日付2007.5.31-6.1
山域ニセコ
山名ニセコアンヌプリ(1380m)
同行者なし
行程
第1日 山田温泉-花園第3リフト-キング第4リフト乗場-山田温泉
    5時間25分
第2日 ニセコいこいの村-見返り坂分岐-ニセコアンヌプリ山頂-
    五色温泉 5時間10分

第1日 5月31日(木) 晴れ/曇り
(図のオレンジ色のルート)

5月の末の水曜に札幌出張があったので、木金に休暇をとり、ニセコへ。
利尻に行きたかったが、この季節はまだ早すぎるのと、
3月に前庭神経炎をやって体に自信がなく低山にした。
早朝に札幌発、9:19倶知安着。タクシーに乗。
走り出して間もなく、絶好のシャッターポイントあり(写真)。
この頃はいい天気のように見えたのだが…


地図附属のガイドに「山田温泉の裏から登る」とあったので
山田温泉(という宿)に乗り付け、9:45歩き出す。
ところが、「の裏」らしい所へ出られず、いきなりロスト。
写真は山田温泉前から振り返ったところ。
後方の山は羊蹄山(建物は山田温泉ではない)。


次に「望洋荘の下を横切り第4リフト降り場に案内板」とあるが発見できず。
それでも管理道らしきもの(左)を見つけて登る。

10:54大量に出ているフキノトウ。
持って行きたいがそうも行かない。

11:18ゴンドラリフト駅方面へ曲がる所で振り返る(左)。
怪獣でも出そうな雲行き。

分岐を右折すると
視界が開ける(11:19)。
遠くの山はイワオヌプリか?

11:30鏡沼分岐までは来たが、花園第3リフト(写真)から右へ入る道がどうしても見つからない。道標が1本もない。
夜、宿でそう言ったら、北海道の山はほとんどそうだと言う。そうだったかな?
大雪山や羅臼では覚えがない。
11:45ついに断念。東南のゲレンデ方面から攻めることにしてゴンドラ駅への分岐から南下、すぐのゲレンデの急斜面をよじ登る。

12:40羊蹄山方向で雷鳴。
「キング第4リフト」(12:56)乗場まで来るも、登山道見つからず。
多分現在位置は1000m程の所。頂上ははるか先(写真)。こんな経験は初。
登山者は皆無。心細くなった所へ山腹からガスが昇り出す。いよいよイカンか。
左手へ回ると雪が増える。
スパッツ着用するも道は不明、やはりだめか。


13:18写真(左)ではそれほど急には見えないが、
ブッシュも雪斜面も難。アイゼンもなく単独。リフトも地図上のものに特定できず、
現在位置が確定しない。ついに下山を決める。
後から思うと更に南へ回り込んで国際スキー場からの登山道を探せばよかったかも。
しかし天候の悪化を危惧することを優先。

下山と決めたので、雪の残るゲレンデを登山靴で楽しんで下る。
流れの音のする雪渓を渡るのはスリル。 13:40レストハウスあり。入らず外で休憩。おにぎり残り1個食。下界はすっかり曇り(左)。
振返るとアンヌプリが悠然と(右)。
14:37ニセコ高原を目下に休憩。
砂利道で足疲れ。15:10タクシー乗。


15:30ニセコいこいの村着。2千坪の広大な敷地。
わが団地と同じく大規模(?)修繕中。
単純泉の気持ちよい風呂、サウナ、露天風呂満喫。
夕食に冷酒とワインを奮発、22時気持ちよく就寝。


第2日 6月1日(金) 快晴
(図の赤色のルート)


このまま帰る積りだったが起きてみると天気・体調とも良いため
アンヌプリ再挑戦を決。
山菜採りのおばさん団体が早朝から大勢戻ってくる。
ウド、ネマガリタケなど付近で取り放題だという。
写真は「いこいの村」前からアンヌプリ。

8:10出発。宿の裏から登る。最高に気持ちよい道(写真)
センダイムシクイ、ウグイス、コルリ、ツツドリの合唱。シアワセになる。
9:17モイワ山分岐。休。
アンヌプリがくっきり。
右が高く見えるが左が山頂のようだ。

9:20道端の水溜り。あちこちにこんなカエルの卵が。

9:21正面はイワオヌプリ。
昨日とは打って変わった上天気。

9:48分岐と思って山頂方向のつもりで入りかけた道が間違い。
諦めて戻ろうとしたら正しい道を発見、これが見返り坂分岐。
五色温泉からの足跡、人声あり。今回初めて。
10:08五色温泉が眼下に見える(写真)。
フタこぶの山はイワオヌプリ、その左奥に小さくワイスホルン。
人声の正体は年配のちょっと面白いご夫婦。東京から26年前に移住してこの麓に別荘があるようだ。


11:10山頂。見返り坂分岐より上は雪がほとんどなく、あっけないように着く。
快晴で360度のすばらしい展望。
昨日の不気味さと迷走がウソのようだ。
写真はさっきのご夫婦に撮ってもらう。
なぜか弁当のことを全く忘れていたので非常用のカロリーメイトで代用。


山頂より、西はニセコ連山。
正面の盛り上がりはイワオヌプリ、
その右後ろの壁はワイスホルン、
イワオヌプリの奥の青いピラミッドが
チセヌプリ。その右後ろの水面は長沼か。


東は羊蹄山の北に余市岳(左)、無意根山(中央左)と思われる山々。



そしてどーんと羊蹄山(1898m)。近いうち挑戦したいという気持をそそる。
眼下には昨日迷走したゲレンデが。
11:45昨日迷った道へ出ようと東へ下山を試みるが、5分も下った所で雪の大斜面に会い敗退。再び頂上を経て五色温泉方面へ下る。
一度通った道は順調。ただ見返り坂分岐から下はほとんど雪道。
スパッツ活躍。足跡があったからよいが、なければ林間で迷ったかも。

13:17五色温泉(左)着。やれやれ。
ここからバスがあるのかと思ったら時期のせいかなし。風呂に入ることにする。
受付は親子らしいお婆ちゃんと息子さんの二人。風呂は硫黄風味でリラックス。

13:45露天風呂からアンヌプリが見えるのはいいが、展望台からこちらも丸見え。


前日の不協和音と本日の快感のバランスに堪能。
14:47タクシーで倶知安へ(写真は倶知安駅前から羊蹄山)。
飛行機を変更して今日中に帰京することに。
駅でソバでも食べたかったが食べ物屋なし。
札幌経由、18:20新千歳発、22:00帰宅。

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