オオクワガタの突然変異

 新潟県オオクワガタ・合体雌雄型

当初、このオオクワガタを見た時は何とも不恰好な♂が羽化し完全な失敗飼育だと思っていました。ところがこのページを見た方から連絡があり 「もしかすると雌雄中間個体ではないか?」と言うので再度まじまじと見てみると、普通の♂と体の部分がいくつか違う点が見受けられました。その方の話では2002年発行のクワガタ専門誌に似た様な事例が載っていたとの事。

まずこの個体の体長は約66mmあり、幼虫時の体重は20gだった事は前回にも書きました。蛹室がポリ瓶だった事もあり、良く見えなかった為に羽化する迄は普通に♂70mm位で羽化してくると思っていました。ところが掘り出してビックリです。
66mmの体長でありながら普通は100%大歯型になるはずの大顎が小歯型になっていて、しかも内歯の下にもチョコンと突起が出ています。その形状から♂の大顎と♀の顎が一体化したとも考えられますが、実は単純に♀の顎の形そのものの形でもあります。

頭部も中央に薄っすらと2つの突起があるのを確認出来ます。これも♀の特徴ですが、実は30mm以下の♂の標本を見てみると同じ突起を確認する事が出来ます。
前胸の形についても、このサイズの♂とは違う形状なのが分かります。これも調べてみると40mm以下の♂になると、この形状になってくる様です。

まだ他にも良く見るとおかしな部分があると思いますが、何と言っても一番目立つポイントはやはり上翅の光沢と点刻列です。小型♂に見る事が出来ますが、これだけ大型ではありえません。

※某大手オオクワセンターの2004総合カタログの0ページにオオクワガタ合体雌雄型が載っていました。ほぼ原寸大の画像を見てみてもほぼ全ての特徴が一致します。つまり雌雄中間型と合体雌雄型は呼び方が違うだけで同じになります。これで完全に雌雄中間個体であると確信しました。

唯一違う点は、この個体の方が体長が大きい事と、産地が新潟県産の2003年天然採集♀から得られた子(WF1)であると言う事です。

2004/10/23 更新

 ホワイト・アイのオオクワガタ
友人のところで羽化した白い目のオオクワガタです。「ホワイト・アイ」と呼ばれています。
2002年に新潟県内で採集したオオクワ♀45mmから生まれたWF1をインブリードしF2で、この♂68mmの1頭だけ出現したとの事です。
ホワイトアイは累代が可能で、オオクワガタのホワイトアイでは「元木ホワイトアイ」血統が有名でマニアの間ではさかんに累代が行われている様ですが、この様に自己採集からの出現はとても珍しいと思います。

 オオクワガタとコクワガタの種間雑種
友人のところで羽化した通称「オオコクワ」です。2004年に新潟県内で採集したオオクワ♀34mmから産まれたもので、兄弟もすべてオオコクワ♂として羽化してきたそうです。
大顎や眼上突起はオオクワの特徴で、長い足はコクワのものか・・・動きはコクワの様にチャカチャカしているそうです。
尚、オオコクワ(雑種)としての種の保存は不可能と言われています。



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