商品という命


劣悪ブリーダーのもとで
犬たちはこんな悲惨な状況に・・


写真提供:ALIVEより

純血種だから幸せとは限らない!
悪質ペットショップやブレーダーに
とっては、命は商品にしか過ぎない。

何度も何度も産ませた挙句、
使えなくなったら簡単に捨てる、
放置する、餓死させる・・・
そんなことを簡単にできる人間達を
日本は平気で許している!
2004年のとてつもなく暑い夏、私の住む住宅街に2頭のチョコラブが放置されていた。どう見ても純血のラブだった。1頭はオス、もう1頭はメス、どちらも瀕死の状態で、オスの方は保護されてすぐに力尽きてしまった。メスの方もかなり酷い状態だったが、かろうじて持ちこたえ、現在では散歩ができるまでになった。おっぱいが垂れ下がり、おそらく散歩などしてもらったことがないのだろう、身体はぶよぶよの筋肉のない体型で、産まされるだけ産まされて、使い物にならなくなったので捨てられたと思われる。
一昨年には、ラブラドールのブリーダーが売れない子達を7頭も指導センターに持ってきた(この子達はボランティアの協力で助かったが・・)。
私の身近には個人で悪徳ブリーダーから犬を助け出している人もいる。

私たちの周りには、このような普通の感覚では考えられない悪質なペットショップやブリーダーがいるのである。そして、そこで行われている実態はじっと直視できない光景が繰り広げられているのである。
日本の動物取り扱い業者というのは許可制ではなく、届出制なので、たいした規制も無く、簡単に誰でもできるようになっている。そして、更に届出さえもしていない劣悪な業者が数多く蔓延っているのである。
日本という国は、それを何とも思わない、感じない国であるようだ。

ドイツでは近年、憲法に「動物の権利」が制定されて動物の生きるための法律がたくさん作られてるという。日本という国の政治家・役人は、全国的に捨て犬の実験払い下げ廃止がすすむ中「どうせ処分されるのだから実験にまわして何でいけないの」発言がとびだすレベルなのだ。
「動物と暮らす」ということは、文化だと思う。たしか日本はドイツと国連の常任理事国入りを競っているんだった。笑っちゃうよね。

国だけではない。
以前、フジTVの「こたえてちょうだい」とう番組で、主婦のお小遣い稼ぎの特集をやっていた。その中で、自分が飼っているダックスフンドに仔犬を産ませ、それを売ってお小遣いを稼いでいる主婦の紹介をしていた。
そういうことを取り上げる番組も番組だが、そこに出演しているタレント達のリアクションも命に対して何も感じないのか・・・と腹が立つものだった。
フジTVに抗議したが、何の回答もなしだった。
つまり、日本人も国と同じなのである。

動管法が改正され(?)、動愛法になったが、その内容は先進国の中ではまだまだレベルの低いものなのである。悪徳ペットショップやブリーダーは、ごく一部の業者のことで、自分たちの周りではそんなことは起こっていないと思っているかもしれない。だが、私たちの身近に悪徳業者はたくさんいる。一度可愛い可愛いだけでなく、目線を変えてペットショップを見てほしい。今まで見えなかったものに気付くはずだ。
そして、多くの人たちがそのことに気付き、声を挙げ、行動すれば、きっと何かが動き始める。

写真絵本「ばっちゃん」のばっちゃんが昨年暮れに亡くなった。98年、ALIVEの告発を発端に県行政とボランティアの協力により100頭あまりの仲間とともに悪質業者から救い出されたばっちゃん、晩年は本当に幸せそうだった。しかし、ここに至るまでの「ばっちゃん」を思うと胸が痛い。
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「らりーずかんぱにー の HP」

今日本で起きている現実を知って欲しい。ぜひALIVE の HPを!