表2 坂上犬養の官歴

年次 官位 官職 出典・備考
第二期 736 外従五位下   ・天平八年正月辛丑条・叙位
739 外従五位上  

・天平一一年正月丙午条・叙位

・この年、檜前忌寸郡領職独占

従五位下   ・天平一一年三月乙卯条・叙位
742 正五位下   ・天平一四年二月丙午朔条・叙位
743 正五位上   ・天平一五年五月癸卯条・叙位
746 正五位上 左衛士佐・近江員外介 ・『大日古』九−二五五
748 従四位下 左衛士督 ・天平二〇年正月戊寅条・叙位
第三期

 

756 正四位上

・天平勝宝八歳五月乙亥条・叙位

・この年、聖武太上天皇死去

757 左衛士督・造東大寺司長官

・天平宝字八年一二月乙亥条・天平宝字元年七月乙卯条

・『大日古』二五−二二八

・造東大寺司長官は同年の任官。

播磨守

(左衛士督・造東大寺司長官)

・天平宝字八年一二月乙亥条・任官
758 造東大寺司長官・左衛士督・左右馬監・播磨守 ・『大日古』一三-三七九
760

山作司

(造東大寺司長官・左衛士督・左右馬監・播磨守)※3参照

・光明皇太后死去
762 造東大寺司長官・左衛士督 ・『大日古』五−一三一
763 大和守

・天平宝字七年正月壬子条・天平宝字八年一二月乙亥条・任官

※1…出典は特に表記のない限り、『続紀』

※2…「出典・備考」欄の「叙位」「任官」は、その年に表中の官位・官職に叙位・任官されたことを示す(したがって、かかる表記のない場合は、在位・在官が確認されるにとどまることを示す)

※3…官職中のカッコは、在官が推定されることを示す。ただし、760年の左右馬監・播磨守については疑義もある。

※4…「期」は、高市郡の郡領任用抗争の時期区分を示す。