山葵のアプリのサプリ3


ワードの理解シリーズ 第2弾「ページとセクション」

■予告編

□仮想特別インタビュー(ワード・アートミュージアムの学芸員に聴く)

司会者:本日はお忙しい中、おいでくださいまして、誠にありがとうございます。展示方法などを詳しくお伺いしたいのですが。

学芸員:当ワード・アートミュージアムには、展示方法に一定の決まりごとがあります。
@展示には展示台を使用しています。この展示台は可変でして、通常は平らな展示用の板の上に展示していますが、小さな棚板と大きな棚板を設けて多段式に展示することもできます。この展示台のことを「文書」と呼んでいます。

A展示物は、左右に電気的な信号を持つ鎖のようなものがついていまして、数珠のように繋がっています。また、日本の展示物の形状はサイコロのような立法体になっています。ひとつひとつが第一番とか第二番という序数を持っていますので、その順番で自動的に展示容器の中に順番に順序よく並んでいきます。この展示物のことを「文字」と呼んでいます。

Bこの展示容器には、上下左右に縁がありまして、この縁に沿って展示物が並んでいきます。右側の縁のところまで並びますと、自動的に電気的な信号を持っている鎖が解けて、左側の縁に移動していきます。また、自ずと容器には容量がありますから、ひとつの容器が展示物でいっぱいになると、次の容器に自動的に移動していきます。この展示容器のことを「ページ」と呼んでいます。

Cこの展示容器は、展示用の板または棚板の上に順番に並べていきます。その時に注意をしなければいけないことがあります。それは展示容器のサイズ、縁のサイズ、展示の向き、縁の飾り線、容器内の区分け、説明書き、容器に被せるラップ、ラップにつける容器番号などは、板または棚板ごとに、それぞれ統一しなければならないということです。この展示用の板または棚板のことを「セクション」と呼んでいます。

Dしかしながら、分かりやすくて、見映えのする展示をするために、次のことを心掛けています。
展示物の形、大きさ、飾り、色合いを変えます。「文字書式」と呼んでいます。
容器内の展示物の並べ方を変えます。「段落書式」と呼んでいます。
展示用の板の上に、さらに小さな棚板を追加して、展示容器内の区分けを増やしたり、大きい棚を設けて、展示容器の大きさや向き、容器の番号を変えています。「セクション書式」と呼んでいます。

司会者:展示方法にはいろいろご苦労がおありなのですね。本日はどうもありがとうございました。仮想特別インタビュー、ワード・アートミュージアムの学芸員に聴くをお送りしました。

□視聴者からの反響

このような説明のやり方があるのだな、と面白く聴かせていただきました。
初心者に理解してもらう上で、で解かりやすい物に置き換えてみるということは大切です。
ただ、初心者がこれを聴いて解かるのでしょうか?
余計にややこしくなるような気がします。

文字とはは文字そのものです。
書体は文字の形。
文字飾りは文字を飾るもの

文字を解からない人はいませんし、あえて「展示物」とする必要があるのでしょうか?
また、初心者が「展示物」と覚えてしまったらどうでしょう。

段落は、一つのまとまりですが、画面の中で視覚的に説明すれば分かります。
段落の記号を表示して「記号から記号までが段落」のように教えればほとんどの人が理解できます。
大切なのは、理解してから復習ができるかどうかなのです。
何度も何度も復習したり、実際の文章を作成しなければ、理解しても忘れます。

以上私の考えを述べましたが、もちろんいろいろな考えがあってよいと思いますし、それなりに信じたやり方で教えればよいのだと思います。



ワードの理解シリーズ2「ページとセクション」

□はじめに

さあ、いよいよワードの理解シリーズ第2弾「ページとセクション」のはじまりです。
このシリーズで理解をしていただきたいことは、

○ページとは、余白と文字列表示範囲枠から成る、印刷用の単位。
◎セクションとは、ページ(書式の)設定が適用される範囲区分。

ということです。それでは、先ずページから紹介していきます。


第1回■「ページ」について

□ひとひらの(コトノ)ハ

@特別編「行と段落」で、ご紹介しましたように、「行」とは、「段落の文字列」
の”仮の姿”でした。

A本来、真っ直ぐ右へ行きたい「論理行」=「段落の文字列」は、右「ページ余白」
の「境界線」の壁により、阻まれて分断され、“自動改行”をして、新たに次の行の
左「ページ余白」の壁際へと送られる「物理行」に変身させられます。

Bさて、もっと大きな視点でこの”仮の姿”を捉えることにしましょう。

C“自動改行”で、新たな次の行へ送られた「文字列」は、左右の「ページ余白」の
間で、“自動改行”を繰り返しながら、どんどん次の行へと送られていきます。そし
て遂には、下「ページ余白」の「境界線」まで到達します。

Dこの時点で、上下左右の「ページ余白」の「境界線」の「枠」の中は、「文字列」
で一杯になりました。そのままだと、溢れてしまいますので、それを避けるため、新
たにページが自動的に作られ、「文字列」は、その新しいページの最初の行へと、送
られることになります。

「文字列」が、次の行へ送られることを“自動改行”というのに対して、新しいペー
ジの最初の行に送られることを“自動改ページ”といいます。

E“自動改ページ”をして、新しいページに送られた「文字列」は、さらに“自動改
行”を繰り返していきます。つまり、文字列は、何十回か“自動改行”を繰り返した
後、“自動改ページ”をするという行為を、メモリーの許す限り、繰り返し続けてい
くわけです。

Fもうお解かりのように、ページとは、上下左右の「ページ余白」という「境界線」
で仕切られた「枠」のことです。そして、「文字列」は、その「枠」内で、成形され
るということです。「枠」内が、文字列で満杯になると、自動的に新しい「枠」
(ページ)が作られます。

Gこの「枠」自体を良く理解できるのが、既にご紹介しました「文字列表示範囲枠」
です。([ツール]メニューから[オプション]→[表示]タブ→[印刷レイアウト表示と
Webレイアウト表示のオプション]→[文字列表示範囲枠(X)]チェックボックスに
チェックを入れて、[OK]で表示されます。)

Hですから、「ページ余白」内の複数の「文字列」の集まり、または、塊りは、取り
も直さず、「段落の文字列」の”仮の姿”ということになります。たまたま、偶然
に、その文字がその場所にあるだけなのです。何らかの設定変更が加えられると、そ
れに連れて、文字の場所も変わるということです。


第2回■「ノーマル」と「ページ」のちがい

□ノーマルはアブノーマル?

@「特別編」の「行と段落」で、「遠くにある横長の巨大なキャンバスを思い浮かべ
てください。」と、思考実験をしました。そのキャンバスを見ることが出来ます。

Aメニューバー[表示(V)]→[下書き(N)]、または画面の左下隅(水平スクロール
バーの左側)の一番左側のボタン=「下書き表示」をクリックすると、いわゆる
「キャンバス」が表示されます。

B日本語では「下書き表示」になっていますが、英文のコマンドでは、“View
Normal(ビュー・ノーマル)”=「標準または正規表示」といいます。

Cつまり、この「キャンバス」が「正規表示」なのです。(いくら正規の表示といわ
れてもあまりに大きすぎて現実的ではありませんが…)

Dそして、メニューバー[表示(V)]→[印刷レイアウト(P)]、または「下書き表示」
ボタンの2つ右(左から3番目)のボタン=「印刷レイアウト表示」をクリックしま
すと、いつもの画面に戻ります。

E日本語では「印刷レイアウト表示」になっていますが、英文のコマンドでは、
“View Page(ビュー・ページ)”=「ページ表示」といいます。

Fということは、「キャンバス」で「下書き」をした文章は、「ページ」表示にする
ことで、印刷レイアウトに変更されるということになります。

Gですから、「ページ」とは「印刷」をするための「便宜的な」表示方法ということ
です。(通常は、印刷をするために、作文をするわけですから、より現実的なのです が…)

Hつまり、「ノーマル」な段落を、印刷をするために、「ページ」という「文字列表
示範囲枠」内に押し込めて、印刷の単位を作る、ということなのです。

□メニューバーの表示(V)のコマンド一覧

下書き(N)    :“View Normal”=下書きモードを表示
Webレイアウト(W):“View Web”=ブラウザと同様のイメージで文書を表示
印刷レイアウト(P):“View Page”=文書を印刷イメージで編集できるように表示
アウトライン(O) :“View Outline”=アウトラインモードで表示
作業ウィンドウ(K):“View Task Pane”=作業ウィンドウの表示/非表示
ツールバー(T)  :“View Toolbars”=ツールバーの表示/非表示
ルーラー(R)   :“View Ruler”=ルーラーの表示/非表示
段落記号(S)   :“Show Para”=段落記号の表示/非表示
グリッド線(G)  :“View Gridlines”=グリッド線の表示/非表示
見出しマップ(D) :“View Document Map”=見出しマップの表示/非表示
ヘッダーとフッター(H)  :“View Header”=印刷レイアウトモードでヘッダー/フッターを表示
脚注(F)     :“View Footnotes”=脚注ウィンドウ枠の表示/非表示
変更履歴(A)   :“Display For Review”=変更履歴のコメントの表示モードを選択
全画面表示(U)  :“Toggle Full”=全画面表示のオンとオフを切り替える
ズーム(Z)    :“View Zoom”=編集対象を拡大または縮小して表示

上記のように、各々のコマンドの()内のアルファベットは、ほとんど英文コマンド
の頭文字から取っていることが解かります。

第3回■「ページ設定」について

□ファイルと書式のミステリー

@もうお解かりのように、「ページ」とは、印刷の単位を作るための手段です。


Aということは、「印刷」の一部とも考えられます。

Bですから、[ページ設定(U)]のコマンドは、 “File Page SetUp(ファイル ページ セットアップ)” となっており、、[プリンタの設定] のコマンド“File Print SetUp(ファイル プリント セットアップ)”と同じ[ファイル(F)] に属しているので す。

Cいわゆる「ページ設定」といえば、ページ書式の設定と思いがちですが、この様な 理由で、[書式(O)]メニューではなく、[ファイル(F)]メニューにあるのです。

Dしかしながら、「ページ設定(U)」はそれでもなお、歴然として、「書式」なので す!?
この謎は後程別の回で解き明かしていきますので、お楽しみに!

Eさて、「ページ設定」は何のためにあるかといいますと、新規文書を開きますと、 あらかじめ「ページ設定」されたものが「新しい文書」として使われる仕組みになっ ています。これを「テンプレート」=「ひな型」といいます。その設定を変更するた めにあるのです。

F「ページ設定」ダイアログボックスの内容は次のようになっています。(Word20 02以降)

1.『文字数と行数』:文字方向(縦書き、横書き)、段数、文字数と行数の指定 グリッド線(W)[オプション・ボタン] フォントの設定(F)[オプション・ボタン]

2.『余白』:余白(上下左右)、とじしろ、とじしろの位置、印刷の向き(縦、 横) 複数ページの印刷設定:印刷の形式

3.『用紙』:用紙サイズ(幅、高さ)、用紙トレイ 印刷オプション(T)[オプション・ボタン]

4.『その他』:セクションの開始位置、ヘッダーとフッター、 垂直方向の配置(上寄せ、中央寄せ、上下揃え、下寄せ) 行番号(N)[オプション・ボタン] 罫線(B)[オプション・ボタン]

5.プレビュー:設定対象(ドロップダウンリスト):文書全体、これ以降

6.既定値として設定(D)[オプション・ボタン]

□メニューバーのコマンドの()内のアルファベットについて

ファイル(F)  :Fileの“F”
編集(E)    :Editの“E”
表示(V)    :Viewの“V”
挿入(I)     :Insertの“I”
書式(O)    :Formatの“O”、Fはファイルで既に使ったから
ツール(T)   :Toolsの“T”
罫線(A)    :Tableの“A”、Tはツールで既に使ったから
ウィンドウ(W) :Windowの“W”
ヘルプ(H)   :Helpの“H”
(以前にも紹介しましたが、これが正解です。)

□[ファイル(F)]メニューのコマンド一覧

新規作成(N)       :“File New” 新しい文書またはテンプレートを作 成
開く(O)          :“File Open” 既存の文書または、テンプレート を開く
閉じる(C)         :“File Close” 作業中の文書を閉じる
上書き保存(S)      :“File Save” 作業中の文書またはテンプレートを 保存
名前を付けて保存(A)  :“File Save As” 作業中の文書を別の名前で保存
Webページとして保存(G):“File Save As Web Page” 作業中の文書をWebページ として保存
検索(H)          :“File Search” [検索]作業ウィンドウを表示
版の管理(R)       :“File Versions” 文書の版を管理
ブラウザでプレビュー(B):“Web Page PreviewWeb” ブラウザでページ全体を表 示
ページ設定(U)      :“File Page SetUp” 選択したセクションのページ 設定を変更
印刷プレビュー(V)   :“File Print Preview” ページ全体を印刷時のイ メージで表示
印刷(P)          :“File Print” 作業中の文書を印刷
送信(D)          :“File Send Mail” 電子メールシステムを使っ て、作業中の文書を送信または回覧
プロパティ(I)       :“File Summary Info”作業中の文書についての 情報を表示
終了(X)          :“File Exit” Microsoft wordを終了

第4回■「改ページ区切り」と「段区切り」

□いっしょ?

@「特別編」の「行と段落」で紹介しましたように、「Enter」キーは、補助キーを 伴い、
「Ctrl」を押しながら「Enter」・・・・・・・・・・改ページ(任意指定のページ 区切りを挿入)
「Ctrl」と「Shift」を押しながら「Enter」・・・段区切り(を挿入)
をそれぞれ実行します。(ショートカットキーの対応表を参照してください。)

Aそして、第1回で紹介しましたように、文字を入力していくと、ご自分の意思とは
関係なく、ワードは“自動改行”と、“自動改ページ”を自動的に実行します。

Bところで、レイアウト上、または文章の構成上、どうしても次のタイトル見出しや
文章を、次の新しいページから始めたいときがあります。そんなときに使うのが、
「改ページ」(任意指定のページ区切り)です。

編集記号は、段落(区切り)記号(8)、任意指定の行区切り(↓)、タブ(文字)記号
(→)、スペース(□)など1文字分の記号とちがい、左右のインデント幅(左余白と
右余白の間)いっぱいの、ながーい、ながーい
「………………………改ページ…………………」です。

C編集記号の表示/非表示の切り替えは、[ツール(T)] メニュー→ [オプション
(O)] → 『表示』 タブをクリックします。次に、「編集記号の表示」で各チェッ
クボックスをオンまたはオフにします。

Dここで、ちょっとした実験をしてみましょう。文章(段落)の先頭でも、途中でも
どこでもかまいませんから、カーソルを置いてみてください。
そこで、「Ctrl」を押しながら「Enter」キーを押しますと、
編集記号「………………………改ページ…………………」が表示され、
カーソル以降の文章が、次の新しいページに送られます。
つまり、改ページ(任意指定のページ区切り)を挿入したことになります。

Eそこで、Ctrlキーを押しながら「Z」キーを押して、元にもどします。
次に、同じようにカーソルを置き、「Ctrl」と「Shift」を押しながら「Enter」キー を押しますと、
編集記号「………………………段区切り…………………」が表示され、
段区切りを挿入したのにも関わらず、全く同じようにカーソル以降の文章が、次の新
しいページに送られます。

Fあれぇー、どうして?「改ページ」と「段区切り」は、同じなのでしょうか?

Gその答えは、「ページ設定」ダイアログボックスの『文字数と行数』タブで、[段
数(C)]のスピンボックス内の数値が「1」になっていて、ページが「1段組み」に
なっているので、段区切りを挿入しますと、次の段=次のページを更新することにな
るからです。

Hまとめ
「Ctrl」キー+「Enter」キーは、ページの更新
「Ctrl」キー+「Shift」キー+「Enter」キーは、段の更新

□「区切り」を実行するコマンド一覧

コマンド            説明
“Insert Break”      :[挿入(I)]メニュー→[改ページ(B)]の「改ペー ジ」ダイアログボックスを表示
“Insert Column Break” :カーソル位置に段区切りを挿入
“Insert Page Break”   :カーソル位置にページ区切りを挿入
“Insert Section Break” :カーソル位置でセクション区切り(次のページから開 始)を挿入

□「改ページ」ダイアログボックス
カーソル位置へ挿入:−
○改ページ(P): Page Break
○段区切り(C): Column Break
○文字列の折り返しの区切り(W): Wrap line Break=任意指定の改行、任意指定の 行区切り
セクション区切り:−
○次のページから開始(N): Next page
○現在の位置から開始(T): Present position
○偶数ページから開始(E): Even number
○奇数ページから開始(O): Odd number

前回の「ページ設定」の『その他』で、そして上記の改ページダイアログボックス
で、「セクション」および「セクション区切り」が出てきましたので、いよいよ「セ
クション」について次回より紹介していきます。

第5回■「セクション」について

□セクションとは

まず、セクションにはいろいろな説明がありますので、それらを紹介していきます。
引用に際し、各サイト/出版社へご連絡を入れております。

@「セクション」とは、文書の中で任意に区切られた単位のことです。通常、新規作
成した文書は特に区切らない限り、1セクションで構成されています。セクションを
区切るには、区切りたい位置でセクション区切りを挿入します。セクションの最小単
位は1段落です。
(フランソワーズ・サトコ氏 http://www.njscity.com/school/pc_school/pc_school0212.htm)

A「セクション」とは、長文の操作をする場合に、改ページのみではそれぞれのペー
ジへ個別の設定が出来ません。各ページに違う設定を行う場合に作るものです。
「節」とか「章」などの日本語と同じような意味だと思って下さい。
(お局さまhttp://otubonesama.web.infoseek.co.jp/word/omoide/sita1.htm)
(コメント:ただ、少〜し気になるのは、↑の記述の場合「長文の操作でのみ使用す
るものと解釈されないかな?」と思っています。他の方のを読ませていただきました
が、私は↓のGの説明が一番しっくりきます。)

B「セクション」とは、よく英語のレッスンなどで「セクション1(ワン)」なんて
ありますよね。簡単に言えば,いろいろな情報を持っている「ひとかたまり」だと考
えてください。そして,その「かたまり」には,「ページ設定」や「ヘッダー・フッ
ター」の情報が入っています。つまり,一つ一つのセクションに,一つずつ「ページ
設定」情報や「ヘッダー・フッター」情報が独立して、設定できるようになっている
のです。いわば,一つの文書の中の「異なるファイル」のようなものです。
(yosshy氏http://www.pat.hi-ho.ne.jp/hirosilk/w36.htm)

C「セクション」とは、文書内の連続する1つの部分のことです。セクションを使用
すると、同じページ内や複数のページ間でレイアウトの変更ができます。セクション
区切りを挿入するだけで文書をセクションごとに分割することができ、各セクション
の書式を自由に設定できます。
(Chie’s Room氏http://www.mccoy.jp/chie/zaitaku/word_page.html)
(コメント:この文はマニュアルからまんま引用したものですので、このまま使うの
であれば「オフィシャルマニュアルから引用」としてください。)

D「セクション」の機能は、あまり表立って使われることが少ないのではないかと思
います。複数の段組を使って、ものを書いたりする人には使えます。あと、ヘッダー
やフッターを切り換えるときなどにも使います。WordでDTPにトライしようと考えて
いる頑張り屋か、長い文章を書こうと思っている人以外は必要ないでしょう。また、
本みたいなものを書くときに使います。章が終わって次の章が始まるとき、本の場
合、見開きで見やすいように奇数、もしくは偶数ページから統一してはじめたいとい
うことがあるかもしれません。通常の改行では奇数もしくは偶数ページへの改ページ
はできませんが、セクション区切りならこれを指定することが可能です。
(Ts氏http://excimer.hp.infoseek.co.jp/HP-Word/index.htm)
(コメント:こういう見方すると面白いですね。同じ言葉の解説がかくもバリエー
ションがあるというのは興味惹かれるところです。)

E「セクション」とは、文書の一部だけ、印刷の向きを変えることができる機能で す。
(リコー関西 http://ssc.r-kansai.ricoh.co.jp/domino/webor.nsf/V-Sch/n37?OpenDocument)

F「セクション」とは、ページの途中、またはページごとに、レイアウトやページ設
定を可能にさせる機能です。
(A study of lotus 1・2・3、123大好き氏 http://homepage1.nifty.com/tabotabo/insat/word/word05.htm)

G「セクション」とは、レイアウトを設定する際の単位のことです。1つの文書の中
に異なるレイアウトを混在させることが出来る機能です。
(日経PC21 2004年7月号)(コメント:*Gの記述について、引用の範囲です
ので問題ありません。*但し、出典は、日経PC21 2004年7月号 としてください。)

H「セクション」とは、1つの文書に向きやサイズの違うページを入れることが出来 る機能です。
(刑事クリック氏http://121ware.com/support/pc/click/case62_0.htm)

I「セクション」とは、ハクションとくしゃみをすると2枚目の用紙が横置きになる
?!・・・何かいい言葉が浮かばなくて、くだらないことを書いてしまいました。ご めんなさい。
A4の縦文書とA4の横文書を一つのファイルで管理することができます。今まで、別
のファイルで保存をしていた人は覚えると便利かも。もちろん、紙の大きさを変える
こと、マージンを変えることも可能です。
(真岡市ゆうあいネットhttp://www.moka-tcg.ed.jp/yuuai/)
(コメント:引用、参照についてはご自由にされて結構です。ただし、内容について
は責任は持てませんのでご了承ください。)

J「セクション」とは、いくつかのページ書式のオプションを設定する文書の構成要 素。(???)
(マイクロソフト ワードヘルプ)

□参考(出典:IT用語辞典http://e-words.jp/)

DTP 【机上出版】
読み方 : ディーティーピー
フルスペル : DeskTop Publishing

 出版物のデザイン・レイアウトをパソコンで行ない、電子的なデータを印刷所に持
ち込んで出版すること。実際には版下の作成までをパソコンで行なうことが多い。

 プリンタやスキャナが高性能化・低価格化したことに加え、ポストスクリプト
(Adobe Systems社が開発したページ記述言語。高品位の印刷が可能なため、DTP
用のレイアウトソフトがこの形式を採用している。)を中心としたアウトラインフォ
ント(拡大や縮小、変形をいくらおこなっても決して文字の形が崩れない)環境の整
備、PageMakerやQuarkXPressなどのDTPソフトの進化によって、現在では印刷物の作
成はほとんどDTPで行なわれるようになっている。

 DTPのプラットフォーム(動作させる際の基盤となるOS:「基本ソフトウェア」
の種類や環境、設定など)としては、従来からApple社のMacintoshシリーズが主流で
あり、現在も商業出版物はMacintoshで作成されることが多い。しかし、近年では
Microsoft社のWindows上での環境整備も進んでおり、企業内で利用する簡単な印刷物
などはオフィスにあるWindowsパソコンで作成されるようになりつつある。


第6回■「セクション書式」について

□謎解き「ファイルと書式のミステリー」

@第3回で紹介しましたように、「ページ設定(U)」は[ファイル(F)]メニューに属
するコマンド(命令)です。

Aそして、「ページ設定(U)」のコマンドは、“File Page SetUp”(ファイル ペー
ジ セットアップ)で、コマンドの説明は「選択したセクションのページ設定を変更
します。」となっています。

Bところが書式のコマンドには、“Format Section Layout”(フォーマットセク
ション レイアウト)があり、コマンドの説明は「選択したセクションのページ書式
を変更します。」となっています。アイコンは「セクション レイアウトの設定」
で、実行結果は「セクション書式」ダイアログボックスを開きます。

Cまた、表示のコマンドには、“Formatting Properties”(フォーマッティングプ
ロパティーズ)があり、コマンドの説明は「書式の詳細設定の表示/非表示を切り替
えます。」となっています。

Dそこで、[書式(O)]メニュー→[書式の詳細設定(V)]を開くと、フォント(文
字書式)、段落(書式)そして、セクション(書式)があります。

Eその「セクション(書式)」は、「ページ設定」の項目がそのままあるではありま
せんか!

Fつまり、「ページ設定」とは「セクション書式の設定」のことなのです。

Gファイルでありながら、書式でもあるということです。

Hさて、ワードのヘルプでは、「セクションごとに設定できる書式は、余白、用紙サ
イズ、印刷の向き、プリンタの用紙トレイ、ページ罫線、垂直方向の配置、ヘッダー
とフッター、段組み、ページ番号、行番号、脚注と文末脚注です。」となっています。

Iでは、次回は「セクションごと」という意味について紹介していきます。


□[書式(O)]メニューのコマンド一覧
フォント(F)        :“Format Font” 選択した文字列の見た目を変更
段落(P)          :“Format Paragraph” 選択した段落の書式を設 定
箇条書きと段落記号(N):“Format Bullets And Numbering ”箇条書きの行頭文 字や段落番号を変更
段組み(C)        :“Format Columns” 段組みの設定を変更
タブとリーダー(T)    :“Format Tabs” 選択した段落にタブを設定、また は解除
ドロップキャップ(D)   :“Format Drop Cap” 段落の最初の文字をドロップ キャップとして設定
縦書きと横書き(X)   :“Format Text Flow” 縦書き/横書きを切り替える
文字種の変換(E)    :“Format Change Case Fareast” 選択した範囲内の 文字列の種類を変更
文字の均等割り付け(I) :“Format Fit Text” 文字列に均等割り付けを設定
拡張書式(L)       :“View Format Ex Toolbar” [拡張書式設定]ツー ルバーの表示/非表示を切り替える
  ルビ(U)        :“Format Phonetic Guide” 作業中の文書で文字 列にルビを追加
  囲い文字(E)     :“Format Enclose Characters” 囲い文字を挿入
  縦中横(T)       :“Format Horizontal In Vertical” 文字列に縦 中横を設定
  組み文字(C)     :“Format Combine Characters” 文字列に組み文字 を設定
  割注(W)        :“Format Two Lines In One” 文字列に割注を設 定
背景(K)          :“Format Background More Colors” 背景色とし て設定できる色の一覧を表示
テーマ(H)         :“Format ThemeWeb” テーマを表示
フレーム(R)        :“Format Frame” レイアウト枠の書式を設定
オートフォーマット(A)  :“Format Auto Format” 文書の書式を自動的に設 定
スタイルと書式(S)   :“Format Style” スタイルの作成、変更、または設 定
書式の詳細設定(V)  :“Formatting Properties” 書式の詳細設定の表示/非 表示の切り替え
オブジェクト(O)     :“Format Drawing Object” 選択した描画オブジェ クトのプロパティを変更


第7回■「セクションごとって?」

□わかりにくいニホンゴ

@第4回で紹介しましたが、「セクション区切り」のコマンドは、“Insert Section Break”(インサート セクション ブレーク)「カーソル位置でセクションを区切り ます。」です。

Aその実行結果は、カーソル位置で、それまでのセクションを終了させて、次のペー ジから新しいセクションを開始します。

B今まで取り上げてきました「区切り」記号は、「段落区切り」、「任意指定の行区 切り」、「改ページ区切り」、「段区切り」ですが、これらの「区切り」記号は、す べて「それぞれの単純な更新」を実行しました。

Cところが、このセクション区切りは次の4つの更新方法があります。

次のページから開始(N)
編集記号「::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(次のページから新し いセクション)::::::::::::::::::::::::::::::::」
現在の位置から開始(T)
編集記号「::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新し いセクション)::::::::::::::::::::::::::::::::」
偶数ページから開始(E)
編集記号「::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(偶数ページから新し いセクション)::::::::::::::::::::::::::::::::」
奇数ページから開始(O)
編集記号「::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(奇数ページから新し いセクション)::::::::::::::::::::::::::::::::」

D上記のほかに、「ページ設定」ダイアログボックスの『その他』タブの“セクショ ンの開始位置(R)”と、「セクションの設定」ダイアログボックスの“セクション の開始位置(S)”のドロップダウンリストには、「次の段から開始」というのがあ りますが、動作が安定していません。[挿入(I)]メニュー→[改ページ(B)]の「改 ページ」ダイアログボックスの4つの更新方法から選択することをお勧めします。

Eこれらの編集記号は「印刷レイアウト表示」モードよりも、「下書き表示」モード のほうが、はっきりと表示されます。切り替えて確認してください。

Fさて、誤解を恐れずに言いますと、ワード自体は、アメリカで発想され、日本語版 として、日本の現地法人が加筆をしたものです。本来の機能は英文作成を行うことに 長けてはいるものの、日本語版を作成(付加)するに際し、英文の直訳や誤訳が散見 されます。

Gたとえば、「ページ設定」というと、普通は「ページごとの設定」と理解すると思 います。また、「段落」という言葉は、単に英語の“Paragraph”を直訳したもので すし、「段落(書式の設定)」ダイアログボックスの「行間」は英文コマンドの “Line Spacing”を誤訳したもので、本来は「行そのものの間隔」とすべきです。

H「ページ設定」という言葉を、現実に即した言い方に直すと、「“このセクション の”ページ設定」と言うべきで、“このセクションの”という言葉が欠落しているが ために、わざと分かりにくくしているといえるでしょう。

Iというわけで、ページ書式をセクション書式と言い換えて理解してください。

J「セクション区切り」を挿入した時点で、今までのセクションが終わり、開始位置 を指定したところから新しいセクションが始まります。

Kですから、新しいセクションでは、「“このセクションの”ページ設定」を変更す ることが出来るというわけです。これが、「セクションごと」に設定出来るというこ となのです。

第8回■「イメージとインフォ」

□イメージと書式情報
@何の区切りも挿入していないとき
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃  ◎全体が1セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖    ━━━━━━    ‖←自動改ページされています。
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖←2ページ目で「ページ設定」の変更をすると、
‖   ┃        ┃   ‖  1ページ目も変更されます。セクションが同じですから。
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖→このセクションの書式情報は、最後の段落(区切り)記号が
‖    ━━━━━━    ‖  保持しています。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2ページ  1セクション 2/2   ←ステータスバー
この文書は、1つの「ページ設定」が適用される範囲区画(セクション)で構成されています。

A改ページ区切りを挿入したとき
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
……………改ページ……………
‖   ┃        ┃   ‖
‖    ━━━━━━    ‖←強制改ページされています。
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖←2ページ目で「ページ設定」の変更をすると、
‖   ┃        ┃   ‖  1ページ目も変更されます。セクションが同じですから。
‖   ┃  ◎全体が1セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖→このセクションの書式情報は、最後の段落(区切り)記号が
‖    ━━━━━━    ‖  保持しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2ページ  1セクション 2/2   ←ステータスバー
この文書は、1つの「ページ設定」が適用される範囲区画(セクション)で構成されています。

Bセクション区切り(次のページから開始)を挿入したとき
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃  ◎ここは第1セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
:::::::::::::::::セクション区切り::::::::::::→第1セクションの終了。このセクションの書式情報をセクション
‖   ┃        ┃   ‖  区切り記号が保持しています。
‖    ━━━━━━    ‖
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖←2ページ目で「ページ設定」の変更をしても、
‖   ┃        ┃   ‖  1ページ目は変更されません。セクションが違いますから。
‖   ┃  ◎ここは第2セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖→このセクションの書式情報は、最後の段落(区切り)記号が
‖    ━━━━━━    ‖  保持しています。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2ページ  2セクション 2/2   ←ステータスバー
この文書は、2つの「ページ設定」が適用される範囲区画(セクション)で構成されています。

Cセクション区切り(次のページから開始)を2つ挿入したとき
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃  ◎ここは第1セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
:::::::::::::::::セクション区切り::::::::::::→第1セクションの終了。このセクションの書式情報をセクション
‖   ┃        ┃   ‖  区切り記号が保持しています。
‖    ━━━━━━    ‖
‖  ━━━━━━━━━  ‖
‖ ┃    ◎ここは第2セクション
‖ ┃            ┃ ‖←2ページ目では単独に「ページ設定」の変更ができます。
‖ ┃            ┃ ‖  セクションが違いますから。印刷の向きを横にしました。
:::::::::::::::::セクション区切り::::::::::::→第2セクションの終了。このセクションの書式情報をセクション
‖  ━━━━━━━━━  ‖  区切り記号が保持しています。
‖    ━━━━━━    ‖
‖   ┃        ┃   ‖←3ページ目でも単独に「ページ設定」の変更ができます。
‖   ┃        ┃   ‖  セクションが違いますから。印刷の向きを縦にしました。
‖   ┃  ◎ここは第3セクション
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖
‖   ┃        ┃   ‖→このセクションの書式情報は、最後の段落(区切り)記号が
‖    ━━━━━━    ‖  保持しています。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
3ページ  3セクション 3/3   ←ステータスバー
この文書は、3つの「ページ設定」が適用される範囲区画(セクション)で構成されています。

Dもうすこしわかりやすく
なぜ「セクション」が解かりにくいのかといいますと、セクションは、固定していないからです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖  ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ‖
‖  ━━  ‖
:::::::::::::::::::::::::::::::::
ページは1枚、セクションは1つです。
それでは、ページが4枚に増えたときはどうでしょうか。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖  ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
このとき、ページは4枚ですが、セクションは依然として1つのままです。
さらにもっとページを増やしてみると、
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ┃  ┃ ‖
‖  ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━   ━━  ‖
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ページは32枚ですが、セクションは依然として1つです。

Eこのように、セクションは、ページを何枚増やしても、セクションを区切らないかぎり、1つなのです。
捕らえどころがないので、解かりにくいと思います。
前にも「行と段落」のところでいいましたが、「アメーバ」のように自在に変形できるのです。どんどん膨らんでいくものと理解してください。

Fですから、もうお解かりのように、ページごとに、またはそのページだけ書式を変えたいときには、セクション区切りを挿入してさえやれば、いくらでも書式を変えることができますし、ページの番号も通しで付ける事ができます。「ページ設定」を「このセクションのページ設定」といいかえて覚えておくとわかり易いでしょう。書式の編集の単位は、文字列→段落→セクションと理解してください。ページは、あくまでも印刷の単位なのです。

Gさて、セクションが1つのとき、そのセクションの書式情報は、常に最後の「段落(区切り)記号」に保存されています。自動改行、自動改ページ、任意(強制)改ページを続けていっても、セクションの書式情報は、「Enter」キーを押して段落区切りを挿入するたびに、新しい段落(区切り)記号へと、どんどん引き継がれていきます。

Hですから、最後の「段落(区切り)記号」が、そのセクションの書式情報を保存していることになるのです。

Iところが、セクション区切りで区切りますと、それまでのセクション書式の情報は、一旦このセクション区切り記号に保存されることになります。

Jそして、新しいセクションでは、新たに段落(区切り)記号が、書式情報の保存を継承していくことになります。


第9回■「段数・段組み・段区切り」

□ページ設定はページに固執する?

@雑誌の誌面でよく使われている方法です。

A新聞や雑誌などの紙面では、単行本のようにだらだらと長い行で印字すると読みづらいので、行の幅を短くして読みやすくしています。

B読みやすくするために、文字列の1行を左右のインデント幅(左右の余白の間)いっぱいに配置するのではなく、2つ以上の「段」に分けて配置することを「段組み」といいます。別名をニュースレター形式といいます。

Cこの形式を適用するには、次の方法があります。

D特に、文字列を選択していないとき

1.[ファイル(F)]メニュー→[ページ設定(U)]→「ページ設定」ダイアログボックスの「段数」の▲をクリックするか、「スピンボックス」内に直接入力して、数値を2以上にします。
次に、プレビューの[設定対象(Y)]のドロップダウンリストの▼ボタンをクリックすると、
「文書全体」
「これ以降」
が垂れ下がってきますので、どちらかを選択します。
「文書全体」を選択して[OK]をクリック、または「Enter」キーを押したときには、文書全体に指定した段組みの形式が適用されます。
「これ以降」を選択して[OK]をクリック、または「Enter」キーを押したときには、カーソル位置に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入(セクションが更新)され、カーソル位置から文書の最後までの文字列に指定した段組みの形式が適用されます。

2.[書式(O)]メニュー→[段組み(C)]→「段組み」ダイアログボックスの「種類」で、[1段(O)]以外をどれかひとつクリックします。クリックと同時に[境界線を引く(B)]の□チェックボックスがアクティブになります。
次に、[設定対象(A)]のドロップダウンリストの▼ボタンをクリックすると、
「文書全体」
「これ以降」
が垂れ下がってきますので、どちらかを選択します。
「文書全体」を選択して[OK]をクリック、または「Enter」キーを押したときには、文書全体に指定した段組みの形式が適用されます。
「これ以降」を選択して[OK]をクリック、または「Enter」キーを押したときには、カーソル位置に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入(セクションが更新)され、カーソル位置から文書の最後までの文字列に指定した段組みの形式が適用されます。

3.[表示(V)]メニュー→[ツールバー(T)]→「拡張書式設定」の段組みアイコンをクリックし、1段以外にドラッグします。指定した段組みの形式が「文書全体」に適用されます。この方法には「これ以降」はありません。

E文字列を選択しているとき
1.[ファイル(F)]メニュー→[ページ設定(U)]→「ページ設定」ダイアログボックスの「段数」の▲をクリックするか、「スピンボックス」内に直接入力して、数値を2以上にします。
次に、プレビューの[設定対象(Y)]のドロップダウンリストの▼ボタンをクリックすると、
「文書全体」
「選択している文字列」
が垂れ下がってきますので、「選択している文字列」を選択します。
[OK]をクリック、または「Enter」キーを押しますと、
選択した文字列の前に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入(セクションが更新)され、選択した文字列に指定した段組みの形式が適用されます。
ところが、選択した文字列の後に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(次のページから新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入されますので、段組みされた文字列以降は次のページから始まることになります。

2.[書式(O)]メニュー→[段組み(C)]→「段組み」ダイアログボックスの「種類」で、[1段(O)]以外をどれかひとつクリックします。クリックと同時に[境界線を引く(B)]の□チェックボックスがアクティブになります。
次に、[設定対象(A)]のドロップダウンリストの▼ボタンをクリックすると、
「選択している文字列」
「文書全体」
が垂れ下がってきますので、「選択している文字列」を選択します。
選択した文字列の前に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入(セクションが更新)され、「選択した文字列」に指定した段組みの形式が適用されます。
そして、選択した文字列の後に編集記号
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
が挿入されますので、段組みされた文字列以降は次の行から続いています。

3.[表示(V)]メニュー→[ツールバー(T)]→「拡張書式設定」の段組みアイコンをクリックし、1段以外にドラッグします。指定した段組みの形式が「選択した文字列」に適用されます。2.と同じ状態になります。境界線は入れることが出来ません。
尚、編集記号の全体を確認するには、下書き表示に切り替えて参照してください。

F段組みのセクション書式のイメージは次の通りです。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
‖    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ‖
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●● ◎ここは第1セクション
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::
‖   ┃  ●●●●● ┃ ●●●●● ┃ ●●●●●  ┃   ‖↑
‖   ┃  ●●●●● ┃ ●●●●● ┃ ● ◎ここは第2セクション
‖   ┃  ●●●●● ┃ ●●●●● ┃ ●●●●●  ┃   ‖段組み設定された区画
‖   ┃・・・段区切り・・・・┃ ●●●●● ┃ ●●●●●  ┃   ‖↓
::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセクション):::::::::::::::::::::::(→このセクションの書式情報が
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖ 保持されています。)
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●● ◎ここは第3セクション
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖
‖   ┃  ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●   ┃   ‖
‖    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ‖
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    1 ページ    3 セクション   1/1             ←ステータスバー
この文書は、3つの「ページ設定」が適用される範囲区画(セクション)で構成されています。

G「段区切り」Ctrl+Shift+Enterキーは、「段組み設定された区画」の中で、上のように使います。


第10回■「セクション書式のコピー」

□段組みの書式を別の箇所に反映させるには

@ポイントは、「段落(区切り)記号」や「セクション区切り記号」には、それまで の書式の構成要素の情報が保存されているということです。

A第9回で紹介しましたように、選択した範囲に、段組みを設定すると、自動的に、 設定した範囲の前には、 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」 そして後ろにも、 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」 が挿入されます。

Bつまり、設定した範囲の後ろに挿入されている 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」 は書式を保持しているということです。

Cですから、すでに設定した段組みの書式を別のところにコピーするには、

Dまず、書式をコピーしたい部分の頭のところで、セクション区切り 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」 を挿入し、

E次いで、書式をコピーしたい部分の最後のところに、Bの 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」 だけ(段落記号を除く)をコピーして、貼り付けてやるだけで、設定内容を反映させ ることができます。

Fセクション区切り記号Bのコピーの方法は、 印刷レイアウト表示では、セクション区切り 「:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新しいセク ション):::::::::::::::::::::」  が 「:::::::::::::::::::::::::::::::」 としか表示されませんので、下書き表示に変えますと、セクション区切り記号がすべ て表示されます。 コピーしたいところにカーソルを置きます。 印刷レイアウトモードでは、 「┃:::::::::::::::::::::::::::::::」、 下書きモードでは、 「:::::::┃:::::::::::::::::::::::::::::::セクション区切り(現在の位置から新 しいセクション):::::::::::::::::::::::::::::::」

Gそして、Shiftキーを押しながら方向→キーで選択し、Ctrl+Cでコピーをして、貼 り付けたい場所にカーソルを置きCtrl+Vで完了です。セクション区切り記号自体が 書式を保持していますので、書式のコピー(Ctrl+Shift+C→Ctrl+Shift+V)では なく、通常のコピーアンド ペーストでかまいません。

第11回■「文書全体か、このセクションか、はたまた」

□ヘッダーとフッター、ページ番号、およびページ罫線

@[表示(V)]メニュー→[ヘッダーとフッター(H)] でヘッダーとフッター(点線で 囲まれた上余白と下余白)を表示させたまま、(これを、省いてもよい。)

A[挿入(I)]メニュー→[ページ番号(U)] で、「ページ番号」ダイアログボッ クスを開き、

B位置(P)と配置(A)を指定して、OKで挿入されます。

Cさらに「ページ番号」を「−1−」のように書式を変更したいときは、書式(F) をクリックして番号書式(F)で選択してOKとします。(ページ番号、ページ/総 ページ数は別途詳しくしょうかいします。)

D尚、この「ヘッダーとフッター」と「ページ番号」および「ページ罫線」は、セクショ ン内のすべてのページに同じものが表示されることを理解してください。

Eセクションごとにページ番号を振り直したいときは、書式(F)をクリックして連 続番号のオプションを変更します。

Fヘッダーとフッターは「ページ設定」ダイアログボックスの『その他』タブのヘッダー とフッターのチェックボックスで変更します。

Gページ罫線は「線種とページ罫線と網掛けの設定」ダイアログボックスの『ページ 罫線』タブの設定対象(L)のドロップダウンリストから選択して変更します。

セクションについて理解していますと、ドロップダウンリストの内容:−
「文書全体」
「このセクション」
「このセクション − 1ページ目のみ」
「このセクション全体 − 1ページ目を除く」
の意味が良く解かると思います。

Hさて、このページ番号はフィールドという特殊なプログラムから構成されていま す。 ですから、同じものであっても、番号が自動的に追加されていきます。エクセルの関 数のようなものだと理解してください。 そこで、次のワードの理解シリーズは「フィールド」について紹介していきます。

□「セクションごと」に「ページ番号」を付けるには?

文書の1番目のページを表紙にするので、ページ番号は付けないで、2番目のページ からページ番号を「1」から付けたいときは、次の方法でどうぞ。

1. 1番目のページで、2番目のページで最初になる文字列の行頭 (必須!)にカーソルをおきます。

2. [挿入(I)]メニュー→[改ページ(B)]、または「Alt」 キー、「I」キー、「B」キーと続けて押して、「改ページ」ダイアログボックスを 開きます。

3. セクション区切りの、[○次のページから開始(N)]のオプショ ンをクリック、または「N」キーを押して、[OK]ボタンをクリック、または「Ent er」キーを押して「セクション区切り(次のページから新しいページ)」を挿入し ます。(キーボードのキーストロークは、「Alt」→「I」→「B」→「N」→ 「Enter」簡単でしょう。)

4. 2番目のページにカーソルを置きます。

5. [表示(V)]メニュー→[ヘッダーとフッター(H)]、または「Al t」キー、「V」キー、「H」キーと続けて押して、「ヘッダーとフッター」ツール バーを表示させます。画面上に浮動のツールバーが出ていないときは、固定ツール バーになっている場合がありますので、「定型句の挿入(S)」▼から始まるツール バーを探してみてください。きっとどこかにあります。

6. カーソルが2番目のページのヘッダー(点線の枠)の左上で点滅 しています。

7. ヘッダー(点線の枠)の上の左側には「ヘッダー −セクション 2−」と、また右側には「前と同じ」と表示されています。

8. 「ヘッダーとフッター」ツールバーのボタン(真ん中より右)の 「ヘッダー/フッターの切り替え」ボタンをクリックして下さい。

9. カーソルが2番目のページのフッター(点線の枠)の左上で点滅 するようになります。

10. フッター(点線の枠)の上の左側には「フッター −セクション 2 −」と、また右側には「前と同じ」と表示されています。

11. 「ヘッダーとフッター」ツールバーのボタン(真ん中あたり)の「前 と同じ」ボタンをクリックして下さい。

12. そうすると、フッターの右上に表示されていた「前と同じ」という文 字が消えます。

13. この操作をしないと、「セクションごと」にページ番号を付けること が出来ません。

14. 次に、[挿入(I)]メニュー→[ページ番号(U)]、または「Alt」 キー、「I」キー、「U」キーと続けて押して、「ページ番号」ダイアログボックス を開きます。

15. [配置(A)]を選択した後、さらに[書式(F)]ボタンをクリック、 または「Alt」キーを押しながら「F」キーを押して、「ページ番号の書式」ダイ アログボックスを開きます。

16. [番号書式(F)]を選択した後、連続番号の項目のところが、[◎前の セクションから継続(C)]がオンになっていますので、[○開始番号(A)]のオプ ションをクリック、または「Alt」キーを押しながら「A」キーを押して、[◎開 始番号(A)]のオプションをオンにして、前のセクションとの縁を完全に絶ち切り ます。後は[OK]、[OK]とクリックするか、または「Enter」キーを2回押し て完了です。(お疲れ様でした。)

□[挿入(I)]メニューのコマンド一覧

改ページ(B) :“Insert Break”=カーソルの位置でページ、段、セクショ ンを区切る
ページ番号(U) :“Insert Number Of Pages”=ページ番号を挿入
日付と時刻(T) :“Insert Date Time”=現在の日付/時刻を挿入
定型句(A) :“Insert Auto Text”=定型句の登録名に対応する内容を挿入
フィールド(F) :“Insert Field”=作業中の文書にフィールドを挿入
記号と特殊文字(S):“Insert Symbol”=記号や特殊文字を挿入
コメント(M):“Insert New Comment”=コメントを挿入(コメント サブメ ニューも含む)
脚注(N):“Insert Footnote Now”=カーソル位置に脚注参照を挿入
図表番号(C) :“Insert Caption”=選択したオブジェクトの上または下に図表 番号を挿入
相互参照(R) :“Insert Cross Reference”=相互参照を設定します。
索引と目次(D) :“Insert Index And Tables”=文書に索引、目次に、図表目 次、引用文献一覧を挿入
Webコンポーネント(W):“Insert Web Component”=Front Page Webコンポーネ ントを挿入
図(P) :“Insert Picture”=グラフィックファイルの図を挿入
図表(G) :“Menu Org Chart Insert”=組織図に追加のボックスを挿入
テキストボックス(X):“WW7_ Draw Text Box”=テキストボックスを挿入
横書き(H) :“Toggle Text Flow”=縦書き/横書きを切り替え
縦書き(V) :“WW7_ Draw Vertical Text Box”=縦書きテキストボックスを 挿入
ファイル(L) :“Insert File”=作業中の文書に別のファイルの内容を挿 入
オブジェクト(O) :“Insert Object”=数式、グラフなどのオブジェクトを挿 入
ブックマーク(K) :“Edit Bookmark”=選択範囲に名前を付ける
ハイパーリンク(I) :“Insert Hyperlink”=ハイパーリンクを挿入


第12回(最終回)■「私の主張」

□このほうが・・・

@「行」と「段落」、そして「ページ」と「セクション」はワードの基本中の基本で す。

Aそして、Enterキーも基本です。

B特別編「行と段落」で、紹介しましたように「Enter」キーはデフォルトで次のよ うに設定されています。
そのまま、「Enter」だけ ・・・・・・・・・・・・日本語入力の変換内容を確定
変換内容の確定後「Enter」だけ・・・・・・段落区切り
「Shift」を押しながら「Enter」・・・・・・・・・行区切り
「Ctrl」を押しながら「Enter」・・・・・・・・・改ページ区切り
「Ctrl」と「Shift」を押しながら「Enter」・・・段区切り
「Alt」を押しながら「Enter」・・・・・・・・・・・繰り返し
をそれぞれ実行します。

Cほとんどが、区切り記号の挿入になっているのにもかかわらず、なぜ「繰り返し」 を割り当てる必要があるのでしょうか?

Dさらに、「繰り返し」のコマンドを実行するショートカットキーは
   英文コマンド       説明                     キーストローク
Edit Redo Or Repeat:「直前の操作をもう一度実行します。」= Ctrl+Y
Edit Redo Or Repeat:「直前の操作をもう一度実行します。」= F4
Edit Redo Or Repeat:「直前の操作をもう一度実行します。」= Alt+Enter
のように、3つ重複して割り当てられています。


Eですから、「Enter」キーを「区切り記号の挿入」キーとして統一したほう が、わかりやすいと思うのです。

Fショートカットキーの割り当ての変更は、
[ツール(T)]メニュー→[ユーザー設定(C)]で「ユーザー設定」ダイアログボッ クスを開きます。
[キーボード(K)] ボタンをクリックして、
「キーボードのユーザー設定」ダイアログボックスをさらに開きます。
「コマンドの指定」の[分類(C)]( Classification)で、「挿入」を選択し、[コマ ンド(O)]で“Insert section break”(インサート セクションブレーク)説明 「カーソル位置でセクションを区切ります。」を選択します。
「キーストロークの指定」の[割り当てるキーを押してください(N)]のボックスを クリックしてカーソルを点滅させます。
そして、キーボードのAltキーを押しながらEnterキーを押します。
[保存先(V)]は、「Normal」にしておいてください。
[割り当て(A)](Assignment)ボタンをクリックして、閉じてください。

Gこれで、Enterキーのラインアップは、
「Enter」・・・・・・・・・・・・・・・・段落区切り
「Shift」+「Enter」・・・・・・・・・行区切り
「Ctrl」+「Enter」・・・・・・・・・改ページ区切り
「Ctrl」+「Shift」+「Enter」・・・段区切り
「Alt」+「Enter」・・・・・・・・・・・セクション区切り(次のページから開始)
となり、「区切り」記号の挿入で統一され、すっきりすると思うのですが・・・。貴 殿はどう思われますか?


■あとがき

最後に、言っておきたい事があります。
セクション区切り(次のページから開始)を挿入するとき、必ず、カーソルを段落の 一番初め(行頭)に置いてから実行してください。
ワードと、上手に付き合うには、舌足らずな“ニホンゴ”を、理解してあげることが 一番大事です。
「ページとセクション」のシリーズは、これにてお開きです。長々とありがとうござ いました。
次回の「フィールド」シリーズも、どうぞよろしくお願いします。



トップメニューへ