ちょっと昔の写真機 FIRSTSIX−X 2005-10-30
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ファーストシックス(FIRST SIX−X) 6x6 6x4.5 切替式 1955年「昭和30年」頃製造 製造メーカー 常磐光機 レンズ NEOGON F3.5 80o シャッター MAS B.1〜200 単独距離計付き |
ファーストシックスは比較的良い状態で手元に届いた。
塗装面の錆落としとレンズ磨き程度で使用可能かなと各部の点検にかかった。
シャッターはいい音を響かせて軽やかに切れる。スピードも各部で変化している
セルフタイマーも良いようだ。絞りは3.5〜22迄軽いタッチで変化する。
単独距離計は汚れで少し見にくいが比較的正確に動いているようだ
レンズの距離目盛りを動かそうとしたが動かない。少し堅いのかなと
力任せに動かそうとするがびくともしない。ひょっとしたら連動距離計?
距離計を動かしながら各部を見ても連動して稼働する部分はどこにもない
レンズの距離計は6フィートの処で止まって青錆のような部分が見える。
どうやらヘリコイドが固着しているようだ。レンズを取り外し
万力(バイス)で固定し、大型のプライヤーレンチで力任せに回してみるが
びくともしないのである。この頃のグリスは時を経て接着剤に変化するようだ。
6フィートで止まっているところをみると
子供の写真を最後に数十年お蔵入りになったままかな、
などと想像するがどうにもならない。
思案の末、青錆の部分に隙間があるので歯間ブラシに
レンジ周りの洗剤「マジックリン」を付けて擦ってみると
青錆が取れてくる。何度も洗剤を付け、歯間ブラシで青錆落とし、
水洗いを繰り返しようやく回り出した。
後は新しいグリスを塗って完成だ。
作例 コスモスの里 | 作例 野池 |
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