2012年現在、定額料金制下のスマートフォン普及によってモバイル通信トラヒックが年間2倍強のスピードで急速に成長しており、近い将来の電波不足に対処するため諸方策が実施されている。本論文は、指数関数型で増大する電波需要が長期的に供給制約に直面することは不可避であることを述べ、効率的な電波利用の実現と、供給制約発現時の急速調整から生ずる損失回避を目的とする「スマート料金制」、すなわち基地局ごとの電波需給を反映するダイナミック・プライシングの採用を提案する。同プライシングにより、稀少な電波資源をユーザの必要に応じて配分する効率利用が実現され、同時に増大するトラヒックを供給制約近くで漸次的に減速させることが可能になる。
効率的電波利用、電波逼迫、スマートフォン、定額制料金、スマート料金制度
「電波利用効率化のエコノミクス――モバイル通信にスマート料金制を」*
*発表時の副題「スマートフォンの急速普及はバブルか(?)」を改題(2012年7月16日)。ワード文書(詳細版) [PDF: 331KB](2012.06.11)
パワーポイント [PDF: 1,082KB](2012.07.16)
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Hajime Oniki