ワードの理解シリーズ{フィールドについて}

7章■数式と計算フィールド

1.EQ(数式)フィールド

Eq (Equation) field
Eq (数式) フィールド

フィールド構文

 { EQ Instructions }
 
{ EQ命令スイッチ }

Produces a mathematical equation.
数式を作成します。

命令スイッチは次の10種類が用意されています。

@ 配列 : a( )
A かっこ : b( )
B 文字間制御: d( )
C 分数 : f( , )
D インテグラル : i( , , )
E 一覧 : l( )
− 省略listl
F 重ね文字 : o( , )
G 根号 : r( , )
− 省略
(Aで入れ子(ネスト)で利用しています。(radicalのr))
H 上付き/下付き : s( )
I 囲み罫線 : x( )

7−1−1.配列 : a( )

スイッチ

修正オプション

説明

Array : a()
配列 :
a()
任意の数の要素の配列を作成します。

al

Aligns left within columns.
列の左端を揃えます。

ac

Aligns center within columns.
列の中央を揃えます。

ar

Aligns right within columns.
列の右端を揃えます。

con

Arrays elements in n columns (the default is 1).
列数を n に設定します。既定値は 1 です。

vsn

Adds n points of vertical spacing between lines.
ポイント数を単位として、対象間の垂直方向のスペースを n に設定します。

hsn

Adds n points of horizontal spacing between columns.
ポイント数を単位として、対象間の水平方向のスペースを n に設定します。

構文例

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

 

7−1−2.かっこ : b( )

スイッチ

修正オプション

説明

Bracket:
b()
かっこ :
b()
対象と同じサイズのかっこを使用して、対象を要素ごとに囲みます。

lcc

Draws the left bracket using the character c.
左側のかっことして、c で指定した文字を使用します。

rcc

Draws the right bracket using the character c.
右側のかっことして、c で指定した文字を使用します。

bcc

Draws both bracket characters using the character specified for c.
左右のかっことして、c で指定した文字を使用します。

構文例(根号とネスト)

 

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

構文例(配列とネスト)

 

 

 

 

 

7−1−3.文字間制御: d( )

スイッチ

修正オプション

説明

Displace:
d()
文字間制御:
d()
Eq (数式) フィールドの次に続く文字の配置を制御します。

fon ()

Draws to the right n points.
ポイント数を単位として、対象となる文字の右側のスペースを n に設定します。

ban ()

Draws to the left n points.
ポイント数を単位として、対象となる文字の左側のスペースを n に設定します。

li ()

Underlines the space up to the next character.
配置を設定した文字から次の文字の先頭まで、下線を引きます。

構文例

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

 

7−1−4.分数 : f(, )

スイッチ

修正オプション

説明

Fraction:
f(,)
分数 : f(,)

なし

Creates a fraction with the numerator and denominator centered above and below the division line, respectively.
分母と分子が横棒で区切られた分数を作成します。

構文例


「Shift」 + 「F9」

 

 

7−1−5.インテグラル : i( , , )

スイッチ

修正オプション

説明

Integral: i(,,)
インテグラル : i(,,)
指定された記号または既定の記号と 3つの対象を使用して、積分、Σ を使用した和の式などを作成します。

su

Changes the symbol to a capital sigma and creates a summation.
和を表すΣの文字を表示します。

pr

Changes the symbol to a capital pi and creates a product.
積を表すΠの文字を表示します。

in

Creates the inline format with the limits displayed to the right of the symbol instead of above and below it.
初期値 (下限値) と最終値 (上限値) をインテグラル記号などの右側に表示します。

fcc

Substitutes a fixed-height character specified by c for the symbol.
インテグラル記号を、c で指定した固定サイズの文字と置き換えます。

vcc

Substitutes a variable-height character specified by c for the symbol. The symbol matches the height of the third element.
インテグラル記号を、c で指定した可変サイズの文字と置き換えます。文字のサイズは、3 番目の対象のサイズに揃えられます。

構文例
{
EQ i su(1,5,3) }

 

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

 

7−1−6.重ね文字 : o( , )

スイッチ

修正オプション

説明

Overstrike: o(,)
重ね文字 :
o(,)
指定した対象を重ねて表示します。

al

Aligns at the left edge.
左端に配置します。

ac

Aligns in the center (the default).
中央に配置します。特に指定しない限り、この設定が使用されます。

ad

Aligns distribution
均等割り付けで配置します。

ar

Aligns at the right edge.
右端に配置します。

構文例

 

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

 

7−1−7.上付き/下付き : s( )

スイッチ

修正オプション

説明

Superscript or Subscript: s()
上付き/下付き : s()
対象を、上付き文字または下付き文字として表示します。

ain ()

Adds space above a line in a paragraph by the number of points specified by n.
対象となる文字の上端に、n で指定したポイント数だけ、スペースを挿入します。

upn ()

Moves a single element above the adjacent text by the number of points specified by n. The default is 2 points.
ポイント数を単位として、対象を上付きに設定します。n を省略すると、2 ポイントの上付き文字が作成されます。

din ()

Adds space below a line in a paragraph by the number of points specified by n.
対象となる文字の下端に、n で指定したポイント数だけ、スペースを挿入します。

don ()

Moves a single element below the adjacent text by the number of points specified by n. The default is 2 points.
ポイント数を単位として、対象を下付きに設定します。n を省略すると、2 ポイントの下付き文字が作成されます。

構文例

 

「Shift」 + 「F9」

 

 

 

 

 

7−1−8.囲み罫線 : x( )

スイッチ

修正オプション

説明

Box: x()
囲み罫線 : x()
対象を罫線で囲みます。

to

Draws a border above the element.
対象の上に罫線を引きます。

bo

Draws a border below the element
対象の下に罫線を引きます。

le

Draws a border to the left of the element.
対象の左側に罫線を引きます。

ri

Draws a border to the right of the element.
対象の右側に罫線を引きます。

構文例


「Shift」 + 「F9」