縦横混在の文書でページ番号の位置を揃える(レイアウト枠)
セクション区切りを挿入し、2ページ目が印刷の向きを横方向に設定した文書があるとします。
例)
┌───────┐
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│ 1 │
└───────┘
::::::::::セクション区切り(次のページから新しいセクション):::::::::::::
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│ 2 │
└───────────┘
::::::::::セクション区切り(次のページから新しいセクション):::::::::::::
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│ 3 │
└───────┘
このまま印刷をして、用紙を縦位置で揃えますと、
2ページ目のページ番号は右余白に左天右地の状態で2が表示されて、
ページ番号の位置が統一されません。
■統一をする方法
◆その1
セクション区切りは既に入っていますが、
セクション区切りの挿入方法で、一番かんたんなのは、
そのページからセクションを変更したいとしますと、
そのページの先頭をクリックして┃文字カーソルを置きます。
そして、
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[ファイル(File)]/[F]
[ページ設定(page layout)]/[U]
で
[ページ設定]ダイアログボックスを開き、
すべてのタブ(小見出し)の下側にあります
[設定対象]欄のドロップダウンリストの▼をクリックして、
[これ以降]
を選択することです。
この利点は、前のページの最後に[段落区切り記号]が無くても
つまり、2ページにわたる段落でも、セクション区切りを挿入することが出来ます。
◆その2
ページ番号を振ります。
そのとき、注意しなければならないことは、必ず
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[挿入(Insert)]/[I]
[ページ番号(page nUmber)]/[U]
の操作で、
[ページ番号]ダイアログボックスを開かなければなりません。
※[ヘッダーとフッター]ツールバーにある[ページ番号の挿入]ボタンは押さないで下さい。
その理由
ページ番号を挿入する別の方法は
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[表示(View)]/[V]
[ヘッダーとフッター(Header & footer)]/[H]
で開かれる
[ヘッダーとフッター]ツールバーの
[ページ番号の挿入]ボタンをクリックすることでもページ番号を挿入することが出来ます。
両者の違いは
前者はレイアウト枠とその中にページ番号フィールドを挿入し、
後者はページ番号フィールドのみを挿入します。
※レイアウト枠については、最後にヘルプより引用した説明をご覧下さい。
◆その3
くどいようですが、もう一度セクションを説明します。
■セクションとセクション区切り
セクションとは
ページ設定
と
ヘッダーとフッター
の単位と考えてください。
たとえば、同じファイルで、縦方向と横方向のページを混在させることができます。
ページ設定のダイアログボックスで設定できるすべての項目を同じファイル内でいくらでも変更した形のページを創ることができます。
A4サイズの縦方向、A3サイズの横方向などなどいくらでも変更を加えたページを同じファイル内で混在させることが出来る大変便利な機能です。
それの条件として、セクション区切りを挿入しなければなりません。
セクションを区切る方法は2つあります。
●1つめ
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[挿入(Insert)]/[I]
[改ページ(page Break)]/[B]
改ページのダイアログボックス
セクション区切り欄から
○次のページから開始(N)
をオンにして、[OK]ボタンをクリックして閉じる方法
※この場合、文字カーソルは前のページの最後の段落記号の前に置かなければなりません。
●2つめ
ページ設定のダイアログボックスの
設定対象のドロップダウンリストから
これ以降
を選び、[OK]ボタンをクリックして閉じる方法
※この場合、文字カーソルはそのページの先頭に置いておかなければなりません。
※セクションを1度区切りますと、設定対象には「このセクション」の項目が追加されます。
■ヘッダーとフッターとセクション書式の引き継ぎ
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[表示(View)]/[V]
[ヘッダーとフッター(Header & footer)]/[H]
でヘッダーとフッター表示にします。
ヘッダーとフッターはすべてのページのその場所(領域)にまったく同じものを表示するように仕組まれています。
セクションを区切りますと、ヘッダーとフッターの上側に
2セクション 前と同じ
の表示が出ます。
つまり、セクション番号は変わっても、ヘッダーとフッターの表示内容と書式は前のセクションと同じ
にするようになっています。
この前と同じを消さないことには変更をしてもそれが反映されません。
この表示を消すには、
ヘッダーとフッターのツールバーからしか出来ません。
ツールバーの[前と同じ]ボタンをクリックしてオフにすることで、
前と同じは消えます。
さらに、セクションを区切っても[前と同じ]は続きます。
その度に、[前と同じ]を消す必要があります。
これは、いくらセクションを区切っても、ページ番号は一連であるべきだとの発想からでしょう。
◆その4
セクションを区切り、
前と同じをオフにしました。
そこで、
横方向のページのフッターに文字カーソルを移動します。
ページ番号をクリックして選択し、マウスカーソルが十に全方向矢印にして右クリック
レイアウト枠の書式設定を選ぶ、
または、
ページ番号の上でマウスカーソルを微妙に動かし十に全方向矢印にしてダブルクリックをしますと、
↓
[レイアウト枠]ダイアログボックスが開きます。
ここで設定します。
[水平方向](横方向)の、
[位置]と[基準]
および
[垂直方向](縦方向)の、
[位置]と[基準]
を変えてみてください。
ポイントは垂直要綱の基準をページにし、位置を中央にすることです。
失敗しても元々です。間違えたら[Ctrl]+[Z]で戻り(アンドゥ)ます。
◆その5
さて、最後の仕上げです。
そのままでは、ページ番号の数字は立っていますので、これを寝かす必要があります。
選択した状態で、書式設定ツールバーのお馴染みの[文字方向の変更]ボタンをクリックしますと、
横に寝ます。
(ヘルプでは出来ないことになっています。)
[ヘッダーとフッター]ツールバーの[閉じる(C)]をクリックして本文表示に戻ります。
テキスト ボックスとレイアウト枠のどちらも、文字列のコンテナとしてページに配置したり、サイズを変更することができます。以前のバージョンの Word では、グラフィックスの周りに文字列を回り込ませるのに、レイアウト枠を使用していました。今度のバージョンでは、最初に文字列をテキスト ボックスやレイアウト枠に挿入しておかなくても、どんなサイズや形状のグラフィックスでも、その周囲に文字列を回り込ませることができます。また、テキスト ボックスを使用することでより効果的に文字列を操作でき、新しいグラフィック効果を引き出すことも可能です。テキスト ボックスを使うことで、レイアウト枠に備わったほとんどの機能が利用できるだけでなく、レイアウト枠にない機能を補うことができます。ただし、特定の項目を含む文字列やグラフィックスをページに配置する場合は、テキスト ボックスの代わりにレイアウト枠を使用する必要があります。
以前のバージョンの Word で作成されたレイアウト枠を含む文書を Word で開くと、レイアウト枠はそのまま維持されます。レイアウト枠を選択すると、[書式] メニューに [レイアウト枠] コマンドが表示されます。レイアウト枠をテキスト ボックスに置き換えるには、[挿入] メニューの [テキスト ボックス] をポイントし、[横書き] または [縦書き] をクリックし、文書内をクリックしてあらかじめ設定されているサイズのテキスト ボックスを挿入するか、または挿入したテキスト ボックスを必要なサイズになるまでドラッグします。[標準] ツールバーの (切り取り) および (貼り付け) を使用して、レイアウト枠の内容をテキスト ボックスに挿入します。
フレーム (枠) の種類に戻る
Word では、フレーム (枠) を使って文字列や図などのオブジェクトを自由に配置することができます。たとえば、ホーム ページを作成するときは、フレームを使って 1 つの画面に複数の Web ページを表示させることができます。また、レイアウト枠を使うと、脚注やコメントなどの特殊なオブジェクトをどこでも自由に配置することができます。
脚注記号、コメント記号、または法律文書やアウトラインの箇条書きの項目や段落に番号を付ける AUTONUM、AUTONUMLGL、AUTONUMOUT などのフィールド、および TC (目次登録)、TOC (目次)、RD (参照ファイル)、XE (索引登録) などのフィールドを含む文字列を配置するには、レイアウト枠を使用する必要があります。
1. [図形描画] ツールバーの (テキストボックス) をクリックします。
2. テキストボックスを選択します。
3. [書式] メニューの [テキストボックス] をクリックし、次に [テキストボックス] タブをクリックします。
4. [レイアウト枠に変換] をクリックします。
5. [OK] をクリックします。
6. (切り取り) と (貼り付け) を使って、レイアウト枠に項目を挿入します。
7. 文書にレイアウト枠を配置します。
その方法は?
メモ レイアウト枠を挿入すると、[書式] メニューの [レイアウト枠] を使って、以前のバージョンの Word で使用していたオプションを選択できます。たとえば、文字列をレイアウト枠の周りに回り込ませるかどうかを指定できます。