エクセルの理解シリーズ
1.エクセルのフォーム(フォーム
コントロール)について
◆ワードのフォームフィールドで紹介しましたようにフォームには
チェックボックス、ドロップダウンリスト、テキストボックスがありました。
これらは、一定の型(形式)で表示され、
GUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)といいます。
ユーザーインターフェイスとは、画面デザインや操作性など、
コンピュータとユーザーが直接触れる部分の使い勝手のことです。
伝統的な文字ベースのインターフェイスではなく、
ボタンやメニューなどのグラフィックス(図形)の部品を使って設計された
ユーザーインターフェイスのことをGraphical User Interfaceの頭文字を採って
GUIと呼ばれます(「GUI」は「ジー・ユー・アイ」または「グイ」と読みます)。
この図形の「形式」からフォームと呼ばれている訳です。
そして、コントロールとは、制御、統制、管理するということですが、
ここでいう「フォーム コントロール」とは一定の型や形式を利用しながら、
そこから得られたデータを制御、統制するためのツール(道具)または
手段ということです。
フォームを使用するためには、フォーム ツールバーから指示を出します。
フォーム ツールバーを表示させるには、
表示メニュー(クリック)
↓
ツールバー(ポイント) → フォーム(クリック)
で
フォーム ツールバーが表示されます。
左から順番にアイコンの名前と働きを紹介します。
|
名前 |
説明 |
1. |
ラベル |
文字列を入力して説明などに使います。コントロールまたはワークシートやフォームに関する情報を表示する文字です。 |
2. |
エディット ボックス(淡い色)使用不可 |
Excel のブックでは使用できません。このコントロールは、Excel 5.0 のダイアログ シートを編集するときに使用します。 |
3. |
グループ ボックス |
オプション
ボタンやチェック ボックスなどの関連するコントロールをグループ化します。 |
4. |
ボタン |
クリックされたときにマクロを実行します。 |
5. |
チェック ボックス |
オプションのオンとオフを切り替えます。シートやグループで同時に複数のチェック
ボックスをオンにすることができます。 |
6. |
オプション ボタン(コントロール) |
グループ
ボックスに含まれるオプションのグループからいずれか 1 つを選択します。 |
7. |
リスト ボックス |
アイテムのリストを表示します。 |
8. |
コンボ ボックス |
ドロップダウン
リスト ボックスを指します。 |
9. |
リスト エディト コンボ ボックス(淡い色)使用不可 |
Excel のブックでは使用できません。このコントロールは、Excel 5.0 のダイアログ シートを編集するときに使用します。 |
10. |
ドロップ ダウン コンボ ボックス(淡い色)使用不可 |
Excel のブックでは使用できません。このコントロールは、Excel 5.0 のダイアログ シートを編集するときに使用します。 |
11. |
スクロール バー |
スクロールの矢印をクリックしたり、 |
12. |
スピン ボタン |
値を増減します。 |
13. |
コントロールのプロパティ |
コントロールの書式設定ダイアログボックスのコントロールタブを表示します。コントロールのシートとのリンクなどが設定出来ます。 |
14. |
コードの編集 |
Visual Basic Editorの画面を開きます。マクロを設定していないときに不用意に開いてしまうと、勝手にマクロが設定されてしまうので注意が必要です。 |
15. |
グリッド |
ワークシート上の行と列を明示するための枠線の表示/非表示を切り替えます。通常、ツールメニューのオプションの表示タブ内で行いますが、ここでも出来るようになっています。コントロールを配置した場合、グリッド線があるとデザイン上好ましくないとの理由からでしょうか。 |
16. |
ダイアログの実行(淡い色)使用不可 |
Excel のブックでは使用できません。このコントロールは、Excel 5.0 のダイアログ シートを実行するときに使用します。 |
ところで、上で紹介しましたコントロールと似ているコントロールがあります。
同じように、表示メニュー → ツールバー → コントロール ツールボックスをクリックしますと、
コントロール ツールボックスが表示されます。
左から順番にアイコンの名前と働きを紹介します。.
|
各部の名前 |
説明 |
1. |
デザイン モード |
ActiveX コントロールを変更するときにオンにします。 |
2. |
プロパティ |
ワークシートの書式の設定が小さな画面の中に英語で表示されます。 |
3. |
コードの表示 |
Visual Basic Editorの白紙の画面が開きます。 |
4. |
チェック ボックス |
オプションのオンとオフを切り替えます。シートでは、同時に複数のチェック ボックスをオンにすることができます。 |
5. |
テキスト ボックス |
文字列を入力できます。 |
6. |
コマンド ボタン |
クリック時にアクションを実行します。 |
7. |
オプション ボタン |
同じグループのオプションから 1 つだけを選択するときに使用します。 |
8. |
リスト ボックス |
項目の一覧を表示します。 |
9. |
コンボ ボックス |
ドロップダウン リスト ボックスが付加されるテキスト ボックスです。一覧から項目を選択する、またはボックスに直接入力することができます。 |
10. |
トグル ボタン |
クリックによって押されたままの状態になるボタンです。もう一度クリックすると元の状態に戻ります。 |
11. |
スピン ボタン |
セルやテキスト ボックスに付加できるボタンです。上向きの矢印をクリックすると値が増加し、下向きの矢印をクリックすると値が減少します。 |
12. |
スクロール バー |
スクロールの矢印をクリックしたり、スクロール ボックスをドラッグしたときに、値の範囲をスクロールするコントロールです。スクロール ボックスとスクロールの矢印の間をクリックすると、ページ単位で移動することができます。 |
13. |
ラベル |
ワークシートまたはフォームに追加されたテキストです。コントロールまたはワークシートやフォームに関する情報を表示します。 |
14. |
イメージ |
図をフォームに埋め込むコントロールです。 |
15. |
コントロールの選択 |
その他の ActiveX コントロールの一覧です。 |
このコントロールは「ActiveXコントロール」とよばれるもので、
チェック ボックスやボタンなど、オプション項目を表示したり、作業を自動化するマクロを実行するコントロールのことです。
Visual Basic for Applications でコントロールのマクロを作成したり、Script Editor でコントロールのスクリプトを作成したりできます。
これ以降、各フォーム コントロールについて紹介していきます。