宙(そら)はお父さんはとは
永く一緒に暮らすことは
できなかったけれど、
優しい気持ちをいっぱいもらって、
お母さんと毎日元気に暮らしている。
宙(そら)は、自分が虹の橋を
渡ったときは真っ先に
お父さんのところに
駆けつけるに違いない・・・ |
2004年暮れの押し迫った頃、お歳暮と共に一通のお便りをいただきました。封を開けてみると、そこには懐かしい「宙(そら)」と言う名前が書かれていました。
そのお便り(娘さんから来た)の一部をご紹介しましょう・・
”昨年4月、我が家に来ました宙、おかげさまで毎日毎日元気に暮らしております。散歩をするたびに友達に会い、仲良くあいさつし、色々な方にも可愛がれています。最近では甘えん坊の度が過ぎると叱られて、表面的には反省しているようです。
我が家に来る前にも皆様に可愛がられ、大事にされてきたのだな〜と思います。
実は宙が家に来た翌日、父が亡くなりまして、それからずっと母と一緒に暮らしているのです。
私は時々遊びに行って宙に会うのですが、いつも母と宙が仲良くしているのを見てホッとしています。
父は2回しか宙の散歩ができませんでしたが、遠くから彼らを見てホッとしていると思います。
本当に良い子「宙」を連れてきてくださってありがとうございました。”
一度近くを通ったときに寄ってみたのですが、そのときにはお父さんのことはお話されなかったので、全く知りませんでした。
私は胸がいっぱいになりました。と同時にこんな素敵な家族を宙に見つけてあげることができたこと、宙がいることがお母さんのためになっていることにとても幸せを感じました。
お届けしたときのお父さんの優しい顔を今でもはっきり覚えています。宙にはたった2回の散歩でも、その優しさは充分伝わっていることでしょう。
お父さんは、大きな心で、遠くから、お母さんと宙を見守ってくださっていると思います。
空を見上げるたび、宙とお父さんのことを思い出しそうです。
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