縦書き文書の下に行番号を振る方法
◆はじめに
この設定は、A4用紙縦、横書き
上余白35mm 下余白30mm、左右余白それぞれ30mm
フォントサイズ 10.5pt
の初期設定の状態で行っています。
目次
◆その1(表示される単位の変更:オプション→全般→使用する単位)
◆その2(すべてのページに適用する:ヘッダーとフッターの利用)
◆その3(本文領域の背面に表を挿入する準備:テキストボックス)
◆その4(本文領域の背面に表を挿入する:表の挿入と段落の行間)
◆その5(表の編集:列幅の変更)
◆その6(表の罫線の非表示)
◆その7(本文の入力:縦書きと横書き)
◆その1(表示される単位の変更)
[ツール]メニュー
[オプション]
ダイアログボックスの
[全般]タブ(小見出し)
使用する単位 [ミリメートル]を[ポイント]に変更しておく。
◆その2(すべてのページに適用する)
[表示]メニュー
[ヘッダーとフッター]
ヘッダー/フッターの編集モードにする。
◆その3(本文領域の背面に表を挿入する準備)
[描画ツールバー]の[テキスト ボックス(横書き)]をクリック
マウスの形が+に変わる。
ヘッダーとページの上端の左上外側(左余白部分)の境界線上で、クリックし、
フッターとページの下端の境界線の右余白内20mm程外側までドラッグ
このテキストボックスの線上で、右クリックし、
[テキストボックスの書式設定]で
ダイアログボックスを出して、
[色と線]タブ(小見出し)の
線の色を[線なし]に設定し、テキストボックスの枠線を非表示にする。
◆その4(本文領域の背面に表を挿入する)
テキストボックス内の冒頭にカーソルを置き、
[罫線]メニュー
[挿入] → [表]
ダイアログボックスの
列数を 2
行数を 37
として、表を挿入する。
テキストボックスの3分の2ぐらいの高さに表が挿入される。
その表の下にある段落記号(改行マーク、←┘)に、カーソルを置き、
[書式]メニュー
[段落]
ダイアログボックスの
間隔
[行間]を [1行] → [固定値]に変更
[間隔]を 0.7pt と入力
これは、段落の行間(行の占める空間の高さ)を最小にし、余分なページを作らないため。
次に、表全体を選択状態にし、
[罫線]メニュー
[表のプロパティ]
ダイアログボックスの
[行]タブ(小見出し)
サイズ
行
□高さを指定する にチェックを入れ、
右側の枠内の数値を 18pt (◆その1で設定した単位がポイントptになっている)
さらに、右側の 高さ を 最小値 → 固定値 にする。
これは、本文の行間と表の行の高さを一致させるため。
◆その5(表の編集)
表の1列目と2列目の境界線の罫線の上にマウスを置き、
←‖→ の形に変えて、右余白の境界線までドラッグし、
1列目は本文領域の背面に、
2列目は右余白内にあるようにする。
2列目の5行目、10行目、15行目、20行目・・・にそれぞれ
半角で、5、10、15.、20・・・と入力する。
そこで、5を選択し、
[書式]メニュー
[拡張書式] → [縦中横]
この作業をそれぞれの10,15,20・・・に行う。
この作業はアクセレレート キーが便利で、
数値を選択し、
[Alt]、[O]、[L]、[T]、[Enter]でも可能。
右余白内の表の2列目の数値を左90度寝かせてしまう。
◆その6(表の罫線の非表示)
表全体を選択状態にし、
[罫線]メニュー
[線種とページ罫線と網かけの設定]
ダイアログボックスの
[罫線]タブ(小見出し)
種類
[罫線なし]をクリック
◆その7(本文の入力)
[表示]メニュー
[ヘッダーとフッター]をクリックし、
本文の編集モードにする。
または、
表示されている[ヘッダーとフッター]ツールバーの
[閉じる]ボタンをクリック。
なるべく全角で、本文を横書きの状態で、入力をしてしまい、
入力後、
[書式]メニュー
[縦書きと横書き]
ダイアログボックスの
一番下のボタン(文字が90度左に寝ている)をクリック
これで、本文に入力された文字の全てが90度左に寝た状態になる。
半角数字は寝ていないので、
上述の
[書式]メニュー
[拡張書式] → [縦中横]を設定する。
◆おわりに
これを印刷し、右に90度回転させると、
横の用紙に、縦書きをした本文と下側に行番号が付いたものになる。
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もう一つの方法
設定されている縦書き、印刷の向きが横の用紙で、
左右の余白のサイズ
フォントサイズ
が分りませんが、
たとえば、
左右余白が各々20mmずつ
フォントサイズが標準の10.5pt
とした場合、
リボンの
[ページレイアウト]タブ(小見出し)の
[ページの背景]グループの
[透かし▼]をクリック
↓
ギャラリーのリストから
[ユーザー設定の透かし(W)]をクリック
↓
[透かし]ダイアログボックスの
○テキスト(X)のオプションボタンをクリックして、オンにします。
↓
[テキスト(T)]欄の枠内の「オリジナル」という文字を削除し、
枠内に、半角英数モードにして、
40 (スペースを8個) 35 (スペースを8個) 30 (スペースを8個)
25 (スペースを8個) 20 (スペースを8個) 15 (スペースを8個)
10 (スペースを9個) 5 (スペースを8個)
と入力します。
[色(C)]欄の枠内にはグレーになっていますので、▼をクリックし、パレットから[黒、テキスト1]を選択します。さらに、右側にある □半透明にする のチェックを外します。
[レイアウト]欄で、○対角線上
がオンになっていますので、右側の ○水平
をクリックしてオンにします。
[OK]ボタンをクリックして閉じます。
↓
文書のほぼ中央部分にこの透かしが設定されました。
上余白のヘッダー部分(領域)をダブルクリックして、
ヘッダーとフッターの編集モードにします。
マウスをその透かしの上に移動しますと、マウスは
全方向矢印がマウスポインタの先に付いた形に変わりますので、
下余白までドラッグして、ドロップします。
この透かしの上で右クリックをしますと、コンテキストメニューが表示されます。
最下段には[ワードアートの書式設定]があります。
透かしの正体はワードアートです。
ワードアートを選択状態にしますと、
リボンには
[書式]タブ(小見出し)が表示されますので、
文字列の折り返しを[背景]から[前面]に変更することも出来ます。
また、[透かし]ダイアログボックスにおいても、その色を目立つ色相に変更することも出来ます。
テキストボックスやレイアウト枠を配置するよりは、簡単ではないかと思い提示しました。