セクション区切りの注意点
■はじめに
例えば、2ページの文書で、1ページ目と2ページ目の間にセクション区切りを挿入したとします。
そして、2ページ目だけを削除すると、
1ページ目が2ページ目の(このセクションの)ページ書式に変更されてしまうことになることがあります。
■その1
書式の引き継ぎの結果としての、書式情報の保持に原因があります。
つまり、
文字書式(情報)
段落書式(情報)
セクション(ページ)書式(情報)は
おのおの
文字カーソル
段落(区切り)記号
セクション区切り記号
に引き継がれ、その情報が保持されます。
■その2
ただし、セクション区切りを挿入したときから、
1セクションの書式情報は
セクション区切り記号がその書式情報を保持し、
2セクションの書式情報は
段落区切り記号がその書式情報を保持することになります。
これは、いくらセクション区切りを増やしていっても、
最後のセクションだけは段落区切り記号に保持されます。
■その3
ですから、この場合
2ページ目で文章などを全部削除したとしても、書式情報を保持している
段落区切り記号は残ります。
そして、
2ページ目の先頭に文字カーソルを置き、
バックスペース キーを押すことで、
2ページ目を削除したと錯覚し、
実際のところは、
1ページ目の書式情報を保持しているセクション区切り記号を
削除していることになるので、
(または、1ページ目でセクション区切りをディリート キーを押して削除す
る)
2ページ目の書式情報を保持している段落区切り記号が
突然、
1ページ目に侵入してきて、
1ページ目は(思いがけなく)2ページ目の書式情報に
あっという間に、飲み込まれてしまうことになるわけです。
■その4
これを回避するには、
1ページ目のセクション区切り記号
と
2ページ目の段落区切り記号
の
両方を選択した上で削除をする必要があります。
「死なば、もろ共。」といった感じです。