ワードの理解シリーズ「特別編」1.コピー、切り取り、貼り付け

ワードの理解シリーズ「特別編」

登録（エントリ）機能（コピー・切り取り、単語登録、定型句、スパイク、スタイル）について

ワードの登録（エントリ）機能一覧

登録方法	登録先	取り出し	備考
コピー・切り取り	標準クリップボード	貼り付け	登録は、１つだけ。
コピー・切り取り	Officeクリップボード	貼り付け	登録は、最大24項目まで。
単語/用例登録	日本語入力辞書	挿入	文字のみ登録可能、最大半角60文字
定型句	作業中のテンプレートまたは、ノーマルドット	挿入	名前を付けて登録、書式も登録可能。
スパイク	作業中のテンプレートまたは、ノーマルドット	挿入	名前はスパイク、登録の追加が可能。
スタイル	作業中のテンプレートまたは、ノーマルドット	適用	スタイル名を付けて登録可能。

註：ノーマルドット（ Normal dot. ）とは、ノーマルドキュメントテンプレートのことです。
全文書対象のテンプレートという意味です。ページ設定で、既定値として設定することと
同じ意味です。

１．コピー・切り取り（カット） ⇒ 貼り付け（ペースト）について

１－１：ウィンドウ標準システムクリップボード

クリップとは、新聞、雑誌の記事などの切り抜きのことです。ボードとは掲示板のことです。
すなわち、クリップボードとは、切り抜きを貼り付ける掲示板のことです。

既存の文字列を切り抜いて、別の場所に貼り付けることを、英語で、カット＆ペーストといいます。
ペーストとは、紙を糊で貼り付けるという意味です。

その具体的方法は？

コピーまたは、カットしたい対象（文字、文字列、図など）を選択します。
↓
[編集（E）]メニュー → [コピー（C）] または、[切り取り（T）] （クリック）
キーストロークでは、「Ctrl」＋「C」または、「Ctrl」＋「X」です。
↓
「クリップブック」というファイルの「クリップボード（clipboard）」に登録されます。
（常に、直前にコピーまたは、切り取りをしたものが登録されます。
つまり、登録可能な対象は、１つだけです。）
↓
[編集（E）]メニュー → [貼り付け（P）] （クリック）
キーストロークでは、「Ctrl」＋「V」

※「クリップブック」というファイルの「クリップボード（clipboard）」を開くには、
[スタート] （クリック）
↓
[ファイル名を指定して実行（R）] （クリック）
↓
「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスが開く
[名前（O）：] のテキストボックスに
‘clipbrd’と入力（‘’は入力しません）
↓
[ OK ] （クリック）
↓
「クリップブック」ダイアログボックスが開く
ダイアログボックスの右上隅に２段になって最小化、元に戻す、最大化ボタンがあります。
下段の最小化ボタンをクリックし、
「クリップボード」のバーを最大化すると、現在登録されている対象
（文字、文字列、図など）を確認できます。

１－２：Officeクリップボード

Ｏｆｆｉｃｅクリップボードは、ウィンドウ標準システムクリップボードとは異なり、最大２４個まで、登録できます。

その具体的方法は？

連続して同じものまたは、異なるものを、コピーまたは、切り取りをしたとき、
および、
１回コピー＆ペーストをして、別のものをコピーしたときに、

複数の対象を自動的に登録します。

この操作は、「クリップボード作業ウィンドウ」を開いているときに有効です。

「クリップボード作業ウィンドウ」を開くには、
[編集（E）] メニュー → [Officeクリップボード（B）…]
キーストロークでは、「Ctrl」＋「C」、「C」と、「C」を２回すばやく押します。

※Officeクリップボードとウィンドウ標準システムクリップボードとの関連性について
① Officeクリップボードに、複数の対象をコピーすると、最後にコピーした対象が、
　　常にウィンドウ標準システムクリップボードにコピーされます。
② Officeクリップボードをクリアすると、ウィンドウ標準システムクリップボードもクリアされます。
③ 貼り付けを実行すると、Officeクリップボードからではなく、ウィンドウ標準システム
　　クリップボードの内容が貼り付けられます。