OFFSET

(

基準

行数

列数

高さ

幅

)

基点とするセル番地

行方向に何回ずらすか

列方向に何回ずらすか

セル範囲の行数

セル範囲の列数

例１

(

$Ａ$２，

０，

０，

COUNTA($A:$A)−１，

１

)

意味

：

Ａ２セルを基点として

下に０回ずらし

右へ０回ずらし、

Ａ列全体（65,536個のセル）で、データが入っているセルの個数から見出し項目の個数（１）を引いた個数
＝「縦の行数」

×「横１列」

ずらさないで、

のセル範囲を参照せよ。

図例１

結果

COUNTA($A:$A)−１は
Ａ列全体（65,536個のセル）で、データが入っているセルの個数の合計「３」を返しますが、
（見出し項目の個数としての）「１」を引いていますので、
結果としては「２」になります。
ということは、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，COUNTA($A:$A)−１，１）
のCOUNTA($A:$A)−１が「２」ですから、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，２，１）となり、
基点のセルがそのままで、
縦２行 × 横１列のセル範囲
すなわち、Ａ２：Ａ３を参照することになります。

図例２

結果

COUNTA($A:$A)−１は
Ａ列全体（65,536個のセル）で、データが入っているセルの個数の合計「４」を返しますが、
（見出し項目の個数としての）「１」を引いていますので、
結果としては「３」になります。
ということは、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，COUNTA($A:$A)−１，１）
のCOUNTA($A:$A)−１が「３」ですから、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，３，１）となり、
基点のセルがそのままで、
縦３行 × 横１列のセル範囲
すなわち、Ａ２：Ａ４を参照することになります。

図例３

結果

COUNTA($A:$A)−１は
Ａ列全体（65,536個のセル）で、データが入っているセルの個数の合計「５」を返しますが、
（見出し項目の個数としての）「１」を引いていますので、
結果としては「４」になります。
ということは、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，COUNTA($A:$A)−１，１）
のCOUNTA($A:$A)−１が「４」ですから、
ＯＦＦＳＥＴ（$Ａ$２，０，０，４，１）となり、
基点のセルがそのままで、
縦４行 × 横１列のセル範囲
すなわち、Ａ２：Ａ５を参照することになります。

このように、データを増やしていっても、「高さ（行の数）」に、
ＣＯＵＮＴＡ関数を使用しているため、自動的に参照範囲の「高さ（行の数）」を変更してくれます。

基点として指定するセル番地と、列番地は
絶対参照にしてください。
相対参照にしていますと、セルと列の番地がずれてしまいます。
ずらして参照するＯＦＦＳＥＴ関数ですが、「高さ（行数）」と「幅（列数）」には、ずらさないように絶対参照型式を使ってください。

上の例では、「高さ（行の数）」に連動させましたが、
「幅（列の数）」に連動させることも出来ます。
また空白セルはデータが入力されていませんので、対象とはなりません。
範囲の行の数を求めたいので、必ず空白のセルは作らないようにします。

このように、オフセット（ＯＦＦＳＥＴ）関数でＣＯＵＮＴＡ関数を複合（ネスト）
させますと、変幻自在のセル範囲を自動的に参照してくれます。
したがって、オフセットとカウントエーは“ワンセット”で覚えましょう。

※

「高さ」と「幅」の数値を指定できる、ＯＦＦＳＥＴ関数の引数として複合（ネスト）して利用すると、自動的に数値を入れてくれ、結果として自動的に参照範囲を変動してくれる働きをする関数だと理解して下さい。

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