検索と置換の基本あれこれ
文字列、
書式、
段落記号、
改ページ
(改ページ : 現在のページを終了して次のページを開始する操作、
または現在のページが終了して次のページが開始される位置。
Word では、自動的に改ページが挿入されます。また、特定の位置に手動で改ページを挿入して、強制的に改ページを行うこともできます。)
などの項目を
検索および置換できます。
ワイルドカードやコードを使用すると、
検索範囲を拡大することができます。
文字列を検索する
特定の文字列を簡単に検索することができます。
[編集] メニューの [検索] をクリックします。
[検索する文字列] ボックスに、検索する文字列を入力します。
必要に応じて、その他のオプションを選択します。
特定の語句を一度にすべて選択するには、
[見つかったすべてのアイテムを強調表示する]
チェック ボックスをオンにし、
その下のボックスで検索する文書の範囲を選択します。
[次を検索] または [すべて検索] をクリックします。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
文字列を置換する
文字列を自動的に置き換えることができます。
たとえば、"Acme" を "Apex" に置き換えることができます。
[編集] メニューの [置換] をクリックします。
[検索する文字列] ボックスに、検索する文字列を入力します。
[置換後の文字列] ボックスに置換後の文字列を入力します。
必要に応じて、その他のオプションを選択します。
[次を検索]、[置換]、または [すべて置換] をクリックします。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
特定の書式を検索または置換する
特定の文字書式を検索して、
置換または削除できます。
たとえば、
特定の語句を検索して
フォントの色を変更したり、
太字などの特定の書式を検索して
書式を削除または変更したりできます。
[編集] メニューの [検索] をクリックします。
[書式] ボタンが表示されていない場合は、[オプション] をクリックします。
[検索する文字列] ボックスで、次のいずれかの操作を行います。
特定の書式を指定せずに文字列を検索するには、その文字列を入力します。
書式が設定された文字列を検索するには、[検索する文字列] ボックスに文字列を入力します。[書式] をクリックし、検索する書式を選択します。
書式のみを検索するには、[検索する文字列] ボックスに入力されている文字列を削除します。次に、[書式] をクリックし、検索する書式を選択します。
特定の語句を一度にすべて選択するには、[見つかったすべてのアイテムを強調表示する] チェック ボックスをオンにし、その下のボックスで検索する文書の範囲を選択します。
[すべて検索] をクリックします。
該当する語句がすべて強調表示されます。
[閉じる] をクリックします。
[書式設定] ツールバー
(ツールバー : コマンドを実行するのに使用するボタンやオプションを含むバー。ツールバーを表示するには、[ユーザー設定] ダイアログ ボックス ([ツール] メニューの [ユーザー設定] をクリックして、[ツールバー] タブをクリックします)
を使用します。)
でボタンをクリックして書式を変更します。
たとえば、
別のフォントの色を選択して (太字) をクリックし、 (斜体) をクリックします。
変更内容が、強調表示されているすべての文字列に適用されます。
強調表示を解除するには、文書内の別の場所をクリックします。
段落記号や改ページなどを検索または置換する
特殊文字、改ページ、タブなど、
文字列や書式以外の項目を
検索して置換できます。
[編集] メニューの [検索] または [置換] をクリックします。
[特殊文字] ボタンが表示されていない場合は、[オプション] をクリックします。
[検索する文字列] ボックスで、次のいずれかの操作を行います。
[特殊文字] をクリックし、目的の項目を一覧からクリックします。
[検索する文字列] ボックスに、項目に対応するコードを直接入力します。
項目を置換する場合は、[置換後の文字列] ボックスで置換後の項目を指定します。
[次を検索]、[置換]、または [すべて置換] をクリックします。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
ヒント
図やコメント
(コメント : 作成者や校閲者が文書に追加するメモまたはコメント。文書内の余白の吹き出しか変更履歴ウィンドウに表示されます。)
などの項目を簡単に検索するには、
垂直スクロール バーの (ジャンプ先の選択) をクリックし、
目的の項目をクリックします。
たとえば、
[コメント単位でジャンプ] をクリックした場合は、
(次のコメント) または (前のコメント) をクリックすると、次のコメントまたは前のコメントに移動できます。
名詞の単複数形、形容詞や動詞の活用形を同時に検索または置換する
次の検索を行うことができます。
名詞の単数形と複数形
たとえば、"apple" を "orange" に置換すると同時に、"apples" を "oranges" に置換できます。
形容詞のすべての語形
たとえば、"worse" を "better" に置換すると同時に、"worst" を "best" に置換できます。
動詞のすべての時制
たとえば、"sit" を "stand" に置換すると同時に、"sat" を "stood" に置換できます。
[編集] メニューの [検索] または [置換] をクリックします。
[英単語の異なる活用形も検索する] チェック ボックスが表示されない場合は、[オプション] をクリックします。
[英単語の異なる活用形も検索する] チェック ボックスをオンにします。
[検索する文字列] ボックスに、検索する文字列を入力します。
文字列を置換する場合は、[置換後の文字列] ボックスに置換後の文字列を入力します。
[次を検索]、[置換]、または [すべて置換] をクリックします。
置換後の文字列が 2 つ以上の意味に解釈できる場合は、適切な意味の単語をクリックします。
たとえば、「saw」は名詞の場合も動詞の場合もあります。名詞として置換する場合は、[saws] をクリックし、動詞として置換する場合は、[sawing] をクリックするという操作が必要です。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
メモ
文字列を置換する場合は、[すべて置換] ではなく [置換] をクリックすると、置換が正しく行われたかどうかを個別に確認できます。
検索する文字列と置換後の文字列には、同じ品詞と時制の文字列を指定します。たとえば、検索する文字列に動詞の現在形の「see」を指定した場合は、置換後の文字列にも動詞の現在形の「observe」を指定します。
あいまい検索を実行する
全角文字と半角文字を区別して検索する
[編集] メニューの [検索] をクリックし、
[検索] タブをクリックします。
[検索する文字列] に全角と半角を区別して検索する文字列を入力します。
[オプション] をクリックします。
[あいまい検索 (日)] チェック ボックスをオフにし、
[半角と全角を区別する] をオンにします。
[次を検索] をクリックします。
ひらがなとカタカナを区別して検索する
[編集] メニューの [検索] をクリックし、
[検索] タブをクリックします。
[検索する文字列] にひらがなとカタカナを区別して検索する文字列を入力します。
[オプション] をクリックします。
[あいまい検索 (日)] チェック ボックスをオフにします。
[次を検索] をクリックします。
あいまい検索のオプション
チェック ボックス 説明
[大文字/小文字 [A/a]] 大文字と小文字を区別せずに検索します。
[全角文字/半角文字 [A/A]] 全角文字と半角文字を区別せずに検索します。
[ひらがな/カタカナ [あ/ア]] ひらがなとカタカナを区別せずに検索します。
[拗音、促音 [ぁぃぅぇぉ ...]] 拗音および促音と通常の文字を区別せずに検索します。
[マイナス/長音/ダッシュ [-/ー/−]] 負符号 (-) と長音 (ー) とダッシュ (−) を区別せずに検索します。
[繰り返し記号 [ヽヾゝゞ々]] 繰り返し記号 (ヽヾゝゞ々) を区別せずに検索します。
[漢字表記のゆれ (異体字)] 正体字と異体字を区別せずに検索します。
[かなの新字体/旧字体] かなの新字体と旧字体を区別せずに検索します。
[長音 [ー] (母音でのばす音)] 長音符号の付いているものと付いていないものを区別せずに検索します。
[ヂ/ジ、ヅ/ズ] "ヂ" と "ジ" および "ヅ" と "ズ" を区別せずに検索します。
[バ/ヴァ、ハ/ファ] "バ" と "ヴァ" および "ハ" と "ファ" を区別せずに検索します。
[ツィ/ティ/チ、ディ/ジ] "ツィ" と "ティ" と "チ" および "ディ" と "ジ" を区別せずに検索します。
[ヒュ/フュ、ビュ/ヴュ] "ヒュ" と "フュ" および "ビュ" と "ヴュ" を区別せずに検索します。
[セ/シェ、ゼ/ジェ] "セ" と "シェ" および "ゼ" と "ジェ"を区別せずに検索します。
[イ段、エ段に続くア/ヤ] イ段およびエ段に続く "ア" と "ヤ" を区別せずに検索します。
[サ行の前のキ/ク] サ行の前の "キ" と "ク" を区別せずに検索します。
[区切り記号] 区切り記号を無視して検索します。
[空白として使用される文字] 全角または半角スペース、タブなどの空白として使われている文字を無視して検索します。
ワイルドカードを使用して検索する
ワイルドカードを使用して検索または置換する
ワイルドカードとしてアスタリスク (*) などを使って、文字列を検索することができます。たとえば、「s*d」は "sad"、"started" などに対応します。
[編集] メニューの [検索] または [置換] をクリックします。
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスが表示されていない場合は、[オプション] をクリックします。
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスをオンにします。
[検索する文字列] ボックスに、ワイルドカード文字を入力します。
次のいずれかの操作を行います。
一覧からワイルドカード文字を選択するには、
[特殊文字] をクリックし、
目的のワイルドカード文字をクリックします。
次に [検索する文字列] ボックスに文字列を入力します。
[検索する文字列] ボックスにワイルドカード文字を直接入力します。
項目を置換する場合は、[置換後の文字列] ボックスで置換後の項目を指定します。
[次を検索]、[置換]、または [すべて置換] をクリックします。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
メモ
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスをオンにすると、
入力した文字に完全に一致する文字列だけが検索されます。
つまり、[大文字と小文字を区別する] チェック ボックスと
[完全に一致する単語だけを検索する] チェック ボックスは自動的にオンになり、
淡色表示されます。
この 2 つのチェック ボックスをオフにすることはできません。
ワイルドカードとして定義された文字を検索するには、
文字の前に円記号 (\) を入力します。
たとえば、疑問符 (?) を検索するには「\?」と入力します。
検索と置換で使用するワイルドカード
検索対象
任意の 1 文字
「?」と入力します。
たとえば、
「s?t」で "sat" や "set" を検索できます。
任意の文字列
「*」と入力します。
たとえば、
「s*d」で "sad" や "started" を検索できます。
単語の先頭
「<」と入力します。
たとえば、
「<(inter)」で "interesting" や "intercept" は検索できますが、
"splintered" は検索できません。
単語の末尾
「>」と入力します。
たとえば、
「(in)>」で "in" や "within" は検索できますが、
"interesting" は検索できません。
指定した文字のいずれか
「[ ]」と入力します。
たとえば、
「w[io]n」で "win" と "won" の両方を検索できます。
指定した範囲内の任意の 1 文字
「[-]」と入力します。
たとえば、
「[r-t]ight」で "right" や "sight" を検索できます。
範囲は昇順で指定します。
かっこ内の範囲に含まれる文字を除く任意の 1 文字
「[!x-z]」と入力します。
たとえば、
「t[!a-m]ck」で "tock" や "tuck" は検索できますが、
"tack" や "tick" は検索できません。
直前の文字または式を n 個
「{n}」と入力します。
たとえば、
「fe{2}d」で "feed" は検索できますが、
"fed" は検索できません。
直前の文字または式を n 個以上
「{n,}」と入力します。
たとえば、
「fe{1,}d」で "fed" や "feed" を検索できます。
直前の文字または式を n 〜 m 個
「{n,m}」と入力します。
たとえば、
「10{1,3}」で "10"、"100"、および "1000" を検索できます。
直前の文字または式を 1 個以上
「@」と入力します。
たとえば、
「lo@t」で "lot" や "loot" を検索できます。
メモ
かっこを使ってワイルドカードと文字列を入力すると、
検索条件の優先順位を指定することができます。
たとえば、
「<(pre)*(ed)>」と入力すると、
"presorted" や "prevented" が検索されます。
\n のワイルドカードを使うと、
文字列を検索し、語順を変更したものと置換することができます。
たとえば、
[検索する文字列] ボックスに「(Newton) (Christie)」と入力し、
[置換後の文字列] ボックスに「\2 \1」と入力すると、
"Newton Christie" が検索され、
"Christie Newton" に置き換えられます。
コードを使用して検索する
コードを使用して検索および置換する
[編集] メニューの [検索] または [置換] をクリックします。
[特殊文字] ボタンが表示されていない場合は、[オプション] をクリックします。
[検索する文字列] ボックスにコードを入力します。
次のいずれかの操作を行います。
一覧からコードを選択するには、
[特殊文字] をクリックし、目的の項目をクリックします。
次に、[検索する文字列] ボックスに文字列を入力します。
[検索する文字列] ボックスに、コードを直接入力します。
たとえば、段落記号を検索するには、「^p」と入力します。
項目を置換する場合は、[置換後の文字列] ボックスで置換後の項目を指定します。
[次を検索]、[置換]、または [すべて置換] をクリックします。
検索を中止するには、Esc キーを押します。
検索と置換で使用するコード
[ワイルド カードを使用する] チェック ボックスがオンかオフかによって、
使用できないコードもあります。
[検索する文字列] ボックス
または
[置換後の文字列] ボックスで入力できるコード
検索する項目
段落記号 ()
「^p」と入力するか
([ワイルド カードを使用する] チェック ボックスがオンのときは、[検索する文字列] ボックスでは使用不可)、
「^13」と入力します。
タブ文字 ()
「^t」
または
「^9」と入力します。
ASCII 文字
「^nnn」と入力します。
nnn は文字コードです。
ANSI 文字
「^0nnn」と入力します。
0 はゼロ、nnn は文字コードです。
全角ダッシュ ( ? )
「^+」と入力します。
半角ダッシュ (-)
「^=」と入力します。
キャレット
「^^」と入力します。
任意指定の行区切り ()
「^l」
または
「^11」と入力します。
段区切り
「^n」
または
「^14」と入力します。
ページ区切りまたはセクション区切り
「^12」と入力します。
置換時はページ区切りが挿入されます。
任意指定のページ区切り
「^m」と入力します。
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスがオンの場合は、セクション区切りも検索または置換されます。
改行をしないスペース ()
「^s」と入力します。
改行をしないハイフン ()
「^~」と入力します。
任意指定のハイフン ()
「^-」と入力します。
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスがオンのときに
[検索する文字列] ボックスでのみ入力できるコード
図または画像 (行内オブジェクトのみ)
「^g」と入力します。
[ワイルドカードを使用する] チェック ボックスがオフのときに
[検索する文字列] ボックスでのみ入力できるコード
任意の文字
「^?」と入力します。
任意の数字
「^#」と入力します。
任意の英字
「^$」と入力します。
Unicode の文字
「^Unnnn」と入力します。
nnnn は文字コードです。
図または画像 (行内オブジェクトのみ)
「^1」と入力します。
脚注記号
「^f」
または
「^2」と入力します。
文末脚注記号
「^e」と入力します。
フィールド
「^d」と入力します。
フィールドの始め波かっこ (フィールド コード表示時)
「^19」と入力します。
フィールドの終わり波かっこ (フィールド コード表示時)
「^21」と入力します。
コメント
「^a」
または
「^5」と入力します。
セクション区切り
「^b」と入力します。
全角スペース (Unicode)
「^u8195」と入力します。
半角スペース (Unicode)
「^u8194」と入力します。
スペース
「^w」と入力します。
スペース、
改行をしないスペース、
およびタブ文字の任意の組み合わせを含む、
全角または半角の空白です。
[置換後の文字列] ボックスでのみ入力できるコード
クリップボードの内容
「^c」と入力します。
[検索する文字列] ボックスの内容
「^&」と入力します。
メモ
任意指定のハイフンのコードを指定した場合は、
指定した位置に任意指定のハイフンを含む文字列だけが検索されます。
任意指定のハイフンのコードを指定しなかった場合は、
任意指定のハイフンが挿入された文字列も含めて、一致する文字列がすべて検索されます。
フィールドを検索する場合は、
フィールド コード
(フィールド コード : データ ソースの指定情報が表示される場所を示すテキストが入る枠。フィールドの実行結果を生成するフィールドの要素です。フィールド コードには、フィールド文字、フィールドの種類、および命令が含まれています。)
を表示する必要があります。
フィールド コードとフィールドの実行結果
(フィールドの実行結果 : フィールドの命令が実行されたときに文書に挿入される文字列や図。文書を印刷したり、フィールド コードを非表示にすると、フィールド コードがフィールドの実行結果に置き換えられます。)
の表示と非表示を切り替えるには、
そのフィールドをクリックし、
Shift キーを押しながら F9 キーを押します。
文書内のすべてのフィールド コードの表示と非表示を切り替えるには、
Alt キーを押しながら F9 キーを押します。
図を検索する場合は、
行内にある図だけが検索されます。
行内以外に配置されている図は検索できません。
特に指定しない限り、図は行内に読み込まれますが、行内以外に配置されている図を行内に変換することもできます。
Unicode 値を使用した文字検索では、
[大文字と小文字を区別する] チェック ボックスをオンにする必要があります。
[大文字と小文字を区別する] チェック ボックスをオフにすると、
当該の値によって指定された文字が、
大文字と小文字の区別なく、すべて検索されます。