5−2.差し込み印刷を理解する

差し込み印刷とは、

同じ内容の文書、たとえば「案内状」、「招待状」などを複数の人に送る場合、
当然、宛先は、それぞれ変更する必要があります。
また、男女、年齢により会費などが異なる場合は、さらに内容の一部も変更する
必要があります。
一件ずつ書き直していては、時間がいくらあっても足りません。
そんな時に、差し込み印刷の機能を使えば、短時間に処理することが出来ます。

差し込み印刷とは、別に用意したデータベース ファイルの複数のデータ
(情報)
ひとつの同じ文面の文書(メイン文書)つまり、すべての文書で
共通して印刷される文書に、一件ずつ差し込んで印刷するという機能です。

差し込み印刷の手順 (Word2002以降)を紹介しておきましょう。

1.エクセルのシートに、1行目は項目にして、2 行目以降に、1 行ごと1 件ずつ住所、氏名などを
 入力して、あらかじめ住所録を作成しておきます。(=データベース(アドレス帳)の作成)
 たとえば、
 エクセルのワークシート

 

A

B

C

D

氏名

郵便番号

住所

電話番号

山田太郎

123-4567

○○県○○市○○町1-2-3

0123-45-6789

山田花子

987-6543

△△県△△市△△町9-8-7

0987-65-4321

 
2.ワード文書に、宛先を入れずに、レターを作成します。(=ひな形(テンプレート)の作成)
 これが差し込み印刷のメイン文書になります。
メイン文書を開きます。
 
3.[ツール(T)]
メニュー
 
4.[はがきと差し込み印刷(E)] → [差し込み印刷ウィザード(M)]
 
5.作業ウィンドウ[差し込み印刷]が開きます。
 
6.(手順 1/6 )
 
「文書の種類を選択」で、[レター] を指定します。
 
7.=> [次へ:ひな形の選択]
 
8.(手順 2/6 )
 「ひな形の選択」で、[現在の文書を使用] を指定します。
  
9.=>[次へ:宛先の選択]

  
10.(手順 3/6 )
 「宛先の選択」で、[既存のリストを使用] を指定します。
 
11.
「既存のリストを使用」で、[参照] (=アドレス帳の選択)
 
12..[データファイルの選択] ダイアログ
で、「ファイルの場所(I)」を変更しあらかじめ用意
 しておいたエクセルのファイル(住所録)を選択します。 → [開く(O)]
 
13.[表の選択] ダイアログ
で、「名前」の欄からExcelシート名を選択します。 → [OK]
 
14.[差し込み印刷の宛先]
ダイアログで、リスト左端のチェックボックスにチェックを
 入れて選択します。 → [OK]
 
15.=> [次へ:レターの作成]
 
16.(手順 4/6 )
 メイン文書の差し込む位置をクリックして、カーソルを置いておきます。
 
17.
「レターの作成」で、 [差し込みフィールドの挿入] クリックします。
 
18[差し込みフィールドの挿入] ダイアログ で、「フィールド(F):」の項目(氏名、住所など)
 から 1 つ選択します。 [挿入(I)] ボタン  → [閉じる] ボタン
 (
尚、複数のフィールドを挿入するときは、差し込む位置をクリックして、カーソルを置き、
 再度、「レターの作成」で、 [差し込みフィールドの挿入] をクリックし、繰り返します。
 画面では、網かけの 《 氏名 》 が表示されます。
 
19.=> [次へ:レターのプレビュー表示]
 
20.(手順 5/6 )
 フィールドの実行結果に置き換えられます。
 画面では、網かけの「山田太郎」が表示されます。

 
21.=> [次へ:差し込み印刷の完了]

 
22
(手順 6/6 )
 [印刷]
 
23
[プリントに差し込み] ダイアログ で、[すべて(A)] を選択し、→ [OK]
 
24
[印刷]ダイアログ [OK]
 
25
印刷実行