Harmonia Mundi HM 17044 Lachen und Weinen  EP
   
 共演者 イエルク・デムス(Hammerflügel von Joseph Schrimpf, Wien 1843)
 録音年月日 1960年代初め(推定)
 録音場所  
 プロデューサ/エンジニア  
 収録曲 シューベルト:
笑いと涙 D.777
秘められた恋 D.922
あなたは私を愛していない D.756
春の想い(春の信仰) D.686
17cm版(45rpmのEP), MONOです.
24曲のドイツ・ロマンチック・リートの詩とこれを連想させるドイツ・ロマン派の絵画24枚を集めた本(1964年刊)に付随しているレコードです(出版社 : Urs Graf-Verlag).
"このレコードは, この本のために, Urs Graf社に対して独占的に作られた." との記述がレコードにあります. 
また, 書籍には, "このレコードはHarmonia Mundiによって, この書籍のために, 特別に作られた."との記述があります.
なお, Deutsche Halmonia Mundiから出ている, "Elly Ameling, The Early Recording"という, 5枚組にCDのボックス・セットに付随している小冊子に, この本とレコードが, アーメリング自身によって, 以下のように紹介されています. (上記の4曲の録音は, このボックス・セットには収められていません.)
--------------------
"私の記憶に間違えがなければ, 私は1959年/1960年に既に, プロデューサのAlfred Krings博士のもとで, 西ドイツ・ラジオ放送(West Deutsche Rundfunk)のために, 録音をしていました. 彼は, また, Deutsche Harmonia Mundiのプロデューサでもあり, この会社での私の初めての録音の責任者でした. これは, Lachen und Weinenと言う シングル盤(訳者注:7インチレコードのこと)で, 初期のドイツ・ロマン派時代の, イラストや絵画が載せてある本と共に出されました. 1964年の9月に, ピアニストのイエルク・デムスが, 山岳地帯の彼の家から, ウィーンにやってきて, そこの小さな城で私たちは会いました. 親しみ易い彼は, Lederhosen (訳者注:チロル地方の革半ズボン)の姿で, フォルテピアノの前に座りました. 私が, 今でも覚えているのは, 彼のチャーミングなウィーンのアクセントでの最初の言葉が, "Guten Tag Frau Ameling, ich hab es mir schon abgefingert.(私は, 既に指で数えてしまった)" つまり, 作品が指で数えられるくらいしかないということでした . シングル盤の録音が終わったとき, イエルクが, LPを録音しようと提案しました. これが, Deutsche Harmonia Mundiとの私の時間の始まりです. そして, これは, 1964年から1968年まで続きました. "-- 以下, 省略.