タミーの下半身には、この写真のように無数の散弾銃の弾が入っている。
今は身体に特に異常は見られず、元気に可愛い仕草で、私たちを癒してくれている。
本当はタミーこそ癒されなければならない。
人間は、命に対してもっと謙虚にならないといずれしっぺ返しがくるに違いない。
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私たちが普段と何も変わらぬ時間を過ごしていたころ、銃声は響き渡りそしてタミーは地に倒れ泣いていたにちがいない。時は2月、寒かっただろう、痛かっただろう、そして何より寂しくて悲しかったよね・・。
タミーはある会社の敷地で倒れていた。社長をはじめ社員の方たちがやさしく声をかけ水などを与えようとしたが無反応な状態。知らせを受け駆けつけたポチたまスタッフにもたれかかり、すがるように目を見つめ小さく尾を振り、そのまま立ち上がれなくなった。「人間なんか大っ嫌いだ」そう言って牙をむいてもいいのにタミー、あなたはまだ人の温もりを求めるの?何日も誰かが手を差し伸べてくれるのをまっていたの?ごめんね、タミー。ひどいよね、ニンゲン。ごめんね・・。「人が好き」・・・そんなタミーの姿に、その場に居合わせた皆が涙した。
茨城県取手市で保護されたタミー。排泄物には木屑、陶器の欠片、ゴミが出てきた。どのくらい彷徨っていたのだろう。何度も「助けて」と言っただろうに。いくつもの目撃情報がありながら、こんなになるまで誰もこの子に救いの手を差し出さなかったという哀しく寒い現実。
さらに我々を仰天させた事実がある。タミーの体内には、レントゲンの結果100発を超える散弾が映し出された。明らかに悪質なハンターの仕業。これは動愛法で罰せられる「虐待と遺棄」という犯罪行為だ。タミーに向けて引き金を引き、寒空の下置き去りにした人物は、昨年度茨城県に狩猟登録を行った数千人の中にいる。許せない。「人として恥ずべき行為、あなたこそ銃で撃たれてしまいなさい」
タミー、生きていてくれてありがとう。私たちは、タミーの心の声に耳を傾け、タミーの視点で世の中に目を凝らすよ。伴侶動物の命も自然界に生きる命も等しく尊い私たちの財産だと訴えていくよ。たとえ長い時間がかかっても・・。ポチたま会はこの一件を県環境政策課へ報告、要望書を提出し、現在回答待ちである。
現在タミーはスタッフの手厚い介護によりめきめきと元気を取り戻し、普通に生活しています。しかしながら、体内の散弾は毒性が心配される鉛弾、今後は数回に分けて摘出手術を受ける予定となっています。がんばれタミー、皆様も応援してくださいね。
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