日付2008.5.28(帰路29)
山域北海道西部
山名羊蹄山(1898m)
同行者なし
備考登頂未完
行程
半月湖登山口-8合目-半月湖登山口

               7時間25分

5月28日(水) 晴れ

会社を辞めるので最後となる札幌出張を27日終え、懸案の 羊蹄山に
目標を定めた。30日には東京で出社せねばならず、 二日間しかない。
山上のヒナン小屋には人がいない(6/15以降入る)ので、要重装備。
一旦荷造りをして送ろうとしたが間に合わないと判明、再考。
無意根山も考えたが下山後よい宿なし。結局ダメを承知で羊蹄山へ。 5:50札幌のホテルで起床。曇りの予報に反し、なんと快晴!
6:30高層レストランで朝食。頂上にゴツいコブのある恵庭岳が印象的。
6:50チェックアウト。7:05札幌発、小樽行き乗、通勤通学客で一杯。
小樽からは一輌のディーゼル車。 9:19倶知安着。駅前より羊蹄山を写。左腕が時計のせいでか「接触性
皮膚炎」になっており、紫外線で悪化すると医者に脅かされていたので、百均を見つけて腕カバーを買う。

タクシーで羊蹄山へ。運ちゃんは山とスキーが好きでここへ移住したという
サトミ氏。話が合う。昨日は雨がザーザー降っていたそうだ。
10:00半月湖駐車場。すばらしい天気。ウグイス、ツツドリの声響く。
背景にはハルゼミの低い声。
ウグイスの声が「ゴキブンハ?」と聞こえる。「最高さ!」。

10:13駐車場わきの登山口。こう天気が良いと、
これから登ることがわくわくする。
10:15歩き出すと、すぐニリンソウのじゅうたん。
しばらくの間際限なく咲き拡がっている。
何億とあるのではないか?
早や汗ばむ。長袖をぬいでTシャツに。

林の中、30mほど先を右へ飛んでゆく白っぽく大きな鳥を一瞬見る。 フクロウか!? …としか思えない。
帰りに運ちゃんに言うと、多分エゾフクロウだろう、非常にラッキーだと言われた。
うれしいが写真を撮る間もなかったのは残念。
10:43風穴。…というが、冷風は感じず。虫多くなる。
10:58 2合目。この辺から明るくなり、腕カバー試着。
雪や寒さのことばかり心配して虫除けを忘れた。この季節は必要だ。また、1月に
痛めた左膝が未全快なので、湿布を貼り鎮痛消炎剤を飲んでサポーター装着。
そこまでして登るかよ、と言われそうだが、今の所OKで、コースタイム通り。
11:40 4合目(写真)。まだ足はOK。今日のBGMは、ベートーベンのセレナーデ(映画「学校の怪談」テーマ)。
熊はいないそうだが、人もまったくいない寂しさまぎれに鈴をつける。

11:44樹間よりニセコアンヌプリ。
同高に見えるがまだ400mも上。

12:15最初の雪。ここでピッケルを
持った年長の男とすれ違う。
「上の雪は?」「大したことないよ。」

12:30シマリス見る。目の前3mほどの所で
ちょっと逃げて様子をうかがい、すぐ隠れたが、大きな黒い目とシマ模様は確認。
12:38視界の開けた所でアンヌプリを写す。

2合目から上は写真のように急坂の連続。
が、意外に雪はなかなかない。

12:45 6合目。20分遅。気温降下、雲出。アンヌプリと同高に見える(後記:ほぼ正、
1200m位置。アンヌプリ1208m)がまだ600もある。やや疲、空腹。玄米ブランのメープルシロップで昼食。13:00出発。
13:30左ヒザをかばうのに両ストックで体を引っ張り上げた為、今度は両ヒジが痛くなって来る。ジェルを塗る。 9合目までもたないか? 13:35 7合目(写)。
14:00道の折返し部が雪渓に当っている所に来る。不思議に先行者の足跡なし?

14:05 8合目。今回の最高到達地点、引返すことにする。その理由は
1.疲れて来た。2.下り時のヒザが心配。3.この先雪が多そう(雪の冷気で寒くなって来た)。…と挙げるが実は心細い。
宿の夕食が8時までなので7時にはinしてくれと言われている。下り3時間、移動30分と
して7時に入るには登山口に18:30、ならばあと30分は登れる所だが、雪が多くなって
アイゼンやら出していたらすぐ時間がなくなるのと、所詮頂上はクリアできない、十分休みながら下りたいと思い大事をとる。 腕カバーは紫外線しか考えていなかったが、虫よけ、防寒にもなり良好。 アンヌプリもガスで半見え。下りヒザ心配、もう温泉入りたい。

14:17 8合目下で見た不思議なザラメ。
あちこちにある。雪の名残か?

14:19 8合目から雪渓の上方を見上げた所。
火口ふちらしいものは見えず終い。

14:37 7合目。ややゆっくり休。
15:08 6合目、15:30 5合目、16:00 4合目。気温上昇、日照弱戻、小鳥歌。
16:23 3合目。登り時記憶なし。
16:38フキ(ラワンブキ?アキタブキ?)の花。とてもフキノトウとは思えない。
足元にはニリンソウ。
16:45 2合目。サトミさんにTEL。1h後迎えを予約。

17:01麓はやはり植生豊か。往路に気付かなかった花、シラネアオイ。多分初体験かと思うがツマトリソウの例があるので自信なし。

17:04シロバナエンレイソウ。ほかにも花が黒く小さいのがあり、この花が終わったものかと思ったが図鑑で調べると「エンレイソウ」という別種のようだ。 しかし、この白い方を本家にして、黒い方を『クロバナエンレイソウ』にするのが普通の感覚では?

17:40無事半月湖登山口着。ヒザOK。ホッとする。
高度表示板ある(10:13写真の右の看板)のはいいが、
各地点自体に高度を書いといてくれればもっと親切。
18:20タクシーで「ニセコいこいの村」着。\4,130、意外にかかった。
ここは去年泊まった所。今夜は学校団体が宿泊しており、
そのせいかロビー通路全館にタバコ臭。ひどいもんだ。
温泉は快適。夕食19:10。食堂はガラガラでかえって正解。
ジョッキビールと日本酒でくつろぐ。

帰路 5月29日(木) 曇り

5:50起。去年おばさん団体の山菜取りが羨ましかったので今回はやってみようと思う。
6:30去年の登山コースへ。ネマガリタケが目的だったが、去年と違い少ない(T_T)。 昨夜のテンプラにウドが出たのでそっくりのこれ(右)の若芽をとって、すれ違った年配の男に「これウドですか?」と訊いたらそうだ、というので安心。で、帰って家内にこれはウドだと言ったら、図鑑と違うと言われてしまい、結局捨てることに(T_T)。今だに正体不明。

7:01こんな道、去年も通った。
途中、わき道に入ったらカラスに威嚇されて
後ろ上方から急降下される(接触はせず)。

7:02フキも持って帰ったが風味なし。
料理させた家内に面目つぶれ。
地元の人が取らない訳だ。

7:04キスミレの仲間かと思ったが不明。

7:42誇らしげに採って来た「山菜」。ネマガリタケも柔らかいのは先のごく一部であとは硬い。
まともにおいしいのはほとんどなし。山菜は経験がなければダメということがよく分かった。

9:00いこいの村発。一泊\10,230+酒類\1,050。
直行バスで札幌へ。館前発はまったく便利。
9:31車窓からアンヌプリに別れ。今年は雪が少ないようだ。 バスは時間はかかるが景色はJRよりずっといい。

10:44余市〜小樽間の「ゴジラ岩」。
全くよく出来ている(?)。 13:55新千歳発17:30帰宅。

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