日付2007.9.8-10
山域新潟県西南部
山名火打山(2462m)
妙高山
(2454m)
同行者なし
行程
第1日 笹ヶ峰-富士見平-高谷池ヒュッテ
                     3時間0分
第2日 高谷池ヒュッテ-天狗の庭-火打山頂-
    -高谷池ヒュッテ-黒沢ヒュッテ-
    -大倉乗越-長助池分岐-妙高山頂-
    -天狗平分岐-麻平分岐-燕温泉
                    12時間10分

第1日 9月8日(土) 曇り/雨

7月にT.Kと白馬の予定が台風でこの日程に延期していたのが、更に彼の
都合が悪く9/22-24に再延期。 といって今更10日に出勤も気が進まず、
急遽妙高行きを決。しかし直前に台風9号が関東〜北日本を縦断。
6:50新宿西口発高速バスで長野へ。しかし台風のため富岡-下仁田間不通で迂回、45分遅れるも長野発の電車には間に合い、予定通り妙高高原12:12着。13:35発バス乗の予定だったが雲行き怪しくタクシーを奮発、12:50笹ヶ峰着。13:00発、外人4人に日本人1人のグループを抜く。 木道を行く。未雨。
13:45黒沢橋。初老男女4人組と前後す。美ブナ林。ガマズミ実赤。
14:20十二曲、虫多し。15:17富士見平。富士どころか黒姫も不見、が、雨も不降。
16:00高谷池ヒュッテ(写真)、チェックイン。16:30雨。ラッキー。
20:00消灯まで団体大宴会迷惑。夕・朝食なし自炊で\4,000円。

第2日 9月9日(日) 晴れ

晴れ! 4:00起床、オールレーズン残食。
ぬれ草に備えてカッパ着、5:00発。半暗い。
5:19次第に明けて行く(左から焼山、影火打、火打山)。
一度戻るのでサブザックを使う。お陰で軽快。
晴天は期待していなかったのでとても嬉しい。


5:23 天狗の庭。
9月では残念ながら、お花はほとんどない。
7月はハクサンコザクラだというが。



5:30稜線に出る。昇った朝日が眩しい。
5:44背後にヌッと出た妙高山。初出。
好アングルではないが、いつ隠れるか分からないので写。



6:00ライチョウ平。暑。カッパ脱ぐ。長袖シャツ脱ぐ。
火打山への登山道を写。


6:32火打山頂着。見晴らしは最高。
外人4人日本人1人のパーティ(彼らはテント泊)に再見。
日本人はガイドか。英語は堪能だがニコ中かも。
写真はその彼に撮ってもらったもの。
外人の1人が脱いだシャツをこのポールに掛けており、
「火」の字が隠れていたのでどけてもらった。
日本人ならやりそうにないことだ。

6:37遠く北アルプスが見えるが識別は困難。
左から鹿島槍あたりか?

6:38火打山より妙高山(左のこんもり山)。
右手前は外輪山の三田原山。
右奥は黒姫山。


6:39火打山より焼山(2400m)を写。
地図では登山道が点線になっているが、ガイド氏によれば
そんな所は結構行けるという。
混成5人組はここまで行ってまた戻るとのこと。
頂上は名残惜しかったが短時間で辞去。


7:12ライチョウ平より天狗の庭を写す。

同時刻:戸隠の山々(右)。
もっこりと高いのは多分高妻山。その右は乙妻山か。

7:19ヒメシャジンの群生地、と札があったが、
咲いていたのはこれだけ。
花期は7〜8月だから仕方ないか。

7:35天狗の庭に下りて木道を行く。
とても気持ちがいい。

7:38再び天狗の庭より火打の写真。5:23のものと比較して下さい。

7:47イワイチョウ。
黄葉が始まっている。
名前の由来納得。
紫色の花はオヤマリンドウか。


8:05高谷池ヒュッテ着、荷詰め直し、8:30出発。
黒沢池までは50分だが、わずかに茶臼山の山越えがある。

9:04茶臼山稜線より黒沢池を望む。
池の左やや離れた白い所が黒沢ヒュッテ。
後ろは妙高なのだがガスの陰。



9:21黒沢ヒュッテ。コースタイム5分遅れ。
荷は10kg位のはずだが肩に重い。調子出ず。
建物はとても珍しい八角ドーム。

9:58大倉乗越。山頂を囲む外輪山の壁を越える。
妙高山の中央火口丘がヌボッと全貌を見せる。
こちら(赤倉を表とすれば裏)側は樹林に覆われて火山の荒々しさはないが、
急激な盛り上がりがとても力強く、梅原龍三郎の描く浅間山を思い出す。
ここからもったいなくもかなり下り。
東の長助池方面へ下がっている斜面をトラバースするが、これが意外に長い。

10:40水場に出るが長助池分岐は未だ。
10:50ようやく燕新道=長助池方面への分岐。ここからの登りがキツい。 2本ストックで頑張って登る。石の1ステップが高い所もお陰でクリア。
11:01写真の赤い実がたくさん成っており、一つ口に入れてみたが酸っぱく、大きな種が舌に当る。 ベニバナイチゴかと思うが確認できず。
11:45ようやく大倉尾根が同高度に見える位置に達する。火打が見えたがすぐガスに隠れる。雲拡がる。肩痛くなる。疲。
                12:07頂尾根らしい所のすぐ下で小憩、一気に登り切れないのが情けない。

12:10山頂。本当に意外にすぐの所。
ぼうっとした男にシャッターを頼んだらブレてしまった。要バックアップ。
12:21山頂は広く、大きな岩の間をハンノキなどが埋めている。ジャングルの遺跡のようだ。
玄米ブランとカロリーメイト、ポカリ水で昼食。
登りはキツかったが1時間20分は速かった。
空は薄曇り、帰省中の家内に無事メール。


12:24周囲はガスだが、時々切れて下界が見える。
写真には野尻湖が見えている。
反対側には、今来た大倉乗越、大倉山が見える時もある。
12:40燕温泉へ向けて再出発。山頂は意外に長い。
下りに入ると岩場、クサリ場もあるがステップあり、安全。


13:30下ってゆくと、ガスの噴出するような大きな音と硫黄臭。
前方右谷下から蒸気(左)。噴出孔は樹木の陰で見えず。背後は赤倉山北斜面。字の通り赤い。
13:40右は妙高山の東斜面。やはり赤いガレと、大口を開けた洞あり。
14:00天狗平分岐。右は赤倉温泉、行ってみたいが今回は左へ。やがて再び強い硫黄臭。

14:30渓に出る。水を口に含むと酸っぱい。
14:50下るとまた硫黄臭。岩赤く水は白濁。
14:52麻平分岐。湯溜り(右)あり。左の石囲みの中は少し温かいが、入るには小さい。
誰かが遊びでこしらえたかのようだ。
右に下ると燕温泉、直進は麻平方面。一旦直進したが、道がひどいので引返す。
川沿いを下る。

15:30やや平坦な作業道へ出る。
ガスが吹き払われた瞬間、
驚きの赤い滝(左)現る! 称名滝か。
岩壁から鉄分(?)が滲みだしている(右)。

この後すぐ厚いガスに巻かれ、
地図にある「光明滝」は見られず。
この辺はそこら中温泉のようだ。

やがて舗装林道に出、草斜面の横に無料露天風呂「黄金の湯」があったが、 時間的にも体力的にも余裕なく素通りして16:20燕温泉街へ着。
しかしいくら探しても予約した「ブナの森の一軒宿」燕ハイランドホテルはなく、携帯をかけたら車で来てくれたが歩10分ほども離れた所。 17:10宿(右)に着。
風呂に入って手足を伸ばしていたら雨。再度ラッキー。
夕食は牛サイコロステーキもついて満腹。お酒と税込みで\9,530。
あと、ここの女将はきっとどこかのマダムの第二の人生なるべし。
緑色のマニキュアが派手だが親切な人。夜中も雨。

第3日 9月10日(月) 雨

朝食は8時というのでオニギリ(ごっつい固まり!)にしてもらい、6:25出発。
写真はバス停近くにある燕温泉の碑。「秘境」とか書いてある。
やめた方がいいと思う。
6:47バス乗。客はぼく一人。関山駅から長野へ。
9:00発の高速バスにて13:40帰宅。

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