ジギングに行ってみよう!(概要編)

ジギングを始める時のアドバイス。(関東圏)

湘南のライトジギングや東京湾のシーバスならば、始めはバスタックルでも充分チャレンジ可能です。
とは言っても、かなりタックルの使い勝手に差が有る為、中古でも良いので専用タックルを揃えておきたい。


また
船宿によりローカルルールが有るので、あらかじめHPで調べるか直接船宿に聞いておこう。

確認しておきたい、一般的なローカルルールとして

出船時間と集合場所の確認(車の場合は駐車方法)
狙う水深と使用するジグのウエイト

フックはバーブレス(トリプル禁止の場合もある)
めがねかサングラスと帽子の着用
ライフジャケットの着用(船宿レンタルあり)
フィッシングプライヤーの用意
船の席取りに関してのルール

地域別推奨タックル

タックル別に湘南ライトジギング、東京湾ライトジギング、外房ジギング、外洋のジギングとジャンル分けしてみた。

湘南と東京湾を同一タックルで釣る場合、ベイトタックルで揃えればどちらも可能ですが、スピニングタックルのみで東京湾のシーバス、太刀魚チャレンジはかなり厳しい。
(東京湾は潮流が早い事と、スピニングではフォールのアタリが取り難い)
またベイトタックルのみで湘南の青物ライトジギング行った場合、ナブラが出た時にキャスティングで狙いにくく不利であろう。
ベイトとスピニングの2タックル持っていればベストです。

外房は水深が浅めで根が少しキツイ事と、キャスティングして重めのジグを使用する事から、始めはミディアムクラスのスピニングタックルが無難な選択だ。
また魚のサイズも大きめなので、しっかりとしたタックルで揃えたい。

離島や外洋ジギングは初心者向けでは無いが、大物志向ならばぜひチャレンジして欲しい。
ライトジギングタックルでもチャレンジは可能だが、場数を踏んだ上級者で無い限り魚は獲れないと思って良い。
基本的に10kgクラスがアベレージサイズと考えた、ミデアムヘビークラス以上のタックルで挑戦してください。


どの釣り場でも初めてジギング船に乗るときは、船長に「初めて来た」と伝えてアドバイスを受ければ釣れる確立がグッとアップするので、必ず一言声を掛ける事が大切。

 

1. 最も入門しやすいオーソドックスな湘南ライトジギング船

ターゲットはサバ、ワカシ、カンパチ、カマス、太刀魚、シイラ、ホウボウ等

ロッド ライトジギングロッド6f(スピニング) ジグウエイト60g~150gクラス
リール シマノならば4000番
ライン PEライン 1.5号
リーダー フロロ30lb(8号) 太刀魚が釣れている時は先端に12号程度のリーダーを付ける。
ジグ  30~80g 太刀魚が釣れている時は、狙う水深が深いため120g位まで用意した方が良い。
フック ライトジギング用アシストフック 場合によってはサビキ仕掛け併用も有り

主な船宿 島きち丸、庄治郎丸

初めてで釣れる率 ★★★★☆

基本的な釣り方
船長から指示される棚より10m程度ジグを沈め水面までワンピッチジャークやロングジャークでジギング。
サバなら指示棚付近でジグを上下に動かしているだけでも釣れる事が多い。
ワカシ、イナダ等の青物は速いショートピッチやミドルジャークで、水面まで気を抜かないでジャークする事。(水面からのジグの飛び出しに注意)


ライトジギングロッドとシマノ4000番

2. タックルチョイスとテクニックが必要な東京湾 太刀魚、シーバス乗り合い

ターゲットは太刀魚、サワラ、シーバス、イナダ(ワラサ)、カンパチ

ロッド ライトジギングロッド6f(ベイト) ジグウエイト80g~120gクラス
リール ベイト ソルト対応小型でもOK 
ライン PEライン 0.8~1.5号(太刀魚、シーバス)、1.5~3号(サワラ、ワラサ) 
リーダー 
フロロ16~20lb(4~5号) 太刀魚、サワラには先端に40lb(12号)程度のリーダーを付ける。
ジグ  60g~200g シーバスは60~120g 太刀魚は60~200g
フック ライトジギング用アシストフック、シーバスジギング用アシストフック、太刀魚専用トリプルフック  

主な船宿 渡辺釣り船店 鴨下丸 太田屋、中山丸、つり幸、吉野屋、こなや丸、長谷川丸

初めてで釣れる率 ★★★☆☆

基本的なな釣り方 
シーバスは一度ボトムまでジグを沈めて、船長の指示棚より10m位までファーストリトリーブし再びジグを落とすの繰り返し。(フォールのアタリが良く有る)
タックルは基本的にベイトで、水深は50m以下で30m前後を攻める事が多い。

太刀魚はボトムまたは船長の指示棚までジグを沈め、軽いワンピッチジャークで指示棚より30m程度までジャークし再びジグを落とす繰り返し、または水面までジャーク。
特に太刀魚のポイントは水深が深く潮が早い場合があるので、細いPE(0.8号)と重いジグ(150g以上)でないと釣りにならない事が有るのでタックルチョイスは要注意。
ジグを落とすときはサミングして、ラインが必要以上に弛まない様に注意するのが、フォールでアタリを取るコツ。
水深は30m以下の場合から60~70m場合によって100mと時期によってマチマチ。
今まで最も深かったのは冬場の200m、事前に釣れているレンジの確認が必要だ。
タチウオの場合は餌釣りと同船の場合は使用するラインやウエイトの違いから、慣れないと頻繁にお祭りを起こすので初めはルアー専門船に乘ることをお薦めする。

秋からのワラサ狙いの場合、ライトジギングタックルでも取れない事は無いが、乗り合いの場合は外房タックルに準じた仕様でチャレンジする方が無難だ。
このあたりのタックルチョイスは船宿のルール的な所を確認する必要があり、無用にラインを出されっぱなしになってしまったり細過ぎるラインを使用してのラインブレイクに注意。
またサワラのジギングでは、リアに太軸のトリプルフックやブレード付きのフックを装着して鋭い歯に備える必要がある。


タチウオ用ライトジギングロッドと廉価版ベイトリール(ソルト対応)

3. 舐めて掛かると痛い目に逢う?外房の青物ジギング

ターゲットはヒラマサ、ワラサ、ヒラメ、マダイ

ロッド ミデアムクラスのジギングロッド6~7f(スピニングが良い) ジグウエイト3~4ozクラス
リール スピニングはシマノ 6000番クラス ベイトならばシマノ4000番以上
ライン PE2.0~3.0号
リーダー フロロ 40lb(12号)~60lb(18号)
ジグ 120~200g
フック 細軸は避けて太軸のアシストフック3/0以上

主な船宿 長栄丸、山正丸、松鶴丸、新勝丸 征海丸 

初めてで釣れる率 ★★☆☆☆

基本的な釣り方
水深が浅い所が多い為、軽くキャストしボトムまでジグを沈めてから。水面までワンピッチジャークが基本系。
ヒラマサ狙いならば、ロングジグの平戸ジャークで攻めてみる。
特に水深40m以内のポイントでは、手返し良くジグを入れ直す事が大事。
冬場のワラサが釣れている時期はタックルテストや釣り方の練習になるのでお薦めです。

外房は10kgオーバーが来る場合有るので、ラインシステムを完璧に組み込む事とタックルは強めのタックルでトライして頂きたい。


ミデアムクラスのジギングロッドにスピニングはシマノ6000番、ベイトは3000番


4. 銭洲や八丈島の外洋系ジギング

ターゲットはカンパチ、ヒラマサ、シマアジ、キハダ

ロッド ミデアムヘビークラスのジギングロッド6f(スピニングでもベイトでも ジグウエイト4oz以上クラス
リール スピニングはシマノ 6000番クラス以上 ベイトならばシマノオシアジガー2000番以上
ライン PE3.0~6.0号以上
リーダー フロロ 60lb(18号)~130lb(30号)以上
ジグ 150~300g以上
フック アシストフック4/0以上

主な船宿 忠兵衛丸、龍正丸、とび島丸、寿美礼丸、パパズイン

初めてで釣れる率 ★★☆☆☆

基本的な釣り方
水深は様々(30~250m)だが、外洋は潮流が早い傾向にありジグウエイトの選択は重めが良い、ボトムまでジグを沈めて30m位ワンピッチやロングジャークで。
マグロ類が居るならば、ボトムを数回攻めてから水面までワンピッチジャークか緩急を付けたタダ巻きが基本系。
慣れないと、ヘビーなタックルで重いジグをシャクっているだけで疲れてしまう、ファイトを含めて重労働系の釣りなので頑張ろう。

 


ミデアムヘビークラスのジギングロッドとシマノ8000番 

 

さらに大物への挑戦となると南方への遠征がお薦めです。
トカラ列島や八重山諸島、小笠原諸島の釣りに是非チャレンジして欲しい。
きっと思い出に残る魚と出会えるでしょう。