管より勢いよく水が流れ出ている。かなりの水量であるが、飲めるのかな?

これより急な上り坂(左に古い標柱)
右に滝を見ながら登る
槻川源流の橋を渡る

笠山林道から700m(10分)程で、林道から分かれ、右、槻川源流に沿って登山道に入る(標識あり)。ガレた急な上り坂の左側に古い標柱が立っている。「至 採掘場」となっているが、この先に何かの採掘場が有ったのだろうか?

この付近はガレていて歩きにくいが、しばらく登り、槻川にかかる橋を渡った先からは歩きやすい山道になる。

落ち葉でふかふかな登り
低木の黄葉が広がる
峠はもう少しだ

かすかに色づき始めた木々を眺めながら、山道をひたすら登る。登ること約25分、峠付近の木々は葉を落とし、広々した風景のなか、黄葉した低木のみが広がり、とても綺麗である。しばし、疲れを忘れて黄葉を楽しませてもらった。

白石峠が見えてきた
槻川源流の碑と東屋
白石峠で交わる林道

峠は、そこから5分程の距離であった。山道を登りきり峠にたどり着くと、大きな「槻川源流の碑」があり、わきに「槻川源流の碑によせて(*2)」と彫られた説明碑が建っていた。
「槻川源流の碑」の右上に休憩用の東屋があった。白石峠は5方向に延びる林道の交差点になっている。

(*2)槻川源流の碑によせて
この川は、東秩父村大字白石字細山に源を発し、延長26.3キロメートル、86.43平方キロメートルの流域面積を持つ一級河川です。河川名の由来は諸説ありますが、江戸末期にまとめられた新編武蔵風土記稿の中に、「水元に古へ槻の大木ありし故この名あり、世に聞こえたる槻川の水元これなり」とあります。
この清流は、千三百年の伝統を持つ和紙つくりを育み、流域住民の生活用水として大きな恵みを与えています。
地球環境の保全が大きなテーマとなっている今日、将来にこの川の清流を伝えていくことを決意し、水元の地にこの碑を建てました。 (説明碑 より)

※捕捉
「槻(ツキ)」とは「欅(ケヤキ)」の古い呼び方で、室町時代以前は欅のことを「ツキ」と呼び、「槻」の字があてられていた。

碑の前を通り、東屋に近づくと、突然”やあ、こんにちは!良い天気ですね。”と声がかかった。30歳前後の若者が一人、タバコをくゆらせながら東屋の中から声をかけてきたのである。人が居ることに気がつかなかった我々はちょっとビックリし、”あ〜、こんにちは 良い天気ですね・・・”と、慌てて挨拶を返す。

彼は、西武線の「芦ヶ久保駅」から「丸山」を越えて白石峠にたどり着いたところだ、との事であった。これから、白石車庫まで下るとのこと。

”ところでバス停の傍にある蕎麦屋はやっていましたか?”と訪ねてきた。”さあ、時間が早かったので、今日はやっているかは分からなかったね”と、返す。のぼりが出ていたので営業するのではないかと思ったが、確認してきた訳ではないので、分からないと応えておいた。

東屋で一休みし、今日初めて履く軽登山靴の紐を締め直す。初めてなのでどうもしっくりしない。そのうち馴染んでくるだろう。

「堂平天文台」の看板
剣ヶ峯への登り口

東屋から道を挟んで西側斜面に「堂平天文台」と書かれた大きな木板の標識が二枚も出ている。この標識は紛らわしい。何故こんな位置に標識を建ててあるのか不可解である。

堂平天文台へは、木板の標識の向かい側、東側の林道を行くのである。おかしいと思いつつも、標識方向に行ってしまった。すぐに気が付いたので慌てて戻る。

剣ヶ峰方面への登り口は、東側の林道を行き「剣ヶ峰・堂平山(近道)」と書かれた木柱の標識のところを左に入るのであるが、入口の所に標柱が一本立っているだけなので、要注意である。

広い山道を登る
一旦林道を横切る
正面に大霧山方面が見える(拡大)

広い山道を登っていくとすぐに下って砂利道の林道に出る。林道を渡って反対側の山道を登り返す。

ここら辺りは、西から北の見晴しがよい。眼下に先ほど登ってきた白石車庫付近が見え、その先、北に向かって「大霧山」へ続く山並みがよく見える。今日は雪を被った富士山が実に綺麗に見えている。

剣ヶ峯山頂の鉄塔
「剣峯大神」の石碑
下りの階段を見下ろす
階段を下から見上げる

白石峠から約20分、落ち葉を踏みながら登り着いた所が「剣ヶ峰」である。狭い山頂は、大きな無線の鉄塔と中継局舎でほとんど占められていて、その周囲を金網で囲まれているので実に味気ない。

金網の南側の角の崖際に、追いやられる様に「剣峰大神」と彫られた石碑がポツンと建っている。昔はこの山頂にも神が祀られていたのであろう。それにしても寂しい姿である。
山頂はかなり見晴が良いのだが、中継局が邪魔をしていて展望を楽しむことができない。残念である。

一寸困ったのは山頂からの下りである。堂平山方面に降りる道は、急坂に木止めの階段が真っ直ぐ下に続いていて、その階段も所々壊れていたりして、高所恐怖症気味の筆者は、足が震える思いでやっと下った。下から見上げるとその急坂ぶりが分かる。高いところは苦手なのだが何故か山が好きなのである。

左から先ほどの林道が・・
右に「環境大気東秩父村観測所」
森林学習道に入る

下り終えると、舗装された林道と先ほど横切った林道に出た。”う〜む、あえて剣ヶ峰に登ることはなかったのではないか?この林道を歩いてくれば恐い思いをしないで済んだのに・・・”、一人ぼやく筆者である。

林道に出るとすぐ右側に「環境大気東秩父村観測所」がある。降雨計や幾つかの観測機器が見える。その先左ガードレール脇から「森林学習道」と書かれた山道に入る。もちろん、平行して走る林道を歩いても良いですが、ここは歩きやすい山道を歩くことにしましょう。

この道は、時々林道に出るがすぐに「森林学習道」の標識があるので、標識に従って歩きます。尾根の所々に送信所のアンテナが建っている。どうも景観にマッチしない異物である。
明治百年記念林の碑の手前左に入る
明治百年記念林の碑
まゆみの実と天体ドーム (拡大)

やがて、林道の左脇に「明治百年記念林」と刻まれた石碑が建っている所に出る。その手前を左に入ると、堂平山山頂に続く尾根道になる。
しばらく行くと突然正面が開け、真っ赤に熟した「マユミの実」越しに「堂平山天文台」が見えてきた。

堂平山山頂標識と天体ドーム
天測点のブロック
天文台前の紅葉

天文台手前はこんもりと盛り上がっていて、芝生で被われている。ここが堂平山の山頂である。山頂には「堂平山山頂」の標柱と一等三角点がある。また山頂南側手前に「第??号 天測点 地理調査所」と刻まれたプレートが埋め込まれた大きな石のブロックがある。

ここは山頂と言うよりこんもり盛り上がった広場という感じである。周囲は芝生になっているので、休息やお昼をとるには良いところである。剣ヶ峰から約20分であった。

山頂の北側にある天文台のドームを除き360度遮るものがないので、その展望は素晴らしい。今日は快晴であるが、気温が高い為か見通しは余り良くなくて残念である。空気の澄んでいる時は関東平野が一望できる。

ハンググラーダー場からの展望(右端手前の山が大霧山)

時間は10時42分である。さすがに昼食には早すぎるので、360度の展望を楽しんでから出発する。ここでお昼にするには、皆谷バス停から登ると丁度よい時間に到着出来そうである。次は「七重峠」とその先の「笠山」である。

天文台の柵沿いに歩いていくと、天文台の正門前に出る。正門前に続く舗装道路を東側に歩く。道路沿いに植えられたもみじが色づいていて、とても綺麗である。道の左側は、ハンググライダー場になっている。

大霧山を見ながら右に下る
ザレ気味の坂道
植林帯の中を歩く

舗装道路から標識に従って、左に入る。ハンググライダー場の東側脇を廻り込み、大霧山を正面に見ながらハンググライダー場の右脇に出ると、七重峠への長い下りになる。

山頂に近い下りの部分は、少しザレていて滑りやすい。またその先の樹林帯は落ち葉が積もっていて、地面の様子が良く分からないので注意して下る。やがて雑木林を抜け、杉や檜の植林の中をどんどん下って行く。見晴は全くない。

七重峠、右下笠山へ
笠山への入口
白石峠バス停への分岐

やがて林道笠山線に出る。出たところが「七重峠」である。コース地図では「笠山峠」となっていますが、七重峠です。笠山峠はここから約80m位行った所にあります。笠山へはそのまま林道を横切り、ガードレールの隙間から笠山への登山道に入ります。ガードレールの端に「笠山入口」の仮り標識がある。

ガードレールから少し下がった所に、白石車庫バス停への標識があり、左方向に下って行くと白石車庫バス停に出る。我々は笠山を目指すので、そのまま直進し、登り返す。すぐに笠山峠に出る。道は尾根伝いとなり、眼下に平行して林道が走っているのが見える。「萩平笠山線」である。

尾根道を歩く
道路案内図
林道萩平笠山線に出る

やがて道は林道萩平笠山線に出てしまった。出てしまったと言うより、林道が登山道を分断してしまったというほうが正しいと思う。林道へ出る手前に大きな「道路案内図」があった。ここからしばらく林道を歩く。やがて右側に先程と同様な「道路案内図」が現れる。その手前に笠山への登山道がある。

急な階段を登る
団体さんが下って行く
やっと「笠山西峯」だ!

林道から急な階段を登っていくと、露岩の急斜面になる。滑りやすい斜面を注意しながら登って行くと、上から人の声が聞こえてきた。皆谷のバス停で降りた団体さん一行が、笠山から下ってくるところであった。

すれ違うとき、”ここを登るのは大変ですね!”と、同情の声がかかった。しかし私の感覚では、下る方が滑りやすいので大変だろうと思うが、そこは、”たいした事ないですよ!”と、ちょっと格好を付けてみる。

登り切ると「笠山西峰」である。山頂の標識があるが、ここはまだ正式な山頂ではない、笠山神社のある「東峯」が山頂である。七重峠から約30分であった。


笠山西峯の標識
笠山西峯から寄居・小川町方面の展望

笠山西峯は北の方向が開けている小平地である。時刻は11時半を回っていたので、ここでお昼にすることにした。団体さんでは、ここでお昼を食べるのはちょっと狭すぎて無理であろう。やはり、お昼を食べるなら、堂平山が良さそうである。そういう意味では、皆谷から登る方が良さそうである。

お昼を済ませ、記念写真などを撮って「笠山東峰」に向かうことにする。すると、東峰の方から子供の声が聞こえてきた。”家族連れで登っているのだね”と、話ながら東峰に向かって下って行くと、背負子に赤ん坊を乗せ3人の小さな男の子を連れた男性に出会った。この子供達の話し声だったのだ。

我々は、20分程西峯にいたが、その間、この親子が東峰に行ってないので、どうやら笠山神社下社のある栗山方面から笠山に登ってきたようである。こちらはかなり急な登りである。それにしても元気な子供達であった。

笠山東峯へ
笠山神社奥の院
見晴は悪い、この程度だ

すぐに登り返し、数分で笠山東峰である。東峰には「笠山神社」がある。神社は、小川町方面をを見下ろす方向に建っている。霞んではいるが、木々の間から小川町方面がよく見えている。しかし、木々が邪魔をして全体としては、見晴しは良くない。

神社で無事下山できるようお願いし、元来た道を辿って笠山西峰に戻り、「萩平」方面に下ることにする。

萩平への下りは、緩やかな稜線に沿った長い下りである。回りは杉や檜の植林帯で展望は殆どないので、単調な下りとなる。
コースは、「林道萩平笠山線」をショートカットしながら、計3回「林道萩平笠山線」を横切り、4回目で「萩平」に到着する。

樹林帯を下る
林道に出た所に案内板がある
林道の反対側を登り返す

最初に林道を横切るのは、笠山山頂から約25分程下った地点である。登山道から林道に出ると、降り口のすぐ右側に「林道萩平笠山線」についての案内板が立っていた(案内板は ここをクリック )。コースは林道の向かい側から登り返すように続いている。

二十二夜供養塔
2回目の林道とクロス
ガードレールの間を下りる

次の林道との交差を目指し山道を歩いていると、道の右側に「月待ち供養塔(*3)」の「二十二夜供養塔」が有った。何故、民家も無いこんな山の中に「月待ち供養塔」が立っているのか不思議である。

林道との2回目の交差は、更に11分程下った地点であった。コースは向かい側のガードレールの間を下りる。

(*3)月待ち供養塔
江戸時代に、「月待ち」という宗教行事が爆発的に流行した。十五夜を過ぎて徐々に欠けていく月が出るのを待ち、その月を「講」と呼ばれるグループで拝んで無病息災を祈るという「月待ち」が盛んに行なわれた。
石塔に“〇〇夜(待)供養”とあるものを総称して月待供養塔としている。現在知られているものでは、十五夜、十六夜、十七夜、十八夜、十九夜、二十夜、二十一夜、 二十二夜、二十三夜、二十六夜などの供養塔がある。
このうち、十九夜待と二十二夜待は女人の講で、如意輪観音を主尊とし、安産祈願や病を癒す仏として信仰された。地域によっては明治・大正時代まで供養塔の造立が続いたようである。
参考までに、このコース脇にあった「二十二夜供養塔」は、明治十三辰八月となっていた。

3回目の林道との合流
ここは林道を右に少し歩く
コースは左斜めに下る

3回目は、7分程下った地点で一旦林道に出て、林道を右(西)に1分程歩き、標識に従って、左斜めに下る。

やっと最後の林道に出る
林道を左(西)方向に下る
橋を渡る

4回目は、更に6分程下った地点で林道に合流する。
最後のショートカットを終え、林道を左に下っていくと「萩平」である。1分程で橋に出る。余談ですが、この橋の手前で右の道に入ると、外秩父七峰縦走ハイキングコースになる。今回は、皆谷に出るので、直進してこの橋を渡る。

坂の上から見て右が「野際ぶどう園」の建物
公園の右端に公衆トイレ

橋を渡ると左側は「野際ぶどう園」の葡萄畑である。緩やかな坂を上ると、左側に野際ぶどう園の民家風の建物がある。道の突き当たりは児童公園になっていて、公園の右端に公衆トイレがある。

このコースはほとんどトイレがないので、ここでトイレに寄る。トイレの先右側に真新しい東屋ができていた。4年ほど前に来た時は無かった建物である。ここで小休止をする。

バス停の向かい側にトイレがある
お疲れさま!皆谷バス停です

いよいよ皆谷バス停への最後の下りである。東屋の前のT字路を標識に従って北西方向に下る。
ここからは舗装道路の下りである。ひたすら道なりに歩くこと約30分で、バス道路(県道11号)に出る。
バス道路に出る手前で、右にショーカットの道がある。ここを下るとバス停近くに出られるのだが、うっかり通りすぎてしまった。

バス停は、道路を渡り右に60m程行った所にある。道路を挟んで向かい側に公衆トイレがある。ここから登り始めるときには助かる。

皆谷バス停は折り返しになっているので、広場のような所の真ん中にポツンとバス停が立っている。”やれやれ、やっと到着である!”今日はお天気にも恵まれも、とても気持ちよい汗をかくことが出来た。

余談であるが、バス停に着いたがバス停の回りには休憩できるような場所がない。せめてベンチの一つでもあれば良いのだが・・・。
予定より早く着いてしまったので、次のバスまで40分もある。休むところも無いし、ぶらぶら待つのも手持ちぶさたなので、先のバス停まで歩くことにした。

結局二つ先の「橋場」バス停まで歩いて、ここでバスを待つことにした。どうも、せっかちな性分は歳をとっても変わらないようである。

【終わり】