セクションごとの総ページ数を返すSetフィールド

 

ページ番号関連として、

番号フィールドに、セクションの総ページ数を返す

SectionPages

があります。

また、

文書情報フィールドには、文書全体の総ページ数を返す

Numpages

があります。

 

ところで、あるセクションの総ページ数を他のセクション内において表示をさせる

方法を模索していましたが、もみじさんから画期的な方法を教えて頂きましたので、

以下に引用します。

 

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もみじさんのアドバイスです。

 

セクションページ数を示すSectionPagesをブックマークに登録する方法として

Setフィールドを利用します。

例えば、セクション1のセクションページ数をブックマーク"S1"に登録するためには、
セクションの最後にでも以下のフィールドコードを挿入します。
 
Ctrl+F9キーで新規の空白フィールドを挿入します。
{
}
ここにSetフィールドとブックマーク名を挿入します
{ SET S1 }
 ブックマーク名の後ろにセクションページ数フィールドを入れ子として挿入します。
{ SET S1 { SECTIONPAGES } }
 
このフィールド内で
F9キーでフィールドの更新をすると、
新規のブックマークが登録した名前で登録できます。
各セクションごとに上記のフィールドコードを作成して
(更新前ならコピーしておいて貼り付け後に更新する方法でも対応できる)、
ブックマーク名をセクション単位で変えておきます。
 
セクション1 { SET S1 { SECTIONPAGES } }
セクション2 { SET S2 { SECTIONPAGES } }
セクション3 { SET S3 { SECTIONPAGES } }
 
このようにして登録したブックマークは、式フィールドで計算が可能になります。
見えないフィールドコードとして利用しやすいものだと思います。
 
{ = { S1 }+{ S2 } }

 

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動作確認しました。
単に、
 { S1 }
をセクション2に挿入するだけで、セクション1のページ数を返しました。
 
Setフィールドでブックマークの指定をし、
そのブックマークがセクションのページ数を返す方法は当に画期的です。

 

注: 本来は、Ref(参照)フィールドを使って

{ REF S1 } とすべきところ、REFは省略することが出来ますので、

 { S1 } でも可能となります。

 

 

 

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使用例

Wordのヘッダーに総ページ数と章毎のページ数を入れたいのですが両方入れることは可能ですか?

例、総ページ数が8ページで4章と目次に分かれている場合は以下の様にページ数を入れたいです。

総ページ数 章ページ数...内容

1/8 1/1 ...目次

2/8 1/3 ...1章

3/8 2/3

4/8 3/3

5/8 1/1 ...2章

6/8 2/2

7/8 1/1 ...3章

8/8 1/1 ...4章

 

 

目次と章ごとにセクション区切りを挿入して、5つのセクションに区切ります。

セクション2からセクション5において、ツールの[前と同じヘッダー/フッター]ボタンをクリックして、オフにして、

セクション書式の引き継ぎ(継続)を遮断します。(「前と同じ」表示を消します。)

これで、セクションごとに異なる文字列を表示することが可能になります。

一番左側は文書全体のページ番号

次は、文書の総ページ数

その次は、セクションごとのページ番号

最後は、セクションごとの総ページ数

を表示するには、

3番目のセクションごとのページ番号を見てみますと、

目次(セクション1)では、そのままのページ番号と同じです。

1章(セクション2)では、ページ番号よりも1だけ少ない番号になっています。

2章(セクション3)では、ページ番号よりも4だけ少ない番号になっています。

3章(セクション4)では、ページ番号よりも6だけ少ない番号になっています。

4章(セクション5)では、ページ番号よりも7だけ少ない番号になっています。

このことから、セクションごとのページ番号を表示するには、

ページ番号から前のセクションごとの総ページ数の合計を差し引くと、

それぞれ1から始まることになります。

このことから、

ページ番号/総ページ数 (ページ番号 - 前のセクションごとの総ページ数の合計)/セクションごとの総ページ数

を表示すれば良いことになります。

これを、フィールドコードで表示しますと、

目次(セクション1)では、

{ PAGE }/{ NUMPAGES } { PAGE }/{ SECTIONPAGES }

1章(セクション2)では、

{ PAGE }/{ NUMPAGES } { ={ PAGE }-{ S1 } }/{ SECTIONPAGES }

2章(セクション3)では、

{ PAGE }/{ NUMPAGES } { ={ PAGE }-({ S1 }+{ S2 }) }/{ SECTIONPAGES }

3章(セクション4)では、

{ PAGE }/{ NUMPAGES } { ={ PAGE }-({ S1 }+{ S2 }+{ S3 }) }/{ SECTIONPAGES }

4章(セクション5)では、

{ PAGE }/{ NUMPAGES } { ={ PAGE }-({ S1 }+{ S2 }+{ S3 }+{ S4 }) }/{ SECTIONPAGES }

となります。

 

 

 

 

 

 

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