検索と置換で一気に見出しスタイルを設定する方法
例えば、以下の文章があるとした場合、
第1章
あああ
第2章
いいい
第3章
ううう
第4章
えええ
第5章
おおお
一々第1〜5章まで、それぞれスタイルボックスから見出し1を設定するのは手間が掛かります。
5章ぐらいではそんなに苦にはならないでしょうが、章の数が多ければ多いほど面倒です。
そこで、一気に変更→置換する方法をご紹介します。
ワイルドカードと書式を使用します。
[メニューバー]/[Alt]または[F10]
[編集(Edit)]/[E]
[置換(E)]/[E]
または、
ショートカットキーの
[Ctrl]+[H]キーで
[検索と置換]ダイアログボックスの
[置換]タブ(小見出し)が表示されます。
↓
[オプション(M)▼▼]ボタンをクリック→[オプション(L)▲▲]ボタンに変わります。
ダイアログボックスの下側にさらに表示画面が展開されます。
↓
[□あいまい検索(日)(J)]のチェックを外します。
↓
[□ワイルドカードを使用する(U)]にチェックを入れます。
※[あいまい検索]のチェックを外さなくても、これをオンにすると、
自動的に[あいまい検索]はオフになります。
↓
[特殊文字(E)▼]ボタンがアクティブ(活性化)になります。
↓
[検索する文字列(N)]のボックスに文字カーソルを入れます。
↓
[特殊文字(E)▼]ボタンをクリック
「大きな垂れ幕」のようにポップメニューが表示されます。
↓
任意の1文字(C) ?
範囲内の1文字(G) [ - ]
単語の先頭(B) <
単語の末尾(E) >
式(X) ()
否定(O) [! ]
繰り返し回数(N) { , }
直前の文字の繰り返し(P) @
0以上の文字(0) *
以下省略
<<操作手順>>
■その1
先ず、
[検索する文字列(N)]のボックス内に、
第┃
と入力します。
尚、下側には、オプション:ワイルドカード
と表示されています。
■その2
[特殊文字(E)▼]ボタンをクリック
範囲内の1文字(G) [ - ]
をクリック
[検索する文字列(N)]のボックス内の表示
第[-]┃
■その3
カーソルを『[ - ]』内に移動します。
第[┃- ]
- の前に『 0 』
- の後に『 9 』
を入力します。
第[0–9┃]
カーソルを移動します。
第[0–9]┃
■その4
[特殊文字(E)▼]ボタンをクリック
繰り返し回数(N) { , }
をクリック
[検索する文字列(N)]のボックス内の表示
第[0–9]{ , }┃
■その5
カーソルを『 { , } 』内に移動します。
第[0–9]{┃, }
カンマの前だけに『 1 』
を入力します。
第[0–9]{1,} ┃
■その6
次に、『章』を入力します。
第[0–9]{1,} 章┃
これで、検索のパターン(型)が完成しました。
※この検索ワイルドカードの意味
[ - ]の意味
指定した範囲の中で検索対象とする1文字、を意味します。
{ , }の意味
基本的には、2つの数字を指定します。
カンマの前の数字は、繰り返しの文字数の下限を意味します。
カンマの後の数字は、繰り返しの文字数の上限を意味します。
例えば、{1,5}は
「1文字以上、5文字まで」という指定になります。
後ろの上限を省略すると、「最大255文字まで」の指定になります。
[a-zA-Z]{1,}は、
「半角の英字が1つ以上、255文字まで連続するパターン」を表しますので、
これは任意の英単語のことを意味します。
そこで、このワイルドカード=[0–9]{1,} は、
「半角の数字が1文字以上、255文字まで連続するパターン」を表しますので、
これは任意の半角数字のことを意味します。
尚、『[0-90−9]』とすると、全角半角すべてを意味します。
第すべての半角数字章
が検索の対象として引っかかることになりますので、
結果として、第1章から第○○章のすべてを検索することになるわけです。
■その7
[置換後の文字列(I)]のボックス内をクリックして文字カーソルを入れます。
[書式(O)▼]ボタンをクリック
ポップメニューから
[スタイル(S)]
をクリック
[文字/段落スタイルの検索]ダイアログボックス
が開きます。
ボックスの中から
←┘見出し1
をクリック
[OK]ボタンをクリックして閉じます。
[置換後の文字列(I)]のボックス内には
何も表示されません。
その下側には、書式:スタイル:見出し1
と表示されますので、確認出来ます。
■その8
文頭にカーソルを置きます。
[すべて置換(A)]ボタンをクリック
置換が一気に完了します。
↓
・第1章
あああ
・第2章
いいい
・第3章
ううう
・第4章
えええ
・第5章
おおお
[キャンセル]ボタンをクリックします。
見出し2を適用したい第○○節、
見出し3を適用したい第○○項
のスタイル設定にも応用できます。
初めから、箇条書きと段落番号のアウトラインを設定していれば、
これをする必要ありません。
これは基本ですので、いろいろな場面で応用するひとつの知識として持っておいて下さい。
このように、置換の際に(検索の時でも)[書式(O)]をクリックしますと、
フォント
段落
タブとリーダー
言語
レイアウト枠
スタイル
蛍光ペン
を置換(または検索–)の対象とすることが出来ます。