修験道  撮影日:0512日(日)

 

鳥取県三朝町三徳(みとく)の

三徳山三佛寺のお土産です。

 

先ず、三朝町への道すがら、

藤が古木に花を咲かせていました。

 

 

投入堂への道程

 

投入堂へは、本堂裏手の登山事務所で入山受付を行う必要があります。

入山届に記入した上、貸与された「六根清浄」と書かれた襷(たすき)を肩に掛け、

山道を登ることになります。

尚、この時に登山に不適当な服装や靴を着用している者は入山を拒否されることがあります。

私は、靴の裏側をチェックされ、カメラの三脚を留め置かれました。

下山時には登山事務所でたすきを返納し、下山時間を入山届に記入することにより、

入山者の下山の確認を行い不慮の事故に備えています。

いかにも山岳信仰の中心地らしく、山の麓から投入堂までの道程の内、

起伏に富んだ自然の山道がほとんど改良されることなく、

自然のままの状態で残されているため、非常に過酷な部分が多いです。

高低差200メートル、全長700メートルの行程は全て難所と言ってよく、

ところによっては鉄の鎖やロープ、時にはむき出しになっている木の根だけを頼りにしがみついて、

その都度足場を確保しながら登り下りすることになります。

 

 

かずらの根を掴んで登ります。

登山です。

修験道です。

 

 

「文殊堂」

行程の途中にあります。

そこからの眺望です。

ここで、一休み、一休み。

 

 

このような過酷極まりない行(ぎょう)を体験した後の

「投入堂(なげいれどう)」の姿は、まさに神々(こうごう)しく見え、感動も極まります。

 

投入堂(なげいれどう)

流造、檜皮葺き、正面一間、側面二間の建物で、正面と右側面に高欄付きの縁をめぐらす。

三徳山の北側中腹の断崖絶壁のオーバーハングした岩窟の中に、絶妙なバランスで建てられている。

蔵王権現を安置するための堂であるが、屋根形式は神社本殿に多く見られる

流造(切妻屋根の正面側の軒を長く伸ばし、側面から見ると「へ」の字形に見える屋根形式)で、

形態的には神社建築である。

投入堂日本建築史上他に例を見ない特異な建造物であるとともに、

屋根の軽快な反り、堂を支える長短さまざまな柱の構成など、

建築美の観点からも優れた作品である。

 

2006年には屋根葺き替えを主とする保存修理が行われた。

この時の様子を住職さんに聞いたところ、

「宮大工さんたちは、岡山から毎日通い、もう死にそうだと言っていました。」

とのこと。

これには、私も同感でした。

 

 

国宝『投入堂』

三徳山三佛寺の奥の院であり、

神社本殿形式では日本最古の建造物。

 

三佛寺本堂からおよそ一時間登った標高470メートルの

集塊岩と溶岩との境に生じた洞窟の中に建つ。

 

 

前面は断崖絶壁となって容易に近づきにくい、

したがって、こういう建築物は到底人間業(わざ)とは思えないので、

当初、蔵王殿と呼ばれていたが、

約1300年前、役の小角(えんのおづぬ)がふもとの広場でこの建物を仕上げ、

法の願力によって数百メートル上の洞窟に投げ入れたので、

「投入堂」と人々は呼ぶようになったと伝わる。

 

 

写真家の土門拳さんも絶賛した日本一の建物です。

是非、一度お出かけ下さい。

 

でも、相当の覚悟が必要です。

でもでも、それを目の当たりにした時の

なんとも言えない達成感、感動は舌筆に尽くせません。

以上です。

お楽しみいただけましたでしょうか。

 

「這い登り、また這い下る、修験道」

「もう二度と、上りたくない、土門拳」

「手袋を、忘れて我が手、傷だらけ」

「苦労した、後に味わう、達成感」