「小児用肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種の話」
―平成24(2012)年11月1日以前の生まれで、現在6歳未満のお子さんへー
母子手帳の予防接種欄の肺炎球菌ワクチンのロット番号/使用期限シールで、すべて「プレベナー7」が貼られている方で、現在6歳未満の方が対象です。
肺炎球菌には90種類以上の型があるのですが、平成25(2013)年10月31日までは、7つの型に対するワクチン(プレベナー7・PCV7)でした。11月1日からは、さらに6つの型も加えたワクチン(プレベナー13・PCV13)になりました。
重症な肺炎球菌感染症(髄膜炎・肺炎・菌血症・中耳炎)は、PCV7だけでも約62%減少しました。しかし、PCV13なら、PCV7ではカバー出来ない型の38%はカバー出来ます。PCV7で接種開始した人では、残りの接種を1回でもPCV13にするだけで、13種類の免疫が獲得できます。
しかし、PCV7だけで4回接種を終了している子ども(平成24(2012)年11月1日以前の生まれの中にいます)は、6種類の型の肺炎球菌に罹る危険があります。PCV13を「1回だけ」接種(これを補助的追加接種と言います)することで、13種類の免疫が得られます。
補助的追加接種は有料ですが、子どものために是非してあげましょう。
費用は当院では9,500円(税込み)です。